国家資格キャリアコンサルタント集団が斬る仕事論

入社1年で初めて転職活動する時の応募書類書き方や退職理由の伝え方!

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国家資格キャリアコンサルタント。熟練キャリアコンサルティング技能士2級。関西地方の専門学校で10代、20代前半を中心とした生徒への進路指導、就職相談を行う。就職支援を行う事業所に転職後、様々な年代のキャリアカウンセリング、仕事紹介、応募書類の添削や面接時におけるビジネスマナーの指導などに従事。飴とムチの使い分けの達人。ちょい辛口のコメントには支援対象者への大きな愛がこめられている。 >>上岡愛の記事一覧はこちら!

入社1年しかたっていないのにもう今の会社ではやっていけない!「すぐにでも転職したい!」って思っているけど、転職活動は初めてなので不安ですよね。

そもそも入社1年で転職ってなると「我慢できないやつ」っていう評価をされてしまうのではないか心配になると思います。

不満だらけの人はもちろんのこと、何となくモヤモヤする、不安があるけど一歩踏み出せない人、そんな方たちのためにキャリアコンサルタント@上岡愛が初めての転職にあたり気をつけたい基本事項を解説しますね。

基本的なことばかりですが、1つひとつ丁寧にご確認ください。

転職活動を始める前に気をつけたいこと

仕事をしていない期間=ブランクは出来るだけない方が良いでしょう。

ブランクがあると、面接時「突っ込みどころ」が一つ増え、また収入も一時期途絶えます。

注意!
自己都合退職の場合、雇用保険の失業給付金を受け取ることができるのは3ヶ月後です。待機期間7日間を含めると約100日間も無収入の期間があるのです。

そうなると焦りから本来希望していない求人に飛びついてしまったりしかねません。ブランクを作らないためにはできるだけ在職中に効率良く活動を進めていくことがポイントになります。

転職していいコトある?

収入アップ、やりたかったあこがれの職種・会社への就職、とにかく休みが多め!

次の仕事に期待するいいコトは人それぞれですが、あなたの場合は何でしょうか。

20代の転職は給料がアップする?

入社1年未満での転職となると評価が悪くなるのでは?

給料面でも不利な扱いを受けるのではないかと不安になりますよね。

ひと昔前までは「転職=収入が下がる」「忍耐力のないダメなやつという評価」が一般的な見方でした。

しかし20代でいうと最近ではこれまでの定説とは異なっているのです。

リクルートワークス研究所・BCG(2015)「求職トレンド調査2015」によると、特に20代は転職によって平均収入がアップしているのです。

某転職会社のTVCMで耳にした、転職の条件、今よりいい会社、以上!

転職で収入だけでなく、やりがい、お休み、今より良くしたい!全て希望通りにしたい!そのためにはしっかりと準備しておきましょう。

チャンスの神様には前髪しかないのです。

チャンス!と思った瞬間にしっかりと掴み取るチカラをつけるトレーニングを始めてみませんか。

新卒と20代の転職の違い

転職へのトレーニングを始める準備体操として新卒就活と転職の違いについてお話ししたいと思います。

新卒は仕事をしたことがないのに対し、転職組はたとえ短い期間でも、職歴があるというのが最大の違い。

事業所側が転職組を採用するのはやはり職歴、経験に期待を寄せるからです。

募集に応募後は、面接の前にまず書類選考を行う場合が多く、新卒に負けないために必要な職歴や経験をアピールする第一段階は履歴書や職務経歴書をいかに上手に作成するかということになります。

▼新卒就活と20代転職活動のときの履歴書書き方の違いは20代初めての転職活動で新卒就活の時と履歴書の書き方で違いを解説!の記事もご確認くださいね。

まずは転職への超基本トレーニングを始めよう!

応募書類の作成 〜自分ブランドの価値アップ〜

誰が見ても分かりやすい表現にしましょう。

わざと難しい漢字を使う、何でも横文字にする、業界内の人しか分からない専門用語の多用はせっかくの職歴、経験が分かりづらくなり逆効果になってしまう場合も。

反対に、たった1年間しか働いていないので誰でもできる仕事しかしていない、アピールできることなんて何もない、と思っている人も多いかもしれません。

本当にそうでしょうか?

些細なことでもいいのでアピールポイントを考えていきましょう。

縁の下の力持ちエピソード

たとえサポート役だったとしても、上司や同僚がより良いパフォーマンスを発揮できるよう、縁の下の力持ちとして頑張ったというようなエピソードがあるのでは?

こういった例では同僚との連携においてコミュニケーション能力、サポート役として事務処理、職務遂行能力などをアピールできます。

ただやってきたことを列挙するだけでなく、応募した事業所でこういった経験を活かし貴社のお役に立てます、という落としどころまで持っていくことが重要です。

優れた応募書類を作り上げていくのは、自分という原石を磨き、輝かせ商品化する大切な工程です。

面倒な作業にはなりますが、ここを頑張ることで自分ブランドの価値をぐんとアップすることができるのです。

転職支援会社やハローワークで添削もしてくれる!

詳細はあとからお伝えしますが、転職支援サイトに登録すると、フォーマット付きで職種別の職務経歴書の作り方など書類作成をしていく上で嬉しい情報を入手することができます。

最近ではハローワークなどでも応募書類の添削サービスをしてくれますね。

こういったものを上手に利用し、効率良く応募書類の作成を進めていきましょう。

面接試験 〜自分ブランドの商品を売り込む交渉の場〜

さて、頑張って作り上げた応募書類が無事通過し、いよいよ面接試験です。あなたというブランドを企業にアピールし、購入してもらう交渉の場です。
気をつけることをいくつか挙げてみました。

身だしなみ

清潔感ある髪型、服装で。髪が長い女性は一つに束ねます。シャツのボタンはきちんと留め、体に合うサイズのダークカラーのスーツが良いでしょう。

視線

相手の目を見て、とよく言いますが、あまりばっちり視線があってしまうと緊張してしまう、という人は相手の目の少し上、額のあたりに視線をおくと良いようです。また、面接官が複数いる場合、話している最中にそれぞれの人に視線を向けるようにしましょう。

表情

緊張していつもの笑顔が出ない!固くなってしまうという声をよく聞きます。出来るだけ柔らかい表情で話せるよう、鏡を見て表情をチェックしながら話す練習をしてみて下さい。

受け答え

質問に対する答えは分かりやすく、要点が相手に伝わるようにしましょう。

面接官に分かってもらいたい!という強い思いから、つい長く話しすぎてしまうという人は要注意。答えが長くなりすぎるとアピールしたいポイントが分かりづらい、ぼやけてしまうということになりかねません。

そうならないためには、質問に対する答えをまず簡潔に述べ、その後に理由と語るというスタイルにすると相手に伝わりやすくなります。

積極的に自己PRしよう!

日本人は謙遜するのが美徳とされる文化があるので、自分を良くいう、ということに何となく抵抗を感じる人もいらっしゃるかもしれません。しかしここは面接の場、自分という商品を買ってもらうべく、思い切り自分の良いところを笑顔でPRしていきましょう。

緊張から思っていたことを全然話せなかった、想定していた質問ではないことを聞かれ、頭が真っ白になったということにならないようにしましょう。

そのためには、話したい内容をセリフとして丸覚えするのではなく、これだけは伝えたい、分かってもらいたいポイントを押さえておくようにします。

面接前日

伝えたい、分かってもらいたいポイントも頭に入りました。後は本番待つのみの前日、頭の中でまとめている自己PRなどを実際声を出して話す練習をすることをお勧めします。

実際に声に出して話してみないと頭の中での思いが上手くまとまっているか分からない場合があるからです。

私個人のお勧めはお風呂の中での練習です。

一人の空間ですし、浴室は声が響くので、自分が話した内容を耳でしっかりキャッチできます。

面接で入社1年で辞めることに対する理由(退職理由)は?

一番心配なことは、転職面接で「入社1年で会社を辞める理由」についてなんて答えたらいいのかだと思います。

もちろん嘘はダメですが「会社の仕事内容が面白くなかったから」「成長できないと思ったから」「給料が安いから」など本音を何でも伝えればいいわけではありません。

人事採用担当者に「我慢ができない奴だな。うちの会社に入ってもまたすぐ辞められるかも」と思われたら絶対にダメなので、納得してもらえる理由を伝えるようにしましょう。

【退職理由例文①】どうしても御社の◯◯に関わりたくなった

新卒就活のときはまだ自分の興味や社会のことも知らずなんとなく就活して決まったのですが、社会人になり新聞、ニュース、書籍に沢山触れる中で、◯◯という分野にとても興味が湧いてきて、どうしても御社の◯◯に関わりたくなったので、少し決断が早いかと思いましたが転職しようと思いました。

【退職理由例文②】成長できる機会が乏しかった

私は仕事スキルをしっかりとステップを踏んで身につけたいと思っているのですが、今の会社には人材育成制度や研修プログラムがまったくなく、3年め以上の沢山の先輩に聞いても「成長できる機会が欲しいなら違う会社を探したほうがいい」と言われました。もちろん能力開発は自分自身ですべきことですが、私としては会社のプログラムを利用したりスキルの高い諸先輩方から学ぶことは大事なことだと思い、転職を決断いたしました。

▼その他、こちらの記事でも転職面接で前の会社を辞めた退職理由はどう答える?嘘はどこまでOK?[参考例あり]退職理由の答え方について違うパターンを紹介していますので参考にしてくださいね。

上手に転職サービスを利用する

ここまで、初めての転職にあたり基本的なことを確認してきましたが、やはり入社1年での退職ですし不安は尽きないと思います。

まず大事なことは、当たり前ですが「転職情報」を集めること。

気軽に情報だけを集めたいのであれば、誰しもが知る最大手「リクナビNEXT」への登録は外せませんよね。

実際に転職した人の約8割がリクナビNEXTを利用していることを考えても、登録を忘れて情報漏れがないようにしてください!

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キャリアコンサルタントに相談しながら進める

私は国家資格キャリアコンサルタントの資格を持っているのですが、転職支援会社にはこのようにキャリアに関する相談を担当するプロの方がたくさん在籍しています。(全員が国家資格を保有しているわけではありません)

昔と違って第2新卒枠は企業側でもチカラを入れています。

でも、大学キャリアセンターとかも使えませんし、クローズド案件も多数あるのでなかなかいい情報が入ってきません。

そこでプロのキャリアアドバイザーに相談にのってもらうことをオススメします。

こうしたプロのキャリアアドバイザーに相談にのってもらうためには本来なら1時間1万円程度のお金がかかりますが、大手転職支援会社では別のところから(例えば、採用する側の会社から人材紹介料などもらう)ことができるため、転職相談についてはすべて無料でやってくれるのです!

入社1年未満での退職となるので、次はそう簡単には辞められません。

失敗はできませんのでしっかりとプロに相談しながら進めましょう。

@上岡愛が自信を持っておすすめできる転職支援会社はこの2つですね。

紹介案件が違ったり、担当者との相性もありますので、転職をスムーズに成功させるためにも2つ同時に登録して転職活動を進めてくださいね。

  • 第二新卒,既卒,フリーターの就職に強いのは「DYM就職」

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転職支援会社のキャリアアドバイザーは真剣にあなたのことを考えてくれます。

私も就職支援を職にしていますのでわかるのですが、希望の会社に就職してもらえると本当に嬉しくなってきます。これが私のやりがいなんですよね。

なので、あなたが真剣に転職を考えているのであれが今すぐ勇気を振り絞って登録をしてください。そして、キャリアアドバイザーの人に会いに行きましょう!

もし地方在住でお近くに面談場所がなかったとしても、バスなど安い交通手段を使ってキャリアアドバイザーに会いにいく価値は十分にあると思います。

もちろん、相談に乗ってもらった上で本当に納得いけば転職すればいいのです。

1年で退職する恐怖を乗り越えて、自分の人生は自分で切り開いていきましょう!

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