国家資格キャリアコンサルタント集団が斬る仕事論

【文系女子の就職】事務職or営業職 どっちがおすすめ?

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2006年大手食品メーカー入社。営業6年半、人事採用担当1年、営業マネージャー歴6年半。営業では主に外食業界の法人営業に従事。 入社当初は会社も仕事も斜めから見る“やさぐれ営業マン”だったが、読書やセミナーを通して仕事の向き合い方を改めると5年目から成績が急上昇、6年目に社内表彰される。 男性社会の営業現場でキャリアについて悩んだ経験やチームメンバーのキャリアを真剣に考えたいと思い、国家資格キャリアコンサルタント、2級キャリアコンサルティング技能士資格を取得。一般社団法人営業部女子課の会ではソリューションプランナー(営業部女子課に参加する皆さまの課題や悩みの解決をサポートするメンバー)として勉強会の企画運営や情報発信を行っている。プライベートでは一児の母。

文系女子の皆さん、将来の職業選択に悩んでいませんか?

  • 文系だから専門分野が中途半端だな~
  • とりあえず事務職ならできそうかな…?
  • 営業なんて絶対無理~~~!

でも求人を調べると新卒の事務職募集が少なくてがっかりしたりしますよね。

筆者は4年制大学の教育学部卒、文系女子です。

臨床心理士を目指して心理学コースを選択したものの「なんとなく臨床心理士は自分にはあわない」と思い、教育実習をして英語科教員免許を取得したものの「職業にするほど英語ができるわけでもないし好きなわけでもない」と思い、なんとなく民間企業に勤めて給与が欲しい、と考えるようになりました。

結局同じ心理学コースの中でただ一人、企業への就職を目指して就職活動を始め食品メーカーの営業職として入社しました。

入社後、「いつかやりたい!」と思っていた人事部新卒採用担当への憧れが積もり、入社7年目に約1年人事部で事務職を経験しています。

 

専門無し、取り柄無し、職業選択に困っている!!というあなたに。

事務職と営業職両方経験した筆者からそれぞれの職種の特徴と選択方法についてお伝えいたします!

結論
  • 事務職≠作業 スキルアップ&工夫・改善・効率化・精度アップへの意欲は必須!
  • 営業職はメーカー×BtoB×社員数500名以上が続けやすいかも!?

青木静のプロフィールはこちら☟☟☟

事務職と営業職の求人状況

事務職と営業職 有効求人倍率は?

厚生労働省による一般職業紹介状況基づき有効求人倍率をみてみると

「事務的職業」(一般事務、営業事務、生産事務など総括)は有効求人数が0.4前後であるのに対し、「営業の職業」は1.6前後と2000年以降のデータをみても1を下回ることがありません。

「事務的職業」の有効求人倍率を仮に0.4とすると、4人の求人に10人が応募したことになります。

「営業の職業」のであれば4人の求人に2.5人が応募したことになります。

どちらが職に就きやすいかといえば、「営業」であることは一目瞭然ですよね。

 

「絶対に人事部がいい!」とか「営業事務がいい!」とか「事務職以外はムリ!」と思って狭き門をたたき続けるか。

少し視野を広げて他の職種を調べてみるか。

もしかしたら、事務職よりももっとあなたにあう職種が見つかるかもしれません。

事務職のイメージと実際

事務職に対してこんなイメージをもっていませんか?

  • ルーチンワークで正直楽そう
  • PC作業と電話対応のみをする
  • 誰でもできそうな仕事
  • 人と会話しなくてもよさそう

もし、こんなイメージで事務職を選択しようとしているならちょっと待った!

実際事務職を経験してみると、イメージと大きなギャップがありました。

  • 仕事の改善、効率化、精度アップを考えながら取り組む必要がある
  • エクセルスキルの習得が必要
  • チームワークがめちゃくちゃ大事
  • ずーっと同じ人と過ごすデメリット

仕事の改善、効率化を考えながら取り組む必要がある

事務職として続けたいのであれば、周りからの信頼が不可欠です。

信頼を得るためにはケアレスミスをなくすこと。仕事の精度を高めること。

特に人事部のときは一年に1回しかやらない仕事もあり、昨年度のやり方を踏襲するケースがほとんどでした。

私より一年先に異動してきた先輩がスーパー事務職。

「この仕事は何のためにやるのか?」を常に考え今までの採用方法、事務手続きを見直し。

事務職だから「言われたことをやればいい」「決まっていることをやればいい」のではなく、「何のためにやるか?」「どうしたらもっと効率よく精度の高い仕事ができるか?」を考えて取り組む重要性を学びました。

エクセルスキルの習得が必要

営業職の時は、簡単な表計算(足し算、引き算、掛け算、割り算)のみで何とかなりましたが、事務職はエクセルスキルがないと仕事が進まない、時間がかかることを痛感。

勉強しなければと思いつつ、結局時間が足りないことを理由に得意な方に依頼していました。

日々、分からないことを調べて実践して習得するというスキルアップを図ることが大切だったと反省です。

チームワークがめちゃくちゃ大事

企業に事務職が一人、という場合以外は事務職の仕事は分業化(担当者が決まっている)されています。

AさんからBさん、BさんからCさんに業務のバトンが渡されることもしばしば。

したがって、複数の人でミスなく業務を完遂させることが必要です。

 

例えば、次の担当者に渡すときに申し送りで、「○日分まで出来ています!」や「○○は完了していますが、□□は内定者aさんの返事待ちです!」とか。

1人で黙々と作業しているように見えるかもしれませんが、次の担当者が仕事をしやすいように、ケアレスミスのない仕事をするためにもメンバーへの思いやりとチームワークが大切でした。

一日中同じ人と過ごすデメリット!?

営業職であれば商談や調査を理由に、嫌なことがあると気分転換で出かけたりすることもできますが事務職であれば出かけられるのはお昼休憩のみ。

馬が合わない同僚と仕事をすることになったら…その状況から逃げ出せないことも。

いつもイライラして話しかけにくい人、ミスがあったのに改善が見られないし反省の色もない人、ミスしたことについて同じことを繰り返し言って指導する人など、一日8時間同じ空間で過ごす職場でそんな状況が続くと正直居づらいですよね。

どんな職場に行っても自分と馬が合う人もいれば合わない人もいて、自分なりコントロールする力をつけることは必要です。

営業職であれば一緒に過ごしたくない人と過ごす時間はコントロールしやすい、という点はメリットかもしれません。

事務職を目指すなら下記がアピールできるといいかも!

  • 作業の正確化、効率化が得意です!
  • すでにPCスキルがあります!(もしくは)スキルアップする意欲があります!
  • チームワークを意識して仕事が進められます!
  • 多少苦手な人がいても分け隔てなく、コミュニケーションが取れます!

営業職に就くのであればメーカー×BtoB×社員数500名以上がおススメ

 そもそも、なぜ営業職を選んだか

筆者は就活を始めるにあたって、「求人状況」と「強み」と「価値観」を下記のように捉えていました。

  • 人事部に興味はあるけれども、そもそも新卒で人事部は募集がない
  • 営業職であればフットワークの良さ、行動力が活かせそう
  • 自分の成果を目に見える形(数字による評価)で実感したい

100%納得のいく就職先だったわけではありませんが、「置かれた場所で咲く」ことを意識し続けたことで“やさぐれ営業マン”から社内表彰されるまでになりました。

 

一般的に営業職に対するイメージはネガティブなものが多いように感じられます。

ある就活生を対象とした調査によると、実に8割の学生が「ツラそう」「ノルマがきつそう」「休日でも対応しないといけない」などネガティブなイメージを持っているそうです。

営業職=ツライ!?

本当に「全ての営業職=ツライ」なのでしょうか。

離職率が低く続けやすいのはメーカー×BtoB

営業職に関する様々な情報サイトを探ると、離職率が高い業界はBtoCの「不動産」「小売り・卸売り」「生命保険」と書かれています。

新規開拓中心、テレアポ、ノルマがきつい&厳しい、土日も仕事がその主たる理由とのこと。

逆に、離職率が低い業界はというと。メーカー×BtoB。

なぜメーカーは離職率が低いか?

目標に対するコミットが比較的緩い場合も

メーカーは自社でモノづくりをするので開発、製造、商品管理、販売全てのシーンにおいて利益をコントロールすることができます。

したがって極端な話、売上目標を必達せずとも利益が確保できます。

一方、完成された製品を販売する場合は仕入れ値を下げる、もしくは売上を増やして利益額を増やす方法が主な手段となるため販売力を上げることに注力せざるを得ません。よって販売目標に対するより強いコミットを求められやすいと考えられます。

メーカーは顧客ニーズに合わせた商品開発や課題解決提案ができる

メーカーはある企業向けのオリジナル商品が開発ができたり、商材が素材や中間品であればそれを活用した課題解決提案などお客様に合わせて多種多様な提案ができます。

一方、不動産や小売であれば「商品紹介」の要素が強く、何十人何百人に紹介して「商品を求めている人を探す」行動が必要になります。会う人の数を自発的に増やしていくことが必要です。

 

なぜBtoBか??

一つの企業に対し様々な課題解決提案ができ、提案の継続性がある

BtoBでは潜在的なニーズや「ここを自社サービス(商品)を使って改善することで利益アップ、効率アップに繋がるのでは」と仮説を立てながらヒアリングと提案を繰り返していきます。

個人向けだと「売りっぱなし」になることもありますが、BtoBではお客様のパートナーになれる面白さが離職率の低下につながっていると考えられます。

基本的に平日の日中商談が多く、休日が確保できる

営業先が法人なので、基本土日がお休みのことが多いです。個人向けの営業だと夕方以降や土日が主な商談時間になるため平日休みや商談に合わせた休日になることも。

 

最後に、厚生労働省による企業規模別離職率の調査によると、社員数500名以上の会社は平均離職率より低いことが分かっています。

「営業職はツライ」と言われる中で、紆余曲折はありながら、筆者は14年営業職を続けることができています。

まさに、筆者の勤める会社はメーカー×BtoB×社員数500名以上。現在の離職率も一桁と聞いています。

「食品業界」を選んだ理由としては、実家が味噌醸造業を営んでいることもあり、「食品」に強い関心があったからです。

自分のルーツや関心を深堀りしながら、少しでも「売ってみたい!」と思える就職先を見つけられるといいですよね。

 

「営業職のイメージと実際」「営業職のやりがい」についてまとめたブログもあるのでこちらもご覧くださいね。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。

就職活動で悩んでいる文系女子の皆さんにとって少しでもお役に立てるといいです。

事務職も営業職もスキルアップ、創意工夫、コミュニケーションは必要。

どんな会社でも仕事でも、多少“ツライ”ことや乗り越えなければならないハードルはあります。

コツコツとスキルアップを積み重ねながら自己成長を感じられるようになると仕事はどんどん面白くなります!

人生一生、成長&勉強です!

あなたがあなたらしく生き生きとお仕事を楽しめますように。

あおきしずかはあなたを応援しています☆彡

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2006年大手食品メーカー入社。営業6年半、人事採用担当1年、営業マネージャー歴6年半。営業では主に外食業界の法人営業に従事。 入社当初は会社も仕事も斜めから見る“やさぐれ営業マン”だったが、読書やセミナーを通して仕事の向き合い方を改めると5年目から成績が急上昇、6年目に社内表彰される。 男性社会の営業現場でキャリアについて悩んだ経験やチームメンバーのキャリアを真剣に考えたいと思い、国家資格キャリアコンサルタント、2級キャリアコンサルティング技能士資格を取得。一般社団法人営業部女子課の会ではソリューションプランナー(営業部女子課に参加する皆さまの課題や悩みの解決をサポートするメンバー)として勉強会の企画運営や情報発信を行っている。プライベートでは一児の母。










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