国家資格キャリアコンサルタント集団が斬る仕事論

60代再雇用終了後のセカンドキャリア!働き、高く稼ぐためのスキル、行動5選

坪根 克朗
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坪根 克朗
国家資格キャリアコンサルタント。問題社員解決キャリアコンサルタント。ソフトウェア開発、システムエンジニアを経て、人事部(労務管理・人材育成・キャリア相談)業務に従事。長年、問題社員(ローマフォーマー社員含む)の再生・戦力化を目的とした問題社員解決の専門として活動中。高知県出身、広島県在住。【好き】広島カープ、WoWoW海外ドラマ、坂本龍馬、広島風お好み焼きなど

定年後、60歳代での雇用延長での働き方、「仕事内容が変わり、それに伴って給料も下がり成果は1人で出さないといけなく、現役社員の脚を引っ張らないよう気を使いながらのお勤め」ご苦労さまでした。もう働くことは終わりですか。

もし働き続けるとしても、今の会社で雇用されるなら、誰でもできるような仕事をアサインされ、結果として仕事がAIに置き換えられたタイミングでリストラ。リストラを免れても最大70歳までしか働けないでしょう。

それに、65歳以上になってくると、転職(再就職)は無理と思っていいです。

それに会社勤めはもうこりごりではないですか。

これからは、「組織に属さないで、高く稼げる60代だから身につけられるスキルを持って、仕事量、働く場所、働く時間、働く仲間を自分で選択し、体力や健康面と折り合いを付けながらのフリーランスとして働く」ことなどはどうでしょうか。

欧米では、このような「組織に属さない働き方」をギグワーカー(注1)と言って働き方の主流になっています。

60歳を超えて人事労務領域でニッチな領域に位置づけられる「問題社員解決コンサルタント」として、フリーランスで活動している坪根 克朗が、働き続けられ、高く稼ぐスキルの学びなおしや行動についてお話していきますね。

(注1)ギグワーカの「ギグ」とは、元々はジャズミュージシャンが、その場限りの自由に演奏(単発ライブ)することから「短期の仕事を自由にする」という意味あいを込めて使っているそうです。終身雇用崩壊後の働き方を書いた私のブログで詳しく説明していますので是非読んでください。

60代 再雇用終了後も働き続け、高く稼ぐためのスキル、行動とは

60代になっても高く稼げる方法とは、会社の経営者やリーダー層が一番困っている問題に、誰もがもってないスキル「構想力」を使って解決してあげることです。

そして、「構想力」は60代だからこそ、見につけやすいスキルなのです。

ただ、スキルを身につけるだけでなく5つの行動も必要になります。

これからの働く環境はどうなる

雇用、ワークスタイルは変わっていく

これからの働く環境は、AIとの共存する時代になってくるので、それに伴って雇用やワークスタイルが大きく変わってきます。

その結果として、組織に雇用される働き方ではなく、フリーランスが主流になってきます。

社会情勢の変化に伴い我々への影響は

今の社会は「不安定(Volatile)」「不確実(Uncertain)」「複雑(Complex)」「曖昧(Ambiguous)」、頭文字をとって「社会はVUCA」に進むと言われています。

その結果、我々が大事にしてきた経験や中長期的予測が意味のないものになってくるのです。

経験の無価値化

これまで私たちは「経験が豊富」なことをいろいろな意味で好意的に評価していました。

しかし、社会環境が変化することに伴って、過去から蓄積してきた経験が無価値になって、将来使えないものになってくるのです。

予測の無意味化

何か実行しようとしてきた時、中長期的な予測をもとに計画を立てることがいいこととされてきました。

しかし社会が「不安的」「不確実」な時代になるということは予測すること自体も意味がなくなってしまいます。

このような社会の中で、会社が抱える問題は何だと思いますか?

これからの社会で会社は何に困っているの

「問題を発見する」ことができなくなっている

20世紀後半まで社会には「不満・不便・不安」といった問題がたくさんありました。

そして、それらの問題を製品やサービスで解決することにより、会社は成長することができていました。

しかし、現在、製品やサービスが過剰にあふれかえる社会において「不満・不便・不安」が減少してきて、この結果「問題を発見する」ことができなくなっているのです。

「会社の未来(ビジョン)」を作れない

20世紀は「模倣」が経済成長の源泉でした。

日本も欧米に追い付き追い越せで、欧米が開発した新しい技術を模倣することによって成長してきたのです。

言い換えれば、欧米に答えがあって、それを目標に頑張ればよかったのです。

しかし、21世紀は「社会がVUCA」化し、答えのない時代ですから模倣ではなくゼロから構想して、今までとは違う会社の方向性(ビジョン)を出す必要があります。

これからの社会で高く稼げるスキルとは

高く稼げるスキルとは、会社が抱える問題を解決できるスキルです。

それは、ずばり「構想力」になります。

日本の現状では、本来もっていなければいけない経営者やリーダー層があまり持っていないということもあります。

構想力とは

単なる思い付き的な発想ではなく、3つの力(主観力、想像力、実践力)を使って「存在しないものを存在させる力」です。具体的には、主観力をもって現実を把握し、想像力を働かせてあるべき未来(姿)を構想し、実践していくのです。

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会社の問題解決のために、なぜ「構想力」が必要をされるのでしょうか?

「問題を発見」できないのは「構想力」の欠如

そもそも「問題」とは、「望ましい状態」と「現在の状態」が一致していない「差分」を意味します。

そしてここで重要になってくるのは、「望ましい状態」言うなれば「あるべき姿」を定義しなければいけません。

この定義するために「構想力」が必要になってくるのです。

「会社の未来(ビジョン)」作れないのは「構想力」の欠如

会社の未来(ビジョン)とは、「会社のあるべき姿」「製品・サービスのあるべき姿」を構想する、すなわち「存在しないものを存在させる力」の必要が出てくるのです。

それでは、「構想力」はどのようにしたら身につけられるのでしょうか?

「構想力」は「教養」で身につけられ、磨かれる

「構想力」を生み出すために必要な資質とは

「構想力」を身につけるには、以下のような資質が必要になります。

  • 意思決定において自分の軸を作ること
  • 多様なものの見方ができること
  • 持論(自分なりの意見、実践的理論)を形成すること

また、世の中の出来事には必ず基盤となる道理、すなわち「世の理(ことわり)」が存在し、それを理解してはじめて未来のことを想像できるのです。

教養の必要性とは

「構想力」を生み出す資質を育てたり、「世の理(ことわり)」を理解するには、人文科学的な思考すなわち教養が必要になるのです。

この教養の必要性について、ジャーナリストであり東工大リベラルアーツセンターの教授である池上彰氏が著書の中で次のように語っています。

教養を身につけるとは、歴史、文学、哲学、心理学、芸術、生物学、数学、物理学等のさまざま分野の知の体系を学ぶことで、世界を知り、自然を知り、人を知ることです。
すると、「世の理(ことわり)」が見えてきます。そうなって初めてビジネスの専門分野(金融、IT、メディア、製造業、サービス業)においてこれまでにない新しい何かを生み出すことが可能になるのです。

教養が社会で活かされている事例

「哲学」「歴史」「進化生物学」といった教養が社会でどのように活かされるか、各専門の先生が語っています。

【哲学】ダム建設のような賛否両論ある現代社会の難問が解ける

  • 「人間とは何か」を問う哲学によって「社会的合意形成」を実践できる
  • 「社会的合意形成」とは異なる2つの意見の間にたって、双方が合意する第3の意見を作りだすことになる。そして合意とは妥協でも折衷でもなく、共に形成していくものである

-東工大リベラルアーツセンター長の桑子敏夫教授-

【歴史】リーダーの資質を鍛える

  • リーダーにはあらゆる行動の前提になる「人間観」が必要である
  • ビジネスが基本的に人間かかわっている営みである以上は、人間に対する洞察や理解には歴史の知識が必要になる

―立命館アジア太平洋大学 出口治明学長-

【進化生物学】社会を変える制度や商品開発の応用ができる

  • 進化生物学で、進化や淘汰と言ったフレームワークを使うことで現代人が自明としている「社会制度や文化制度の基本」を違ういろいろの角度から見ることができる
  • 生物の進化を知ることは人類が歩んできた長い歴史とさらに長い歴史を重ねてきた地球環境を知ることができる

-総合研究大学院大学 長谷川 眞理子学長―

60代が働き続け、高く稼ぐ行動とは

「伽藍(会社員)」を出て「バザール(フリーランス)」に向かう

橘玲氏著書「人生は攻略できる」では、フリーランスと会社員としての働き方(商売の違い)をバザールと伽藍(がらん)に例えて以下のように説明しています。


いかがです。

60代でローンや子供の教育といったお金のリスクが少なくなるなら、体力や健康との兼ね合いも考えて「バザール」で働いたほうが楽しいと思いませんか。

パーソナルブランディング

フリーランスで働くにしてもまずは、自分自身(パーソナル)をブランディングしなければいけません。

パーソナルブランディングとは「あなたがターゲットとする人々に、あなたについてどのようなイメージをもってもらいたいかを決め、それを実現するために目的をもって継続的に情報発信を行っていくこと」になります。

私もフリーナンスになって働こうとした時、「どうしたら仕事が取れるのか」まったくわかりませんでした。そんな時、複合型研究施設「Shien.Lab」所長の多田健次先生に出会い、メンターになってもらい、パーソナルブランディングについて学びました。

教わったことは以下のようなことです。

【パーソナルブランディング①】何の専門家であるかを定義する

あなたがブランディングするうえで、もっとも大切なことが、何の専門家であるかを定義することです。

私の場合「人事労務コンサルタント」ではあまりにも幅が広いので、「労務問題対応」そして最後は「問題社員解決コンサルタント」として専門領域を絞りこみました。

このように、特定の専門分野でも、3つほど絞り込んでいくと、専門家としてのブランドが確立しやすくなります。

【パーソナルブランディング②】タ-ゲットユーザを決める

あなたが何の専門家であるかを定義したら、次にあなたがパーソナルブランディングを行う中で集まって欲しいターゲット(お客さま)を決める必要がでてきます。

性別、年代層、仕事の属性、会社の規模、会社の場所など、様々な要素を検討していくと、おそらく既存の取引先や知り合いの中で「●●会社、▲▲さん」といった具体的なターゲット(お客さま)が浮かび上がるはずです。

そして、そのような理想のターゲット像が設定できたら、「もしその人が初めて自分のメッセージを読むとしたら、どのような内容に興味をもってくれるだろうか」と考える必要があります。

【パーソナルブランディング③】自分のアピール文章を作る

つぎは、以下のような内容の自分自身をアピールする文章が必要になります。

  • あなたはどのような人物なのか
  • 今まで何をしてきたのか
  • 現在、何を提供しているのか
  • なぜ、それを提供しているのか
  • 価値観、信念は何か

【パーソナルブランディング④】自分のホームページを作る

専門分野、ターゲットユーザ、自分のアッピール文章ができたら、それらの内容をまとめた自分のホームページを作る必要がいります。

なぜなら、あなたの見込み顧客となる人々は、実際にあなたに仕事を依頼する前に、あなたの情報を調べてから会うことが多いはずです。

具体的には、インターネット上であなたのホームページや、あなたが発信しているソーシャルメディアなどの情報を見て、あなたという存在やスキルが自分や会社にとって有益かどうかを判断します。

そのため情報発信するホームページが必要なのです。

そして忘れていけない情報は、「商品やサービスの質を紹介する」ページを作ることです。質とは値段であったり、事例であったり、お客さまからの意見になります。

【パーソナルブランディング⑤】露出の機会を増やす

ここまでが完成したら、いよいよあなたのメッセージをホームページだけでなくネット上に広めていきます。

ソーシャルメディアとしてはFacebook、YouTube、Twitter、Lineなどになり、自社メディアとしてはWebサイトやブログが、主なプラットフォームになります。

60代でこそ「構想力」を武器とする

60代のほうが「教養」を学び易い理由

私は60代のほうが教養を学びやすいと考えています。

それは、60歳をいう年齢を重なるうえで、苦労を重ね、いろいろな経験をされ、教養に関する本も多く読んでこられたと思います。

そのような経験が、教養を再度学ぶことによって「世の理(ことわり)」の理解が深まったり、「構想力」に必要な資質が育ってくるのです。

頭を使う仕事に特化する

60歳以上になると体力勝負の仕事は無理になります。かといって事務職などの効率化を重視する仕事は、AIにとって代わられます。

ではどうしたらいいのでしょうか?

それには、「頭」を使う仕事に特化するのです。

そして、高く稼ぐために、会社が一番困っている、「問題の発見」「会社の方向性(ビジョン)を策定」などを会社の経営者やリーダー層への「コンサル」「アドバイス」「コーチング」仕事に挑戦するのです。

経験をリセットし、学び続ける

これからは、経験を蓄積し、蓄積した経験に依存しようとする人々が価値を失っていく一方で新しい環境から迅速に学習し、自分の経験をリセットしていく人々こそ生き残ります。

これからは、環境に応じて自分の学びをアップデートしていけばいいのです。

ネットで何でも調べられます。また、わからなければ、専門領域に詳しい人に、お金を払って教わればいいのです。教養含めた本を読むことはもちろんのこと、自己投資しない人に成長はないと思っています。

「いい偶然」を招きよせる計画と習慣を続ける

社会が不安的で不確実な時代になるということは「予測の価値」がなくなります。

このような時代はとりあえず試し、結果をみながら微調整を繰り返していく「計画的な行き当たりばったり」が有効になってくると思っています。

ジョン・クランボルツは、キャリアは偶発的に生成される以上、中長期的なゴールを設定して頑張るのはむしろ危険であり、努力はむしろ「いい偶然」を招き寄せるための計画と習慣に向けられるべきと主張し、「計画された偶発性:ブランドパプンス・セオリー」として以下のようなことを主張しています。

  • 好奇心:いろいろの分野に視野を広げ、関心を持つことでキャリアの機会を増やす
  • 粘り強さ:最初はうまくいかなくても粘り続ける
  • 柔軟性:状況の変化に柔軟に対応
  • 楽観性:意に沿わない環境も、自分の成長につながると思いポジティブに取り組む
  • リスクテイク:積極的にリスクをとることでチャンスが生まれる

まとめ

教養とは、リベラルアーツともいいます。

リベラルアーツとは、元々ギリシャ・ローマ時代の「自由7科」(文法、修辞、弁証、算術、幾何、天文、音楽)に起源を持っています。

その時代に自由人として生きるための学問がリベラルアーツだったのです。すなわち、リベラルアーツとは「人間を自由にする技」ということでもあるのです。

私も61歳からフリーランスで仕事をしていますが、今は非常に楽しいです。

仕事の内容、仕事量、働く時間を自分で決めるという自己決定権を持って仕事をしていることもそうですが、「バザールの世界でポジティブゲーム」をしていることがやりがいを感じ、生き生きと生活できているからだと思っています。

60代に入り、雇用延長が終わってしまうと、多くの人は腰が重くなります。

簡単にいえば行動しなくなるのです。しかし、それでは人生100年時代早く老け込むだけです。

60代になってからもひと花咲かせてみませんか。

TC坪根キャリアコンサルティングOfficeでは、中高年のライフデザインについても相談にのっています。相談ください。

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坪根 克朗
国家資格キャリアコンサルタント。問題社員解決キャリアコンサルタント。ソフトウェア開発、システムエンジニアを経て、人事部(労務管理・人材育成・キャリア相談)業務に従事。長年、問題社員(ローマフォーマー社員含む)の再生・戦力化を目的とした問題社員解決の専門として活動中。高知県出身、広島県在住。【好き】広島カープ、WoWoW海外ドラマ、坂本龍馬、広島風お好み焼きなど










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