国家資格キャリアコンサルタント集団が斬る仕事論

逆質問は何個くらいがベスト?答えとして「特にありません」はありか?

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国家資格キャリアコンサルタント。熟練キャリアコンサルティング技能士2級。関西地方の専門学校で10代、20代前半を中心とした生徒への進路指導、就職相談を行う。就職支援を行う事業所に転職後、様々な年代のキャリアカウンセリング、仕事紹介、応募書類の添削や面接時におけるビジネスマナーの指導などに従事。飴とムチの使い分けの達人。ちょい辛口のコメントには支援対象者への大きな愛がこめられている。 >>上岡愛の記事一覧はこちら!

こんにちは。国家資格キャリアコンサルタント@上岡愛です。

転職活動をされている方から下記のような相談を受けました。

面接時に「何か質問はありますか?」と聞かれたんですが、とっさの事で戸惑ってしまい「特にありません」と言ってしまいました。

「こういう時って質問をした方がいいんですか?」

「それに質問と言っても何を質問したらいいのか分からないのです」

最後に質問をするにしても何個くらいがベストなのでしょうか?

1個でいいですか?

面接時に聞かれる「何か他に質問はありますか?」「最後に何か聞いておきたいことはありますか?」という、いわゆる逆質問。

今日はそのことについてお話ししていきたいと思います。

逆質問で「特に質問はありません」はダメ?

逆質問はやはりあった方がいいですね。

面接は会社と応募者、基本初めての顔合わせ。応募書類や、会社概要での情報と違い、実際にやり取りをしてお互いを知る場です。

同時に相手にこちら側のことも興味を持って知ってもらいたい、という場でもあるわけです。そんな場面で「特に質問はありません」と言われると、やっぱり拍子抜けしてしまいますよね。

そう、逆質問とは応募する会社にぜひ入りたい!

そのための熱意、興味関心を持っているというのを具体的に示せる絶好のチャンスなんです!

無い、というのは自分からチャンスを逃してしまっているようなものなので、ぜひ積極的に質問するようにしましょう。

しまった!質問は無いって言ってしまった場合は落ちる?

逆質問が無い、と言ったことだけで即不採用ということはないかもしれません。

逆質問に至るまでの内容で採用側がぜひ欲しい、と思ってもらえれば逆質問が出なくても採用が出る可能性だってあるでしょう。

ただ面接においては全ての項目にまんべんなく及第点を取っておきたいところです。

もし逆質問しなかったことで熱意を見せられず、不採用になってしまった時には次こそ質問を用意して採用をゲットしましょう!!

逆質問の数はいくつくらい用意しておくのが良い?個数は何個くらいがベスト?

転職関連のネットの記事や本に「逆質問は5つは用意しましょう」と書かれています。

実際の面接の場では逆質問は2〜3つでいいと思います。

しかし面接官から話の流れで質問しようと思っていたことを先に説明されてしまうことも想定に入れておきましょう。

質問しようと密かに心の中で温めていた質問を言われてしまっては冷や汗もの。

面接はそれでなくても緊張する場です。普段は臨機応変に対応できる人でもちょっとしたパニックに陥りかねません。

転ばぬ先の杖として事前に準備するのはプラス2か3は欲しいところです。

あなたが知りたい条件ばかりの質問ばかりはNG。

内容が似ている質問ではなく、職場環境、仕事内容など項目も多岐にわたるように準備することも大切ですね。

逆質問から面接担当者はあなたのここを見る!

逆質問をした内容で、面接担当官はあなたのどういうところを見るのでしょうか。

特に下記2点は重要だと思います。

質問内容だけでなく、これは面接全体において言えることですが、話す声のトーンや姿勢、視線にも気を配りましょう!

チェック① 応募した会社に対する興味・関心の本気度、熱意の熱量

世の中にあまたある会社の中から、「御社に」入りたい!のはなぜか。

興味があり、本当に入社したいからこそ知りたいことがあると面接官は考えています。

熱意ある内容の逆質問をすることで自分の姿勢を示し、それを事業所に知ってもらうことがアピールに繋がるのです。

チェック② 社会人として場にふさわしい対応ができるかどうか

面接に臨む際、きちんと下調べをし、逆質問を用意できているか、自分に都合の良い条件ばかりを聞きたがったりしていないか。

これは実際に仕事をする上でも非常に重要なことです。

逆質問 良い質問

質問するなら、採用を後押しするような良い逆質問を用意したいですね!

■実際に働くことを想定した良い質問(入りたいという本気度アピール)

  • 大まかな1日の仕事の流れを教えていただきたいのですが?
  • 〇〇部門では、何人くらいの方が所属されているのでしょうか?
  • 1日にどれくらいの人を対応しますか?
  • 1日に回る得意先は何社くらいでしょうか?  など

■前向きな姿勢・興味関心をアピールする質問

  • 入社までに準備しておくことはありますか?
  • 今後御社で仕事をしていく中で、必要になってくる資格や免許はありますか?
  • 御社の〇〇という社会貢献活動をされていることに大変関心があります。実際どういった形で社員の方が関わっていらっしゃるのでしょうか?  など

逆質問を用意するだけで安心してはダメですよー!質問をし、返ってくる答えがまた質問、ということも想定しておきましょう。

例えば先に挙げた「社会貢献活動に関心・どういった形で社員の方が関わっていらっしゃるのでしょうか」という質問をしたとします。

面接担当者の返答が「ほう、〇〇の活動に興味が!これまで実際その活動をされたことがあるんですか?」と突っ込んだ質問をされるパターンです。

逆質問には準備プラスワンしておくといいですね。

逆質問 悪い例

よくない逆質問。「質問はありません」と答えるよりもダメかもしれないです。

これまでせっかく好印象だったのが最後の最後で評価ガタ落ちにならないためにも、気をつけておきたいところ。

■待遇面ばかりを質問してしまう

いきなり月収・賞与の額を聞く、有給休暇の消化率や長期休暇が取れるのかなど。

「本当に知りたいのは待遇面でしょ!」という気持ちも分かります。が、自分の希望条件を突きつけるような印象になってしまいます。

もしどうしても待遇面で知りたいことがあれば良い例の質問をした後、様子を見ながらさりげなく、がポイントですね。

■返答に困る質問をする

御社では従業員の方々の人間関係は良好ですか?

前の会社をパワハラや人間関係のトラブルで辞めた人は聞きたいところでしょう。

しかしよほど従業員数が少ない会社でもない限り、面接官は全ての社員の人間関係が分かる訳でもありません。社員数が多くなればなるほど合う人もいれば合わない人がいる訳です。

■下調べしていないのが丸わかりになってしまう質問をする

  • グループ会社は何社ありますか?
  • 主力商品は何ですか?など

事前に応募先のHPを見て、企業情報を頭に叩きこんでおきます。そうすれば上記のような質問は絶対にしないはずです。

HPだけでなく、ネットや新聞、テレビのニュースで応募先の最新情報が出ていないかも合わせてチェックしておきましょう。

最後にひとこと!

いかがでしたか?

面接時における逆質問。面接の最後に聞かれることが多いため、印象に残りやすい逆質問への対策はとても大切です。

面接時、それまであまり良い流れになっていなかった人が、良い逆質問をすることができたとします。面接では多面的に人を見るため、それだけで逆転ホームランほどにはならないかもしれません。しかしタイムリーヒット、これまでの負けを同点にまで持ってくるような良い流れにできる可能性は大いにあります。

反対に、逆質問まで良い流れでいくことができた人にとっては、採用への力強い追い風になることでしょう。

丁寧な下調べと準備プラスワン!頑張って下さいね。

▼転職面接について「退職理由」についての答え方は要注意!

▼初めての転職活動の方は、新卒就活の時と履歴書の書き方違いをチェック!

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