怒りを我慢せずに相手に上手く伝えるには?怒られた時の態度や対処法は?

「こんなことで怒っていると、心が狭いとか、器が小さいとか思われたら嫌だなぁ」とその場は我慢したものの、「そもそもどうして私が我慢しなくちゃいけないの?!」と後からどんどん怒りがこみあげてきて、ずっとモヤモヤが溜まっている・・・なんて経験はありませんか。
日頃から何でも言い合える信頼関係を築く事はもちろん重要ですが、言いにくい事を言うのは難しいし、怒っていると感情に邪魔されて、つい言いすぎてしまう事もありますよね。
誰かから予期せず怒られた時も、勢いに押されて何も言えなくて後から後悔したり、逆に感情的になってしまって売言葉に買い言葉でケンカになってしまう事もあります。
ここでは、怒りをコントロールしながらも、自分の気持ちややってほしい事をきちんと伝える方法と、相手から怒られた時の対処方法について、お伝えしたいと思います。
モヤーゴの「イライライカ~」は、怒りを爆発させて人間関係を悪くしようとします。また、イライライカ~の武器「イカリングゥ」が頭に乗っかると、人間のエネルギーが怒りに乗っ取られて魂が吸い取られてしまいます。
自分の頭にイカリングゥが乗っからないように、感情をうまくコントロールしていきましょう。そして、今まで大事にしてきた人間関係を維持できるよう、コミュニケーションをとっていきましょう。
さあ、スマイル戦隊ネガティブバスターズと一緒に、イライライカ~を撃退していきましょう!
スマイル戦隊ネガティブバスターズ イライライカ~(続き)
悪魂モヤーゴの「イライライカ」が「いかりんグゥ」を使って世界中の人たちの怒りを爆発させています。戦闘中にバスターイエローがかかってきた電話に出てしまい、バイオレットの頭に「イカリングゥ」が!?
前編はこちらを見てね。 怒り、イライラをおさえる対処法!アンガーマネジメントの実践方法と効果は?
怒りを我慢せずに相手に上手く伝えるポイント
まずは、怒りをしずめる
怒ったままではちゃんとコミュニケーションができません。まずは怒りをしずめましょう。
抑えるのではありません。相手に自分の気持ちをわかってもらうための第1stepとして必要なことと捉えましょう。
怒るのはあたりまえの感情なのですから、「今、私は怒っている」ことを認めましょう。怒りに支配されず、自分が怒りをコントロールしていく感覚を意識することが大事です
※怒りの仕組みやイライラを押さえる方法については、別のブログで書いていますので、詳しくはそちらをご覧くださいね。
怒り、イライラをおさえる対処法!アンガーマネジメントの実践方法と効果は?
伝える時の前提
自分もOK、相手もOK
そもそも、価値観や考え方の異なる相手との間でコミュニケーションを行うのです。
怒りを感じる場合とは、自分と相手の価値観・考え方にギャップが出ていて、それが自分にとって不快や違和感を感じている場合が多いのです。
でも、相手の価値観と自分の価値観は違っていて当たり前です。
どちらが正しいのか という事ではなく、「私はこう、あなたはこう、どちらもOK」と意識しましょう。
相手の立場や意見を尊重する
自分が誤解や早とちりして怒っていることもあります。
丁寧に相手の話を聞いてみると、事情を確認することで誤解が解けたり、怒りが和らぐこともあります。
怒る前に、「これは本当に怒る事なのか?」と自分の認識を疑ってみましょう。
「言えばわかってくれる」は間違い
たとえ言葉を尽くしても理解してもらえないこともあるものだと認識しておきましょう。
好き嫌いも、どうしてもゆずれない拘りも、みんな違っているのが当たり前なのです。
相手を変える事はできないものとして心得ておきましょう。
期待しすぎないことが大事です。
一発勝負でなくていい
お互いの理解には、それなりの時間がかかる時もあります。
今すぐ解決できなかったとしても、そういうタイミングなのだ、と思っておきましょう。
一つの話し合いにしっかり時間をかけてもいいし、一発勝負ではありませんから、1回目がだめだったら時間をおいて再度働きかけても大丈夫なのです。
コミュニケーションをとることをあきらめず、こわがらないでのぞみましょう。
言葉で伝える時のポイント
では、どう伝えれば相手に理解してもらいやすく、受け入れてもらいやすいでしょうか。伝え方のポイントを4つ挙げています。
問題に目をむける
「相手」ではなく、「問題」に目を向けましょう。
「すぐにメールの返信をしない誰か」が問題ではありません。「メールの返信をしない事」があなたを不快にさせているのです。
相手の行動や状況の「具体的に」「何に」対して怒りを感じたのかを最初に伝えていきましょう。
そして、その状況はできるだけ具体的な内容に絞り込みます。
例えば、
- 「〇〇さんがいつまでたっても返信しないから」ではなく、「2日以上メールの返信がなかったら・・・」
- 「あなたが途中で話をさえぎるから」 ではなく、「話している途中でさえぎられると・・・」
というように、言い方をかえてみましょう。
本当の気持ちを言葉にする
あなたを不快にさせている「問題」に対する、怒りの感情の裏にある「本当の気持ち」を、「私は今こう感じています」と、話してみましょう。
ここで大事な事は「素直にいう事」と、「相手を責めない言い方をする事」です。
自分の気持ちは自分のものです。誰が何と言おうと本当の気持ちならそれが正解です。
臆することなく、自分の感情をきちんと伝えましょう。気持ちを添える事で、こちらの怒りが相手に正しく伝わりやすくなります。
例えば、
- 無視されているように思えて腹が立ちます
- 期待していたので、ついイライラしてしまいました
といった感じです。
「自分が望むこと」を伝える
自分は何を望むのか、何がどう変わってほしいのかをポイントを一つに絞り言葉にしましょう。相手が具体的・現実的に行動に移せる事が良いと思います。
大事な事は、現在もしくは未来について提案することです。今、過去の事を言っても変えようがありませんから、「これからこうしてほしい」という話をしましょう。
例えば、
- 返事が遅くなりそうなら、そう返信してほしい
- このやりかたは、〇〇といったやりかたに変えてほしい
などのような言い方にしましょう。
「私は」を主語にする
「あなた」や「一般論」を主語にせず、自分を主語にしましょう。
「あなたのせいで・・・」「常識では・・・」というと、相手は責められた・否定された・評価を下された と感じて拒絶されやすいと思います。
私は・・・というと、相手は自分とは違う感じ方・考え方をするんだなと受け止めやすくなります。
事例を出すと
- 「あなたは私を無視する」ではなく、「私は無視されているように感じる」
- 「戦闘中に電話なんて常識じゃ考えられない」ではなく、「戦闘中に電話に出てしまったら、一人で対応しきれないから困る
と言葉を変えると、受け取り側の感じ方が変わりますね。
使ってはいけない言葉・キーワード
怒っている時についつい使ってしまいがちだけど、使ってはいけない言葉やキーワードをお伝えします。私もよく家族には言ってしまいがちですが、私が言われたら必ず反論する言葉でもあります。皆さんも気を付けましょう。
「べき」
!「組織の指示には従うべきだ」「こういう時はちゃんと説明するべきだ」
「べき」 という言葉は、自分の主観で使っていることが多いです。
「社会人として当たり前の事」もしくは「一般的な常識ルール」だと自分が思っているから、「べき」を使ってそれを「正しいルール」として押し付けようとしている可能性があります。
「こういう時はちゃんと説明するべきだ」と自分は思っても、「このくらいなら説明しなくても理解するべきだ」と思っている人がいるかもしれないのです。
私はこういう時、「べき」という言葉の代わりに、「こういう時はちゃんと説明した方がいいと思う」と言いかえるように気を付けています。
「絶対」「いつも」「必ず」
!「あなた、いつも遅刻するよね」「〇〇さんは絶対に言う事を聞かない」
私の場合(だけかもしれませんが)、家族や親しい人に使いがちのキーワードです。
世の中、「絶対」「いつも」「必ず」=100% なんてことはそうそうありません。よく遅刻する人もたまには遅刻しない日もあるでしょうし、絶対いう事をきかない人なんて、見た事がありません。
もし、そういわれた人は、「いつもじゃないもん。こないだはちゃんと遅刻しなかったじゃない」と言い返したくなるでしょう。
これらの言葉を使いたくなったら、他に置き換えられる言葉がないか考えてみましょう。。
もし、「あなた、10回中少なくとも7回は遅刻したよね」と言われたら、相手も状況がつかみやすいですし、「まあ、そうね。たしかに反省」と思うかもしれません。
ちょっと面倒に思うかもしれませんが、正しい表現を探す行動は、自分がその事象を客観的にみるという点でも有効的です。
大事なことは「事実」を正しく表現することです。
他にも事実を正しく表現しない例として、「オーバーにいう」とか、「決めつける」こともNGです。
「オーバーに言う」
!「あんな上司がいるからおれは結果を出せないんだ」「私ばかりが損な役目が回ってくる」
これも、やはり、先ほどの「絶対・いつも・必ず」と同様、事実と異なる表現になるキーワードです。
「決めつけ」「レッテルをはる」
!「おまえは何もわかってない」「だからおまえはだめなんだ」
こんなこと言われたら、ちゃんとした話なんてできないですよね。
目的はあなたが相手にやってほしいことをきちんと伝えて理解してもらうことにあります。事象を誇張する必要は全くありません。
これらのような言葉は、自分が言いたい事をいう妨げになります。
状況を正しく客観的にお互いに共有し、言いたい事、お願いしたい事につなげていくようにしましょう。
※相手を傷つけずにうまく伝える方法、「アサーティブコミュニケーション」も参考になると思います。興味がある方はぜひ、こちらのブログもご覧くださいね。
言いたいことをストレスを溜めずに言う!うまく断り怒りをなくす方法は?
自分が怒りを向けられたら・・? 対処するポイント
今度は、誰かに怒られた時、・・・逆の立場になったときの対処法です。
怒るという感情自体は悪いものではありません。怒りの感情には、自分自身を守るという役割があるのです。
誰かから「怒られた」という事は、もしかすると、その人が、攻撃を受けて危険を感じるような事を何かしてしまったのかもしれません。
あなたから見ればたいしたことがない場合でも、相手にとっては「危険信号」と感じている可能性があります。
「怒っている人」は、「困っている人」なのです。
でも、自分が怒られたら戸惑いますよね。あらかじめ知っておくと対処が上手くいくポイントをいくつかご紹介します。
相手の怒りは相手のもの
アドラーも言っていますが、相手の怒りは相手のもの、相手の課題です。自分がそれを引き取って、何とかしてあげようとする必要はありません。
相手が何を伝えようとしているのか考える
自分が怒っている時に物事を冷静にみつめ順序立てて相手に説明するのは難しいものです。相手の立場に立って、丁寧に聞きましょう。私は「おうむ返し」は効果があると思っています。相手の言ったことを同じ言葉を使って言い返すのです。
「なぜ、そんなやり方をしているのか理解できません!」
「・・なぜ、そんなやり方をしているのか・・・と、いうのは、どういうやり方の事を言っているのでしょう?」
といった具合です。少し、ゆっくりめのスピードを意識して言ってみてください。
相手が話した内容を復唱することで、相手は自分の話を聞いてくれていると思いますし、瞬間的な怒りをしずめる効果も期待できます。自分もその間に、戸惑っている気持ちを鎮める事もできます。
自分の気持ちや感情を伝える。我慢する必要はない
怒っている時に自分の本当の気持ちを正直に伝えるのと同様、怒りを向けられた時も、自分の気持ちや感情を素直に伝えましょう。
相手もOK、自分もOKの意識を忘れずに。
怒っている相手に振り回されず、自分の正直な気持ちを話していきましょう。
怒りを伝染させない
売言葉に買い言葉 が一番やってはいけないことです。
冷静に話せないなと思ったら、いったん時間を置くのも有効です。相手の怒りを自分の中に引きこんでしまわないようにしましょう。
まとめ
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか? ご紹介したうちの一つでもヒントになれば、嬉しいです。
怒るのも怒られるのも、怒るのを我慢するのもストレスが溜まります。
怒りのタネは日常生活の至る所にありますから、少しでも楽に過ごせるように、自分で自分をケアできればいいですね。
皆様が笑顔で過ごす日々が一日でも増えますように。
スマイル戦隊ネガティブバスターズは、今日もどこかでモヤーゴと戦います!