キャリアコンサルタント学科試験対策に参考書や本(書籍)は必要?おすすめは?
キャリアコンサルタントの学科試験。
勉強法は私を含め多くの講師や合格者が過去問を繰り返し解くことを勧めています。
その一方で試験問題の出典元になっている参考書籍が気になる受験生は多いだろうなと思います。
「やっぱり買って読んだ方がいいだろうか?」「全部読まないとしても、出題されたところの確認用に必要だろう‥」など、受験生としては合格のために投資することを考えますよね。
そこで、国家資格キャリアコンサルタントでTADAJUKU 学科担当@藤原 あきこが、参考書の紹介とともに受験用としてのその必要性をお伝えします。
これで時間も出費もムダなく最短でキャリコン合格!
受験生必見ですよ!
キャリアコンサルタント試験の公式参考書はあるのか?参考書や本(書籍)は?
「国家資格キャリアコンサルタント試験」の受験対策用として公式参考書や公式問題集は、実を言うと出版されていません(2019年1月時点)。
受験勉強用に考えると、身近にある養成講座のテキストを思い浮かべる方も多いのではないかと思います。
ただ、残念なことに実際に出典元になっている書籍はこれからご紹介するものが多くなっています。
受験生がどんな勉強方法をしたらよいのか?と同様、何を参考に見たらよいのか?と迷ってしまうのもわかります。
では試験の出典元になっている参考書や本(書籍)は、試験対策として本当に読むことは必須なのか?
それを1冊ずつ紹介しながらお伝えしたいと思います。
キャリアコンサルタント試験の参考書や本(書籍)は?出典頻度が高い書籍について
実際の試験ではどんな書籍が出典元になっているのか?
その内容や出題頻度、試験対策としてのおススメ度合などをご紹介しますね。
- 第9回と第10回の試験について確認しています。
- 1つの設問に絡んでいれば”1”とカウント。1つの設問に複数の書籍から出題されていることもあります。
- 独自カウントにつき、すべてをカウントできていない可能性あり
- 試験対策としての購入必須度合いを★の数で。
- ★不要
- ★★あればよいが必須とまではいかない
- ★★★必須!
尚、写真は私が使っているものを撮影して掲載。少しくたびれていますがご了承ください(笑)
「キャリアコンサルティング理論と実際」木村周著
なんといっても、この「キャリアコンサルティング理論と実際」からは幅広く出題されています。
そして出典元になることも他の参考書に比べてダントツの結果。
内容は、
- キャリアコンサルティングの諸理論
- 自己理解
- 職業理解
- 人事・労務管理
- 労働法
- メンタルヘルス
- キャリアガイダンス
- グループアプローチ
などに加えて行政の新しい施策として、
- 第10次職業能力開発基本計画
- 職業能力評価基準
- セルフ・キャリアドック
- ジョブ・カード
他が書かれていて、広範囲を網羅しているので全体を把握するにはいいと思います。
ほとんど文字ばかりなのが気になりますが、文章は難しくはありませんのでご安心を。
因みに横書きです。
書籍名 | キャリアコンサルティング 理論と実際〔5訂版〕 |
著者 | 木村周 |
価格 | 3,000円(税抜) |
出版社 | 雇用問題研究会 |
ページ数 | 381 |
発売日 | 2018年10月 |
第9回:12問
第10回:12問
受験勉強のためにあってもいいとは思いますが、必須とまではいかないと思っています。
合格してキャリアコンサルタントとして活躍することを見据えての購入ならOKですね。
昨年2018年に5訂版が出たばかりです。
♦試験対策としての購入必須度:★★
▼もっと掘り下げた内容はこちらの記事から
新版 キャリアの心理学〔第2版〕 渡辺三枝子編著
「キャリアコンサルティング理論と実際」に続いて引用頻度が高いのは、渡辺先生が編著されているこちらの書籍です。
題名のとおりキャリアの心理学についての書籍なので、木村先生の書籍より範囲が特化されています。
日本でも知られる影響力のある理論家を紹介。
例えば試験では常連の、
- ドナルド・スーパー
- エドガー・シャイン
- ナンシィ・シュロスバーグ
- サニー・ハンセン
などについて。
1人の理論家に25ページほど割いて個人的背景や理論的背景、また理論上の主要概念などが。
こちらもほぼ文字ばかりで横書き。
コラムが点在していて工夫されているのは感じれますし、文章も難しくはないです。
書籍名 | 新版 キャリアの心理学〔第2版〕 |
編著 | 渡辺三枝子 |
価格 | 2,000円(税別) |
出版社 | ナカニシヤ出版 |
ページ数 | 248 |
発売日 | 2017年7月20日 |
第9回:5問
第10回:6問
出題頻度は2番目になりますが、50問中の1割程度です。
将来のために購入されるのであれば良いと思いますが、試験対策用としては必須までいかないですね。
こちらも昨年2018年7月に第2版が出たばかりです。
♦試験対策としての購入必須度:★★
働くひとの心理学 岡田昌毅著
出典頻度は渡辺先生編著よりさらに低く。
構成は、
- 理論編
- 実証編
に分かれていて試験の出題は理論編からが主です。
書籍名 | 働くひとの心理学 ー働くこと、キャリアを発揮させること、そして生涯発達すること |
著者 | 岡田昌毅 |
価格 | 2,500円(税別) |
出版社 | ナカニシヤ出版 |
ページ数 | 251 |
発売日 | 2017年4月30日 |
第9回:3問
第10回:4問
出題頻度は数問レベル。
試験対策用としては必要ないと思います。
♦試験対策としての購入必須度:★
職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査(ジル資料)
通称”ジル”または”ジル資料”と呼ばれています。
構成は次の3つ。
- キャリア理論
- カウンセリング理論
- ガイダンス理論
それぞれ数多くの理論を完結に分かりやすくまとめていて、実はこれPDFで無料公開しています。
冊子として有料販売もしているようですよ。
「新時代のキャリアコンサルティングーキャリア理論・カウンセリング理論の現在と未来(6刷) 1,852円(税別)
⇒参照ページはココ
書籍名 | 職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査(PDF) |
編集・発行 | 独立行政法人 労働政策研究・研修機構 |
ページ数 | 175 |
発売日 | 2016年3月28日 |
第9回:2問
第10回:2問
出題頻度は2問とかなり低いので試験対策用としては必須ではありません。
ただ、理論系がとても分かりやすく書かれているので参考になりますので手元にあってもいいと思います。
♦試験対策としての入手必須度:★
キャリアコンサルタント試験の参考書や本(書籍)は?
キャリアカウンセリング 宮城まり子著 / カウンセリングの理論 國分康孝著
どちらも稀に引用されている程度で、第9回と第10回学科試験では見当たりませんでした。
キャリアカウンセラーになれば、読んでおきたい1冊ですね。
書籍名 | キャリアカウンセリング | カウンセリングの理論 |
著者 | 宮城まり子 | 國分康孝 |
価格 | 1,700円(税別) | 2,300円(税別) |
出版社 | 駿河台出版社 | 誠信書房 |
ページ数 | 274 | 325 |
発売日 | 2018年1月28日 | 2015年3月20日 |
まとめ
いかがでしたか?
合計6種類の参考書や本(書籍)をご紹介しました。
結局は、受験用に購読必須となる★3つはつけませんでした。
試験対策として、時間と費用をかけて読む必要は私はないと思っています。
なぜなら受験生が読む時間を作ることはかなり厳しくて、またせっかく読んでもどこまでその内容を覚えれるのかが疑問だからです。
時間をかけて読むなら、それを過去問を解くのに充てる方が合格に必要な知識が確実に積み重なっていきます。
もちろん、各パートでもお伝えしたように合格後の将来に向けて先行投資しておくのもアリです。
とにかく、まずは合格しなければ始まらないので。
いかに効率よく勉強できるか?
ここを大切に考えて勉強に取り組むことをおススメします!
合格に向けて頑張ってくださいね!
▼合格に向けた藤原あきこの他記事はこちら!▼
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