【結婚式に初めての参列】当日までの流れや服装・ご祝儀は?
「○○さん、実は私、結婚するんだー!」
突然、会社で仲の良い先輩から言われ、
「本当ですか?わー!おめでとうございます!」
「結婚式されるなら、ぜひ行きます!」
…と、先月、会社の先輩と話していたあなた。
ん?何だか、焦っているように見えますね。
「実は、中学の時に、いとこの結婚式に出たくらいで、全くマナーがわからないの!」
「もう来月には結婚式が迫っているけど、一体どうすればいいの?」
おめでとう!の気持ちが勝って思わず「招待してください!」とは言ったものの、マナーがわからず困っているんですね。
ここでは、初めてお呼ばれする結婚式のマナーがわからない!と悩むあなたへ“毎日ココロをフルにするお手伝い!”ココロフルプランナーことマナー・プロトコール講師&国家資格キャリアコンサルタント@大川礼子がお伝えいたします。
初めて結婚式に参列!当日までの流れは?
初めての結婚式への参列って、お祝いだから嬉しい反面、せっかくの門出に『失礼があっては大変!』と、不安に思ってしまいますよね。
ましてや今回は、あなたとも普段から仲の良い、大好きな会社の先輩。
とは言え『上司も参列するし、失敗しないようにしなきゃ!』と思いますよね。
ここではまず、初めて結婚式に参列するあなたが、当日までに行なっておくことについてお伝えいたします。
結婚式にお呼ばれした時、当日までに行なうことは「招待状の返信」「服装の準備」「御祝・プレゼントの準備」の3つです。
では一つずつ、見ていきましょうね。
招待状をもらったら?
結婚式への招待は、招待状を受け取り、出席の意思を返信することで確定します。
『先日、直接先輩に参列しますって伝えたんだけど…』
そうですね。
あらかじめ新郎新婦から口頭で参列の意思を確認されることもありますが、正式な招待は書面で行われるんですよ。
招待状を受け取ったら、招待状に同封されている返信ハガキの出席に印を付け、受け取ってから一週間以内を目安に返事を出してくださいね。
返信はがきの書き方は?
返信はがきの表面には、受け取り手として、結婚披露宴の主催者である新郎新婦、もしくはご両親の名前が書かれています。
名前の下には敬称をつけず、『行』『宛』などが記載されていますので、二重線で消し『様』を書き足します。
また返信ハガキの裏面には、『御出席・御欠席』『御住所』『御芳名』の記入欄があります。
全ての『御』(『御芳名』は『御芳』)を二重線で消します。
余白には、お祝いのメッセージをひと言添えてくださいね。
結婚披露宴など格式の高い場に招待される時、招待状を手渡されることがあります。
これは『自分達の結婚の場に、どうぞお越しください』という気持ちを表すため、書面に残して直接出向き、招待状を渡す本来の形です。
ただ、招待したお相手の方に手間をかけさせないための気遣いから、『お返事は郵送でいいですよ』と返信ハガキが同封されています。
また新郎新婦にとっても返信ハガキで出欠の意思や食物アレルギーの確認が取れるのは、とても実用的なんですね。
せっかくの門出、新郎新婦のご厚意を有難く受け取り、返信ハガキを使ってくださいね。
服装は何を着ればいい?
『招待状の返信ハガキも送ったし、当日は何を着ようかなあ。』
初めての結婚式に参列する時、服装にも迷いますよね。
お祝いの場ですから華やかにするというのはもちろんですが、『格式にふさわしく目立ちすぎない』というのも大切です。
男性であれば、ディレクターズスーツと呼ばれる三つ揃えのスーツや、昼夜を問わずに着られるダークスーツを、女性であれば、ワンピースやツーピースにアクセサリーを上手に使ってドレスアップするのもお勧めです。
また振袖や訪問着など和装を着用するのも、お祝いの場が華やかになり、新郎新婦や親族に喜ばれますよ。
服装選びで気をつけたいポイント
『白は、新郎新婦の色だから、選んじゃいけないのよね…』
よくご存じですね。
白は新郎新婦、特に花嫁の色と言われています。
白だけでなく、写真に残った時に白と間違うような、淡いベージュやアイボリーといった色も避けた方がいいですよね。
また、お洒落であっても、本革やアニマル柄は『殺生』をイメージさせ、お祝いの場には不向きです。
招待状に『平服でお越しください』と書かれていることがあります。
この時の『平服』とは、モーニングコートやタキシードの正礼装を基準とした平服、つまり『略礼装』を指しています。
ダークスーツや、インフォーマルドレス(華やかなパーティドレス)が略礼装にあたります。
平服といっても普段着ではないので、気をつけてくださいね。
プレゼントを渡すなら1週間前までに。
『当日の服装も決まったし、あとは何かプレゼントを渡そうかな…』
結婚のお祝い品を考えているんですね。
結婚のお祝いは本来、事前にご自宅に訪問し手渡すのが正式です。
ただ住宅事情や相互扶助の考えも相まって、現代では現金を贈り、新郎新婦の好きなように使ってもらうという考えが主流になっています。
プレゼントなど品物は1週間前までに、また現金であれば当日に持参しても構いません。
もしあなたが個人で、あるいは会社の同僚達で何かプレゼントを用意する場合、品物の大きさに関係なく、1週間前までに自宅に届けるようにしてくださいね。
プレゼント選びで気をつけたいこと
せっかくのお祝いの気持ちが正しくお相手の方に伝わるように、プレゼントを選ぶ時には気をつけて欲しい点が。
それは、「刃物」や「日本茶」「割れ物」「ハンカチ」はタブーであること。
それぞれの言葉の響きなどから、結婚式のプレゼントとしてはタブーとされています。
もちろん、新郎新婦からの希望していれば問題ありませんが、そうでない時は避けるように覚えておいてくださいね。
刃物…ハサミや包丁など、「切る」ことを連想させる。
日本茶…悲しみの席に使われることが多く、お祝いには不向きとされている。
割れ物…鏡やグラス類は「割れる」ためこちらもお祝いには不向き。ただ最近は食器やグラスなど、いくつあっても困らないという観点から一般的になっている。
ハンカチ…「手巾(てぎれ)」という言葉から、別れの場面での贈り物とされる。
ご祝儀ってどうするの?
前述の通り、事前にお贈りするプレゼントと違って、ご祝儀と呼ばれるお祝い金は当日持参しても構いません。
お祝い金は事前に準備できるものだからこそ、ハレの日にふさわしいご祝儀袋に新札を入れてお祝いの気持ちを表しましょうね。
また結婚式当日には、綺麗な状態で持参するためにも、袱紗を用意しておきましょうね。
ご祝儀の金額は?
いくら大好きな先輩でお祝いの気持ちが大きくても、あまりに高額なお祝いは、受け取る側にかえって気を遣わせてしまいますよね。
そうならないために金額には相場というものがあり、参列するあなたと新郎新婦との関係性やあなたの年代によっても様々です。
ここでは、一般的な相場をお伝えいたしますね。
(あなたと新郎新婦との関係)
友人…2~3万円
職場の同僚・先輩…2~3万円
部下…3万円
兄弟・姉妹…5~10万円
いとこ・親族…3~5万円
甥・姪…5~10万円
また、参考にご祝儀袋を選ぶ時のポイントをお伝えいたしますね。
ご祝儀袋の表書き…寿、結婚祝、御祝 など
ご祝儀袋の水引(色)…紅白、金銀
ご祝儀袋の水引(結び方)…あわじ(あわび)結び、真結び、華結び
*蝶結び(もろわな結び)は、ほどけるため出産など繰り返しお祝いできるものに使用。
ドキドキの結婚式当日は?
招待状の返信も済ませ、ご祝儀の準備もばっちりで、初めての結婚式お呼ばれに参列するあなた。
『今日はいよいよ結婚式。先輩の花嫁姿、綺麗だろうな~。』
お祝いの席へのお呼ばれは、参列する側もワクワクしますよね。
『でも、ちょっと待って。受付ではどうするのが正しいの…?』
受付など、当日の振る舞いも気になるんですね。
ここでは、当日に気になる「受付での振る舞い」「スピーチや余興の時」と「感染対策」の3つに絞ってお伝えいたしますね。
受付はどうするの?
受付に立つ人は、新郎新婦の代理としてゲストをお出迎えしています。
そう考えると、受付に立っている方があなたの友人や同僚であったとしても、馴れ馴れしい態度や受付の邪魔になることは避けたいですよね。
受付で気をつけたいポイントは、次の5つです。
- 開宴30分前までには会場に到着し、15分前までには受付を済ませる。
- 大きな手荷物やコートは、事前にクロークに預ける。
- 受付は新郎新婦の代理。まず、「おめでとうございます」とお祝いの言葉を述べる。
- ご祝儀を持参した場合は、受付の方の目の前で袱紗を広げ、名前を正面に向けて手渡す。
- 芳名帳には、自筆で署名する。
また受付を済ませたら、まずは控え室で新郎新婦のご両親のもとへ。
「本日はおめでとうございます。△△さんの会社の後輩の〇〇と申します。お招きいただきありがとうございます。」とご挨拶をしてくださいね。
スピーチや余興の時は惜しみない拍手を
披露宴が始まって、スピーチや余興がある方はとても緊張するもの。
参列者代表で新郎新婦へお祝いを述べてくれているので、緊張して当然ですよね。
『ほんと、私なら緊張して食事も喉を通らないかも…』
そう思いますよね。
その気持ちを正しく表すためにも、スピーチや余興をしている間は食事の手を止め注目しましょう。
また司会者から『食事を進めながらどうぞ』という場合は、始まる時・終える時それぞれに惜しみない拍手を送ってくださいね。
感染対策も忘れずに
結婚式会場でも、席の間隔を開けたり、消毒液を設置していたり、と感染対策は徹底されています。
また会場によっては、参列2週間前から体温を計るなどをお願いしていることもあります。
あなたも、結婚する新郎新婦を存分にお祝いし、また余韻を楽しむためにも、会場係の指示に従うマスク着用や、消毒ジェルの持参など感染対策を忘れずに行なってくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
初めての結婚式には楽しんで参列できそうですか?
ただ一番大切なのは、あなたが『お祝いしたい』と思うその気持ちです。
大好きな方の結婚式だからこそ、その想いを存分に表現するため、マナーの一つひとつを覚えていきましょうね!