国家資格キャリアコンサルタント集団が斬る仕事論

障害者家族がインターネットを使う障害者本人への向き合い方とは?

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国家資格キャリアコンサルタント。家族内障害者カウンセラー。学校図書館専任職員として障害を持つ子どもたちに、今は障害者の日中活動の支援を行う。弟も障害者であり「家族」という当事者。障害者の家族の生活は雨や嵐の日もあるが、大好きな絵本「ぼちぼちいこか」(偕成社)の言葉を合言葉に今日を生きている。

私はアナログ人間で、インターネットのあれこれは実はとっても苦手です。

でも、この時代、なくてはならないものなので、できることからトライしています。

障害者家族の皆さんはいかがですか?

世の中の流れをチェックしながら臨機応変に対応していくことは大切ですが、こういうことが一番苦手と感じている障害者本人や家族も多いかもしれません。

でも、今ある問題に目をつぶったりしないで少しでも解決したいと思っているなら、少しずつでも取り組んでいきましょう。

使っていくうちに活かせることはたくさんあります。

大学に通う障害者本人の就活や授業をサポートしていくために

障害を持っている大学生の就職活動はコロナ発生に伴って例年とは違いオンラインになりました。

経団連が就職・採用活動をテレビ会議システムを使ったオンライン面接を実施したという調査結果を出しています。

経団連

授業もオンライン、いつも通りとはいかない就職活動と戸惑っている障害者家族もいると思います。

小さい頃からパソコンやスマホ、タブレットがあって、ゲームや小学校からのICT授業がある障害者本人にとっては意外とオンラインのハードルは低いかもしれません。

でも、親世代にとっては世の中の流れに沿っていくことは大切って頭でわかっていても、アナログ人間だから無理、嫌だから手を出さない、聞き慣れない横文字の専門用語を前に苦手意識が前面に出てしまうことも。

さらにきょうだいがいるから頼もうと丸投げしていませんか?

苦手と思いこまないで、障害者本人と一緒に成長していきます

障害者家族だって苦手、嫌い、触りたくないと言ってられない時代になりました。

パソコンやスマホなど使いこなしたり、スキルを身につけるのは楽なことではないですよね。

教えていこうという意気込ごんだり、背負い込まなこと。

一度使ってみて、難しかったり、上手く操作できなくて苦手って思いこんでいるだけかもしれません。

障害者本人と一緒に使ううちに使えるようになるぐらいからスタートしましょう。

ポイント

今の状況を少しずつ良くするために使える物は使う。

家族の生活をどうやったら心地よく続けられるようにしようの気持ちで取り組くむ

障害者家族は見守る姿勢が一番です

就活はいつもとは違う環境です。

まして、今回は面接もインターシップも家。

面接の時に家族の視線が気になってしかたがないと障害者本人は感じています。

あれこれと口出しするのは、親の顔色を見て言いたいことも言えません。

ここは言いたいことはぐっと押さえておきます。

立場を替えてみる

もし自分がずっと仕事の様子を見られていたらどう思いますか?

聞かれたくないこともあるし、視線を感じるとイライラしてくるし、あんまり心地よく無いですよね。

毎回、授業参加日状態だと疲れちゃいます。

そして、企業からも学校からも評価される時間でもあります。

とーっても気になるのは解りますが、家族としては評価しない場所を心がけてくださいね。

心の居場所があることで、ホッと一息ついたらまた、障害者本人もまた、やろうって気持ちがでてきますよ。

障害者家族として福祉のサポートを考える

東京労働局では、ハローワークの障害者向けの就職面接会の中止も発表されたこともありました。

東京労働局 令和2年度障害者就職面接会中止

障害者本人が一人でウエブサイトやハローワークにある検索機から自分の必要な情報を選んで就職活動に進めていくのは簡単ではありません。

こういう時は思い切って福祉のサポートを受けるという選択肢もあります。

4年生大学や専門学校の学生で在学中にお住いの自治体の裁量によっては就労移行支援事業所との併用が可能です。

メリット

・障害者本人がどんなことに困っていてつまづいているのか目を向け、それぞれの障害特性を踏まえた就労支援

・自分の生活スタイルや障害特性、能力に合った職場など自己理解をしながら進めることができる

・IT関係のスキルを身につけるためのプログラムを組んでいる事業所もある。

・職場体験ができる

・就職後の定着支援がある。

利用する前には障害者本人の気持ちをきちんと聞く

ただし、利用する前には障害者本人の気持ちを確かめてくださいね。

家族が先走りせず、一緒に行動をします。

本人の気持ちが一番です。

家族が意見を押し付けるばかりでは、どんなときでも自分で決めて選ぶことができなくなります。

また、やっぱり自分は利用したくなかったのにというモヤモヤ感が残って前向きになれなくなります。

時間はかかりますが、生きる力を育むためにも話合いをしてくださいね。

働き方も変わったからこそ障害者本人と一緒に働き方を考える

リモートワークという働き方も障害者の働く場に出てきました。

在宅のメリット

通勤を気にしなくてよい、集中しやすい、疲れづらいと

デメリット

オンラインの時間になったら時間通りにパソコンの前に座る、

仕事をするための音声文字変換ソフトの導入や、照明やパソコンの画面の明るさなどの感覚過敏など

メリットデメリットはありますが、働き方の多様化が始まりつつあると意識しておきます。

障害者本人のコミュニケーションの不安に感じた時にしたいこと

コミュニケーションを培う機会から遠ざって、社会とのつながりが弱くなってしまうのではという不安。

また、相手を思って言葉や表情から読み取って会話をするのがスムーズにいかないこともある障害者本人にとって、リモートになってから人と人との関係をどう築いていくのかもありますね。

不安に感じること

・普段、顔を合わせていても相手の気持ちを汲んで表情を読み取って話をするというのも苦手で、オンラインはさらに顔や声で判断しづらい

・1対1ならよいけれど、もともと多人数が話していると、誰と誰が話しているのかわかりづらいのに、オンラインで会議となるとわかりずらい

これらの不安があれば障害者本人とどんな形が伝わりやすいのかまずは気持ちを聞いてみます。

そこから障害者本人と会社の担当者と困りごとをしっかり共有していきます。

困ったことを障害者本人が自分の言葉で会社の担当者に伝えていく

今までは仕事の担当者からの指示、仕事のやり方がわからなければその場ですぐに聞くことができて対応できたのにリモートではすぐにとはいかなくなりました。

だからこそ、いつでも困ったり、不安があったら障害者本人の言葉で周りの人に伝えられること。

たどたどしくても自分から話していきます。

会社にいるからこそ、困ったことを受け止めてくれる人がいるんですよ。

ここで気をつけたいのが、家族が代理で話してしまうと「自分でできる」と思えず、手につかなくなってしまうので【障害者本人が自分でする】を心がけて下さいね

わからないことは、できないことは周りの支援を受けながらも自分のことは自分で考えて行動する。

生きていく中で障害の有無に関係なく大事です。

障害者本人のどんな風に働くかを見直す

ここで大事なのは障害者本人の「どんな風に働くか」です。

通勤時間、勤務時間と日数、リモートのみ、会社に行く、リモートと会社に行くを併せるなど何度も繰り返し見直します。

無理しないを意識して、通院しながら自分の仕事をしていくといった障害者本人が安心して働くことを考えていきます。

自分の生活スタイルや能力にあった働き方を目指していきましょう

今こそ障害者雇用が大切

働き方が変わった時だからこそ、障害者は必要なんです。

私は、障害者一人ひとりが個性を発揮して、色々な考え方、価値観を認め合っていきながら会社を作っていく一員なのだと思っています。

今、障害者雇用を行っている会社では、障害者一人ひとりの特性から、できること、できないことを理解して安心して働ける職場づくりを目指しています。

その上でそれぞれの障害を知り、知識と実践が伴うように研修を行っている会社は増えてきています。

働き方は多様化してきているので、家族があれもこれもダメと嘆かず、新しい形をゆっくり受け入れていってみてくださいね

障害者家族と障害者本人のインターネットの向き合い方

今は、会社からの連絡事項なども無料通話アプリ「LINE」でやりとりすることも。

そして、無料通話アプリ「LINE」でチャットもできる便利なツールですが、休日などに上司からプライベートな連絡が来たらどう対応すればいいのかわからなくなりますよね。

ただ、余程の緊急連絡はラインではなく、電話する可能性も多いのではと思います。

が、戸惑うことがわかっているのであれば、会社の担当者とルールを決めておきます。

例えば、我が家の場合は次のようにしています。

連絡事項のみ。通院での休みや就業後どうしてもの場合。電話で聞くより、目で確認した方が間違いなく情報が届くため。緊急連絡は、家族の携帯に電話する。

ポイント

SNS関係はお仕事の連絡がスムーズにいくや緊急連絡が取れる程度に関わると割り切る

SNS関係はあくまでも個人的に楽しむもの。好きなものに出会ったり、お役立ち情報が手に入ればいいぐらいでいい

災害時の障害者本人の安全に備えていくために必要なもの

災害時の障害者本人の安全をどう守るかも考えていく必要があります。

今は地震、台風など大災害につながる可能性が多くなりました。

家にいる時は良いのですが、出退勤の途中や外出時、どう本人と連絡を取るか考えていかなくてはいけません。

そんな時は、例えばも役立つこともあります。

災害時にはできることが限られています。しかし、突然の出来事にパニックになった時、家族や信頼できる人と繋がるのは安心できることもあります。

我が家の場合も家族でグループを作って何かあった時には連絡が取れるようにしていることで、障害を持っている弟自身もちゃんと連絡が取れる体制は気持ちの安定にもなっています。

最近は事業所や職場では無料通話アプリ「LINE」で緊急連絡網を作っている場合もあります。

メールと電話だけだからスマートフォンなんてと思わず、どんな形がよいか検討してみてください。

障害者本人とのインターネットの向き合い方

銀行の通帳も少しずつ紙ベースでなくなったり、目で見える形のお金の管理や移動に必要なタクシーの手配、病院の予約などなど世間が当たり前にこなしていることが障害者にとっては本当に難しいですよね

障害者の中でもインターネット初心者から経験者までそれぞれ。

どこまで家族がこれからもずっとしていくのか、できるのか考えこんでしまいますね。

さらに。今回、コロナ対策で困ったことの一つは、出かけたい場所があっても入場制限のある場所だとネット予約が立ちはだかってしまいました。

そしてそれは、障害者本人にとっては難しいため、外出したい気持ちがあってもネットを前にしてどんどん気持ちがそがれてしまいます。

となると外出の手配をするといった家族の役割が一つずつ増えていきますよね。

アマゾンとかネットショップはあまたありますが、知っていてもどれぐらい使いこなしているでしょうか?

ホームページがリニューアルされたり、初めて見たネットショップではパスワード設定をしてから買い物の手続きまで時間が買ったり、必要なものが見つけられなかったりすると、遠のいていきますよね。

我が家の場合も知っているけど手間がかかるため使ったことはありません。

インターネットの使用時のお困りごとに

◇家族ではリモートワークをし、ネットショッピングなどをしてどんどんネットを活用していても障害者本人にネットの使い方をどう伝えていくのか

◇ゲームではオンラインになれていても、実際にネットショッピングなど買い物をするなどといった場合、目に見えないお金がさらにカード支払いにしてしまうと使いすぎてしまったらと思うとお金やパスワード設定などどこまで家族がサポートしていくか

なかなか手強い相手でもあります。

お金のルールなど必ず約束を守って欲しいことは粘り強く伝えていきます。

でも、なんでもかんでも家族がするという考えではくて、どうしたら障害者本人が楽しく使えるからちょっとずつ始めてみましょう。

とんとん拍子にいかなくたっていいんです。

最初は障害者本人の好きな動画を見たりしながら使いながらゆっくりと楽しく使えるを積み重ねていきます。

さいご

こんなにネットが当たり前になってきた時代です。

障害者家族もできないと嘆いてあきらめるのはもったいないのです。

前と同じようにが難しいなら視点と気持ちを切り替えてます。

ネットは福祉に必要な情報を探して手に入れたり、買い物や音楽などの趣味や勉強など自宅でいながら行うなどいいことの方に目を向けていきましょう。

魔法の道具ではないけれど、上手に取り入れて、普段の生活と心に余裕ができるようになればいいですね。

八木尚美のまとめページ

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国家資格キャリアコンサルタント。家族内障害者カウンセラー。学校図書館専任職員として障害を持つ子どもたちに、今は障害者の日中活動の支援を行う。弟も障害者であり「家族」という当事者。障害者の家族の生活は雨や嵐の日もあるが、大好きな絵本「ぼちぼちいこか」(偕成社)の言葉を合言葉に今日を生きている。










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