秋冬採用、新卒就活で大手や人気企業への就職は可能か?求人の見つけ方!
秋採用・冬採用は、基本的に大学4年生や修士2年生が卒業する年の秋・冬に行われる採用のことです。
春採用・夏採用で思うように結果が出ずに秋からの就活に臨む人、あるいは秋から就活をスタートさせる人もいます。
就活生の心配は、はたして秋以降も採用活動をする企業がどのくらいあるだろうか?
大手企業の全てが採用活動を終了しているのではないだろうか?
この時期になっても思うような内定先がないと気持ちが落ち込みますね。
ですが、ちょっと待ってください! 諦めモードに入るのはまだ早いのではないでしょうか。
売り手市場で人材確保が難しくなっている昨今、秋以降も採用活動を積極的に行う企業が増えています。
これらの中には大手企業や認知度の高い企業もあります。
諦めモードからもう一度就活スイッチをONにして、秋からでも納得のいく内定をとり、良い形で就活を終わらせましょう。
悩める就活生の見方!キャリアコンサルタント@小畑京香が秋からの採用活動についてお伝えしていきます。
そもそも企業の新卒採用活動とは
企業が採用活動をおこなう時期を表すものとして「春採用」「夏採用」「秋採用」「冬採用」があります。
春採用…2月から5月 夏採用…6月から8月 秋採用…9月から11月 冬採用…12月から3月
このように企業は良い人材を求めて採用活動を春夏の時期だけでなく、秋以降も実施しています。
就活生が秋採用に持つイメージ
ところで、秋採用に対して就活生が持つイメージは?
この時期に大手企業からの求人募集なんてないに決まっている
採用活動をしている企業って、もしかしてブラック企業ばかりじゃないの
このように、春や夏採用に比べてマイナスイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
えっ! ブラックな人ですか?
いえ、そうではないでしょう!
秋や冬に就活をしている人にだって、まだまだ良い人物が埋もれているのと同じく、企業にも同じことがいえます。
まだまだ優良な企業は残っています。
ですから、チャンスは就活生にも企業にもありますね。
就活を早々に終える人もいれば、ギリギリまで続ける人もいます。
新卒の就活は早い方が入社後に給料が高くなるわけでも出世が早くなるわけでもないので、本質的にはどちらでも良いわけですから、秋からの就活にもチャンスがあると捉えて気持ちをあらたに臨みましょう。
秋採用を行うのはどんな企業
では、秋以降も採用活動をする企業とは、どういった企業なのでしょう。
- 春夏の採用で規定数を集めることのできなかった採用枠の多い大手企業
- 求める人材を知名度の高い大手企業にとられてしまった中堅企業
- 何らかの事情で春夏に就職活動を行うことのできなかった学生をターゲットとしている企業
- 一般消費者からあまり知られていないような中小企業やベンチャー企業
- 地方にあり応募者が集まらない企業
新卒の皆さんとのご縁を期待して、企業は採用活動を続けています。
大手企業や優良企業への就職のチャンスも残されています!
秋以降に就職活動をしている人
秋以降も就職活動をしている人にはどのような理由があるのでしょうか?
- 海外留学をしていて就職活動に出遅れてしまった人
- 大学院進学を考えていたけれど上手くいくかどうかわからないので、平行して就職活動もしなければという人
- これまでは公務員を志望していたが、今後は民間企業に就職を考えてみようかなという人
- 教員志望であったが、一般企業に路線変更した人
- 春学期は学業に専念していたが、卒業見込みが立ったので秋から本格的に就職活動をスタートさせた人
- 春先から就職活動をしてきて内定はあるが納得のいく就職先ではない人
- 人気企業ばかりを見てきて応募し、結局いまだに内定がない人
- 応募数がそもそも少なく、絞り過ぎていた人
- 就職活動に対して取り組む気持ちになれず、秋まで行動できなかった人
このように様々な理由を上げることが出来ます。
どのような理由であっても「新卒で入社したいから、就活を絶対に諦めない」という気持ちが大切です。
企業の秋冬採用活動の現状
多くの学生が就活を続けていることや優秀な学生が残っていることを企業は知っています。
ですので、企業も採用目標の人数を確保するため、必死に採用に力を入れ直します。
秋以降は春夏採用と比べて採用枠が少なく、倍率も高い傾向にあります。
その採用枠を様々な事情から内定先が決まっていない他の就活生と争うことになります。
春夏採用のとき以上の慎重な企業選びと確りとした書類作成や面接対策が必要になります。
企業も採用基準のハードルを下げることは考えていないようですが、選考の内容としては、グループディスカッションやグループ面接のように多人数で選考を実施するというよりは、個人での面接形式になることが多いようです。
それは就活生の数が春夏の時期からすると少なく、多人数が集まることがないからです。
グループでの他者とのかかわり方や比較というよりは、個人個人とじっくりと向き合う選考となります。
グループ選考が苦手な就活生にとってはチャンスですね。
選考のステップも春夏であれば3回以上の面接が実施されることも少なくいのですが、秋以降は回数がそれより少なくなる傾向にあります。
当然、採用活動終了と直ぐになる企業もありますので、企業の動向を素早くキャッチする必要があります。
秋冬採用の求人の見つけ方
ところで、これからの就活で求人をどのようにして見つけていけば良いのでしょうか。
先ほども言ったように、企業によっては動きが非常に速い場合があります。
すぐに行動を開始したほうが、より多くの企業の求人に出会うことができ、チャンスも広がります。
とにかく行動に移し、対策にとりかかりましょう。
大学のキャリアセンターをフル活用
キャリアセンターは大学内にある就職活動に関わることの全般を支援してくれる部署です。
求人と求職のどちらも扱い、学生と企業のマッチングを支援してくれます。
ですから、企業はキャリアセンターに直接足を運び、企業のPRをして応募者を募ることもあります。
企業からの大学へのアクションは夏ごろから増え始め、秋には活発になります。
キャリアセンターでは一日に複数の企業を対応する日もあります。
年が明けて、4月入社に間に合う3月ギリギリまで企業から求人を受付けています。
キャリアセンターでは長い付き合いのある企業から初めての企業まで、多くの求人を抱えています。
就活生は自身の大学のキャリアセンターをフル活用して内定に結び付けましょう!
大学に直接求人を出している企業は有望
有望な企業からちょっとどうだろうと思われる企業まで様々ですが、キャリアセンターのアドバイザーは企業情報を持っていますので、就活生の皆さんと一緒になって応募企業について相談にのってくれます。
キャリアセンターではその企業が有望かどうかを冷静に判断して、皆さんにアドバイスをしてくれることでしょう。
非公開求人について
ネット上の求人情報サイトや自社HPにも求人募集を公開せずに、限られた大学だけに求人募集を公開している企業があります。
こういった求人の情報を得る手段は、学生へのお知らせメールや本学生だけが利用できる情報掲示システムがあると思いますが、就活生の皆さんは大学からの連絡に意外に無反応で、有用な情報を見逃しがちです。
そういった場合、キャリアセンターを定期的に利用していることで、見逃してしまった情報をキャッチすることができます。
積極的にキャリアセンターを活用しましょう。
学内で実施の企業説明会が狙い目
キャリアセンターでは学内で合同企業説明会や単独の企業説明会を実施しています。
時間と費用をかけて遠くまで行かなくても学内で実施される説明会を活用して、効率よく就活をすすめることができます。
説明会の後に選考が実施されるパターンも用意されていることがありますので、内定につながりやすい場合があります。
隠れた優良企業を狙え
大手企業こそが優れた会社であり、中小企業は大手企業と比べて劣っていると考える偏見と視野の狭さは、就活を行う上で決して望ましいものではありません。
規模や知名度ばかりに注目するのは問題があり、隠れた優良企業を見逃すことになってしまいます。
隠れた優良企業とは、例えば、規模は中小で名も知られていないが、親会社が大手企業だった場合、待遇面が親会社とあまり変わらないということもあり得ます。
B to B企業で取引先が安定した企業だとすると、自社も安定した経営が出来ていると考えられます。
親会社と子会社の関係や関連会社といったいわゆるグループ企業も隠れた優良企業として狙い目です。
このように視点を変え視野を広くもつことで、チャンスも広がります。
新卒応援ハローワークとは
ハローワークと聞くと、皆さんは仕事を辞めた人がいくところと思っているのではないでしょうか。
新卒応援ハローワークは、新卒で就職を考えている就活生のみなさんを支援している公的な機関です。
- 利用は無料です。
- ジョブサポータ―(新卒者の就職支援を専門とする職業相談員)による支援や様々なサービスを受けることが出来ます。
- 全国各地の求人情報を知ることができます。
- 特にUターンやIターンを希望する学生は、地方の企業(地域に密着した企業)の求人情報を得ることが出来ます。
積極的に活用しよう
上手に活用して就活の幅を広げましょう。
【厚生労働省】大卒等就職情報WEB提供サービス
新卒応援ハローワーク一覧(47都道府県:所在地・TEL・開庁時間)
マンツーマンで個別支援を受けることが出来ます。
(定期的な求人情報の提供、就職活動の進め方の相談、エントリーシートや履歴書などの作成相談、面接指導など)ハローワークインターネットサービス
全国の求人情報を検索できます。
まとめ
春夏採用の時期よりは求人数は減りますが、それでも秋以降も企業の新卒採用活動が続いています。
就活生の皆さんは、まだまだ諦めることなく粘ってください。
キャリアセンターやハローワークを積極的に活用して、納得のいく就活を終えることができるよう、あとしばらく頑張っていきましょう。
小畑京香は皆さんを全力で応援しています。