若者ケアラーになるヤングケアラーさんのための就職前のモヤモヤ解消とは
今、メディアで取り上げられ、ユーチューバーや芸能人の方たちもかつてヤングケアラーだったと公表していており、じょじょに「ヤングケアラー」という言葉が世間に周知されるようになりました。
しかし、言葉だけが先走りして、「子どもの頃から介護をして大変やかわいそう」などのイメージが先行していたりもしています。
ケアラーは100人いれば100通りの物語があり、「介護」という固定的なイメージ通りではありません。
今回は、ヤングケアラーから介護を継続中の若者ケアラーさんが持っている就職するにあたってのお悩み答えてみました。
しかし、今回の事例に当てはまる方がいればそうでない方もいるぐらい多様な家族スタイルがあります。
今回の質問例は一例ですが、「ケアラーだから」・「きょうだいだから」・「家族だから」とこれからの人生に起こる進学、就職、結婚などのライフイベントにあたって、選択が限られている現実もあるからそ、あきらめるのではなく、自分を大切にして自分らしく生きていくきっかけづくりになるためにご紹介します
ヤングケアラーとは
ヤングケアラーとは
「家族に介護を要する人がいる場合に、大人が担うような介護責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている、18歳未満の子ども」のことを指します。
例えば家族のかわりに
- 障害や病気の家族の身の回りの世話をしたり、洗濯・掃除・料理と家事を担っている
- 幼いきょうだいの世話を親の代わりにしている
- 障害のあるきょうだいの世話や見守りをしている
- 家計を支えるために労働している
- 障害や病気の家族の入浴や排せつの介助をしている
- 日本語が第一言語でない家族や障害のある家族のために通訳している
- がん・精神疾患・難病などの病気の家族の看病をしている
など多岐にわたる状況があります。
厚生省より
Q1.就職の面接で家族のことを聞かれたらどうしようと不安になる
A.プライベートな質問には答えなくてよいです。
採用は基本的人が尊重されることと応募者の能力や適性のみを基準として行われます。
家族についての質問については、厚生労働省が掲げる不適切な質問13項目や大阪労働局の聞いてはいけない具体的な質問例があります。
例えば「家族構成や家族の職業・地位・収入に関する質問」の中には、本人の努力によって解決できない問題を採否決定の基準とする内容です。
・あなたの家族の職業を言ってください。 ・あなたの家庭はどんな雰囲気ですか。 ・お父さん(お母さん)は病死ですか。 ・死因(病名)は何ですか。 などの質問があります。 ヤングケアラー・若者ケアラーにとって、子ども時代から、友だちなどに普段は、聞かれれば相手が引かない程度に家のことは話したり、うやむやにしたりして話しています。 これは、家族から「家のことは話さないで」と頼まれて、他人に話してはいけないことだと思い込んでいる場合もあります。 そのため、隠しているつもりはないが、いつも相手をだましているのでと後ろめたさを抱えています。 そんな時の家族についての質問です。 「ウソはつきたくない」が、「本当のことを話すとマイナスになるかも」や「家族についての本当のことは話したくない」と悩みますよね。 面接官は自覚なく発言しているかもしれませんし、反対に就活に出てくるマニュアル通りの受け答えにうんざりしてわざと投げかけているかもしれません。 プライベートに関して次のような質問がでたら、答えなくても良いと知っておくと安心して取り組めますね。 就職差別につながるおそれのある不適切な質問例では ・あなたは、自分の生き方についてどう考えていますか。 ・あなたは、今の社会をどう思いますか。 ・将来、どんな人になりたいと思いますか。 ・あなたは、どんな本を愛読していますか。 自分から話すにはかまいませんが、思想・信条の自由など、憲法で保障されている個人の自由権に属することのため、他人から聞き出すものではありません。 家族が優先で自分のことはいつも後回しのケアラーにとって、自由に未来を描くのさえ難しかったり、相談先に上手く届かない現状の社会に不満を持っていたりすると、これらの質問を聞かれたら本当に答えにくいですよね。 採用されるために話さなきゃいけないかなと思っても、この質問は「おかしい」と感じたら知識と理性でしっかりブレーキを掛けます。 面接で聞かれて、頭が真っ白、しどろもどろにならないように次のようにプライベートな質問に関して回避する手段を覚えておくと良いですね。 A自分はどんな仕事をしたいか見直してみる 認知症や様々な病気、精神疾患などのケアや介護に必要な知識があるわけでもなく、お手伝いからだんだ介護の担い手になっていた現状も少なくありません。 また、介護の経験があっても、各家庭ごとに行っていることは違い、あなた自身の家族の介護であって、介護のプロではありません。 そのため、介護の仕事がするかどうかという悩みがあっても当然です。 障害のあるきょうだいさんのための会やピアサポートなどに参加すると介護や福祉の仕事を選んだきょうだいさんに多く出会いますね。 そうなると、自分もそっちに進んだ方がいいのかなと思うかもしれません。 家族のためはあるのですが、進路の選択肢があまりにも狭く仕方なくから、専門知識を身に付けたいから自分から進んでなど理由は多岐にわたります。 時期についても大学や専門学校を卒業してすぐからや私のように途中からもあります。 ケアラーさんの数だけ選択の仕方が違います。 家族のために仕方なく選んだとなると仕事が上手くいかなかったら、心がすぐに凹んでしまいます。 家族のことは完全に切り離せないけれど、したいことはありませんか? それは本当に実行することは難しいですか? 介護の仕事にこだわらずケアラーであるあなた自身にも自由に考える権利がありますよ。 あなた自身はどうしたいのか、振り返ってみましょう。 それでも、興味があるなら介護の仕事について企業研究として掘り下げてみても良いですね 介護の仕事と言えば、介護士が思い浮かびますが、その他にも 社会福祉士、研究職、医療事務、介護用品の販売やレンタルの会社(営業、機器製造なども含む)、家事代行サービス など幅広くあります。 企業研究の一つとして、介護=介護士といった一択ではなく幅広く視野を持つことも忘れずにいてくださいね。 A.両立という完璧を求めると心と体が守れません 学業と家事と介護をしていたヤングケアラー時代を過ごしていて、両立の大変さは身に沁みつつ、就職も迫ってくると不安が膨らみますね 確かにケアラーさんの中には、家計を支えないといけない方もいます。 きちんと面倒を見たい責任感の強さはとても大切ですが、自分が本当に面倒を見続けなければいけないに囚われていないでしょうか? 例えば、 ・ケアや介護をしていても大学まで行かせてもらったから、 ・まだ就学しているきょうだいや障害者本人の将来に備えるために ・生活費や介護や病気の治療費を担うため 等の理由で家を支えようとしているかもしれません。 しかし、キャリアとプライベートと自分に求めてしまうとしんどくなってしまいます。 今後、結婚した場合、妻(夫)、母(父)とだんだん役割が増えていき、さらにストレスがたまり、体調を崩してしまうこともあります。 ケアラー自身だっていつ病気やケガなどで入院するかもわかりませんし、年齢を重ねるにつれてだんだん体力的にも気力的にもキツくなり、家族と共倒れという結果になりかねません。 そこで、自分の負担を減らしていきます。 大人の介護でも、相談して周りの手を借りましょうという各メディアで紹介されています。 行政や福祉に相談するには手間も時間もそして、心が折れてしまいそうになる時もありますが、ケアラーであるあなたを支えてくれるチームを作っていくためと粘り強く行動してみてください。 この時自分の都合でしているんじゃないかと思うかもしれません。 でも、これは、ケアや介護を必要とする本人にとっても家族だけの世界からいろんな人と関わるいい機会でもあるんです。 困った時に支えてくれる人が一人でも多くいるのは家族の万が一の時にも安心になります。 会社が求める人材の一つとして「問題を解決するためのプロセスが理解できておりそのために必要な準備ができる人」というのがあります。 就活も大変ですが、自分の心と体を守ることを忘れず、思い切って公的や民間の支援先を見つけて仕事を続けていけるための準備をいく意識も大事にしていきます。 仕事をする上で欠かせないのが、自分に関わる職場の人、上司や同僚などに現状を話すことです。 就職したばかりは慣れないことばかりでも、介護中は、突発的なことも多くあります。 また、福祉の手続きは平日がメインです。 現状を話しておくことは、上司から「また、介護を理由に休むの?」なんて嫌味を言われたり、残業しているのに、定時で帰宅するのに後ろめたさを毎回感じてしまうや同僚から「特別扱いされている」など勘違いされないようにするためです。 配慮してもらうことは特別扱いにしてもらうことではありません。 例えば「仕事は責任を持って取り組むが、介護中であるため残業は難しい、短時間勤務である、週〇日の勤務のみになります。など仕事に取り組む姿勢も見せます。 仕事はチームでするもので、そのチームの中で自分がどのような役割を果たしていくのかも重要です 仕事と介護を両立することは時間に追われている毎日で余裕がないと悲鳴を上げる前にすること。 自分のキャパシティを把握し、今いる家族の環境や毎日のルーティンになっていることを振り返って、誰かにお願いできることやもうやめてもいい習慣、自分がすることを決めていく どちらも自分でコントロールできるように取り組めることはなにかを考え抜いていきます。 A 「家族だから」にこだわらず家を出てもいいです。 今すぐ、家を出るのは難しいなら意識的に距離感をとります。 家にいることの苦しさを少しでも和らげるためにも、家族との距離感はとても大事です。 ケアラーは肉体的な介護ではなく、ケアを必要としている人から、こんな風に生きたくないという想いが強くなって「死にたい」などの言葉や、朝早くから夜通し気持ちを聞いたりするなど感情面のケアも含みます。 そうするとケアラーであるあなた自身もメンタルも体の不調も出てきます。 私自身も亡くなった母を介護をしていた20代前半は体調を崩したりして、私存在って何だろうと心が揺れ続けた時期でした。 近すぎると家族に振り回されてイライラが募ったりして、たまりにたまった気持ちが爆発して、家族にあたってしまって落ち込んでしまうという負のスパイラルになっていきます。 そうならないためにも自分と家族にとって寄りかかり過ぎたり、踏み込み過ぎない距離感を探っていきます。 そして、その時その時で「今は近くてもいいな」、「遠い方がいいな」など調整していきます。 人は気が付けばすごく狭い範囲で窮屈に生きようとします。 でも、家の外には自分が知らない世界や価値観がたくさんあるので、「家族だから仕方が無い」とあきらめるのはもったいないことです。 ・まだ幼かったり、障害がいる ・すでに家を出てしまっているきょうだいがいれば、誰が自分の代わりに家族を支えるのか。 ・自分が家から出たら家族のバランスがどうなるんだろう?という不安。 そして、まだまだ、社会には介護は家族で見るべきという考え方があります。 ケアラーには、周りから「家族の介護をしているんだって、エライね」という言葉をかけられ、自分が担わなくてはいけないというプレッシャーさらされ続けています。 こういった理由で徐々に家族で介護すべきという考え方にだんだん縛られていき、そして、介護を止めたいや離れたいに対して罪悪感を持ち、家を出る気持ちに目を背けてしまいます。 でも、このまま家族という狭い世界で生きていく選択肢は気持ちがしんどくなってしまいます。 今、家を出たいと思っているなら、まずは、家族に自分の気持ちを伝えてみます。 言葉で難しいなら手紙でもかまいませんので、ケアラーとしてできること、どうしてもできないことなどを整理して伝えます。 向き合うことは怖いし、もちろん、親が納得してもらえるとは限りません。 でも、実行したその事実が大事です。 本当の目的は親御さんの説得ではなく、自分自身の本当の意味での「家を出る」ことの納得を得ることです 家を出るかどうかはあなた自身の選択で親が決めることではありません。 いつも自分のことは後回し。 ケアする家族優先の毎日でしまいに自分の夢やしたいことはあきらめてしまうことがないように自分らしく生きるにはを自分で考えます。 そして、自分の人生を自分で決めて責任を持つことです 親や障害をもっているきょうだいのための人生ではなく、自分のための人生を生きる勇気を持って行動して見てくださいね 家を出たいと言っても何の準備も計画もなしにというのは上手くいかず、目標を見失ってしまいます 「家を出たい」なら、まず、場所は家から近くか、仕事に行きやすい方を取るかなど検討してみてみたり、一人暮らしをしている知り合いや友だちに何が必要で引越しや毎月どれくらい費用が掛かるかなど聞いてみても良いですね。 例えば、費用がいくらかかるか計算して、貯金をしてみる。 卒業と同時に出るなら今から貯金するなど小さな目標を決めて実行していくと夢が現実味を帯びてきますよ。 A 社会とのつながりを途切れないという視点も大切です。 大人のケアラーさんからは、介護離職して、社会から離れて孤立したり、介護を続けることはお金がかかり、一定の収入は不可欠で生活が苦しいなどの声が上がっています。 ・社会に貢献しているという実感が持てない、 ・学生時代の友だちが就職、結婚、子育てと順調に人生を歩んでいるように見え、家にいる自分は社会から取り残されたと思ってしまう。 ・介護が終わり、いざ就職となると仕事の経歴などなく再就職や仕事を見つけるのも大変 このような理由から社会とつながりを持つために”働くを目指す”を意識していくのも大切です。 私自身、公共図書館でアルバイトでしたが働いた時、仕事をしていると「私」が「私」でいられる時間で、家族ではなく、微力ながらも誰かのお役に立てるんだという実感が、ちゃんと生きていると思えた時間でもありました。 また、学生時代とは違い、様々な人と出会う中で「いろいろな生き方」を知ることもでき、家族という狭い空間で生きていたんだなと改めて思い、外の世界に目を向けていけました。 公的なサービスも検討して、就職のプロからのアドバイスを活用することを心がけてみましょう。 ■「新卒応援ハローワーク」 厚生労働省が運営し、全都道府県に設置されています。新卒者の就職支援を専門とする職業相談員「ジョブサポーター」に相談ができます。 ■「おしごとアドバイザー」 なかなか外出が難しい時は電話やメールで就職に関する質問や相談ができるほうが活用しやすいですね。 ■「地域若者サポートステーション(通称サポステ)」 現在、働きたいと考えている15歳~49歳までで、仕事をされていない方や就学中でない方たちに専門スタッフが相談に乗ります。 ■「ジョブカフェ」 都道府県が主体となって設置し、若者の就職支援をワンストップで行っています。 周りが内定をもらっていて自分だけは受からず、どうしていいのかわからないという焦りもあるかもしれませんね。 落ち込むことはあっても、次へのステップに行くための準備期間と考えて、自分にあった働き方も併せて考えてみます。 働き方も随分と変わり、週7日、一日8時間でなければならないという時代ではありません。 短時間勤務や在宅ワーク、週3~4日など今、自分の環境に合わせることができる働き方があって、多様化しています。 さまざまな就職についての情報を活用したり、プロに相談したりして「働くの選択肢をひろげる」と「社会とつながるためには」を常に意識してください。 社会につながることは家族で困ったことが起こった時、相談先に手が届く増える可能性がありますよ。 A相談することはとても勇気がいりますが、行動することで変わることもあります。 そうですよね。私も苦手な方です。 できることは自分でやってしまおうと考えがちでした。 ヤングケアラーさんは、子どもの頃から親に甘えたり、困った時は先生や親戚など周りの大人に助けて欲しい時もあったとしても、親の介護や障害者本人などのケアをして、大人の代わりのような子供時代を過ごしているからです。 「しっかりしなきゃ」と歯を食いしばっていくと、頼ること事態がまわりの人に迷惑をかけるのではと遠慮してしまい、我慢が当たり前になります。 自分の気持ちを話すのはとっても難しいし、相談したところで「なんだそんなこと」の一言で心が折れてしまう経験もあります。 そのため、不安や悩みがあっても自分から「今こんな状況なの」「助けて欲しい」という話をすることは少ないです。 そして、ヤングケアラーさんは頑張り屋さんです。 それはとてもよいことですが、頼られたからと言って、頑張りすぎるのはよくありません。 なぜなら、頑張りすぎる人は自分が頑張りすぎていることに気づかないタイプだからです。 舞い込む仕事を断り切れず、どんどん量が増えていく中で、自分が頑張ればなんとかなると思っていると疲れてしまい燃え尽きてしまいます。 何か頼まれたら、断りにくいのであれば「少し考える時間をください」と一呼吸置いてから返事するのも大切です。 最初は抵抗があっても、「自分一人で」が職場の人に結果的に迷惑をかけてしまうんです。 仕事をするにあたっては、【相談できない】が大変な事態を招く可能性があります。 仕事はチームでするものです。 例えば、仕事を一人で山のように抱え込み、締切りぎりぎりまで「手伝ってもらえませんか?」と頼らずにいるとどうなるでしょうか? チーム全員、会社に残り、総がかりで徹夜でようやく間に合ったとなったら、あなた自身は反感を買い、評価も落ちます。 困った時は何に困っていて、それに対してどんな対応がいいのか相談するなども上司からの信頼につながります。 できないといえないことを言えること 相談するとケアラーさん自身の安全と健康を考えてしっかりと受け止めてくれる人も必ずいます。 その時は、 を伝えてみてくださいね。 友だちでも「うんうん」と黙って聞いてくれる人もいます。 相談はとっても勇気のいる行動ですが、一番はケアラーであるあなた自身の心を守るため。 次に介護であれば今まで知らなかった福祉や行政の相談先につながるなど道が開けるためでもあります。 最初の一歩を出すことで滞っていた物事がスッと動く瞬間が訪れますよ。 A 行動することで自分らしさを育てていくのがポイントです。 特に就活中は、エントリーシートを前にして、家と学校の往復でアルバイトもサークル活動もままならない、出来たとしても長続きしなかったりするとみんな2が書けるようなガクチカもないと愕然とするかもしれません。 人って自分にないものを持っているのをみると、キラキラと輝いて見えて、羨ましいと思ったり、自分にはどうせ無理だとひがんでみたりします。 でもね、誰もが失敗もなく生きている訳ではないんですよ。 だから、相手をうらやんでいる時間があったら、とにかく今できることをしてみます。 例えば、”経験”という行動をとりたいなら、一日だけボランティア活動をしてみるのもありです。 Activo( ボランティア募集活動情報サイト) NPO法人などのボランティア募集をしており、1日だけのボランティアもあります。介護等で時間が限られている時は、期間限定で参加できるメリットがあります 他人から評価される自分が自分そのものと捉えるのではなくて、あなた自身の感じ方、考え方をもって、試行錯誤しながら選択して行動することです。 就活の時期は自己理解を深めていく時でもあります。 その時はどうしても、自分の短所に目がいきがちで落ち込まないで。 自分の中にも自分を肯定できる部分は必ずあります。 そこで、ケアラーとして努力したこと、経験したこと興味を持ったこと、関わった人たちは、他の同級生とは違う、日々の物事への感じ方、考え方、受け止め方、があります。苦しいばかりではなく工夫したことや人の手を借りて解決できたことなど違う視点がきっとあります。 あらためて振り返ってみて、自分を知り、そこからどうやって活用していくきっかけづくりとして、自分の内面に目を向けて自分軸を育てていきます。 人は苦しい経験したり、一つのつまずきで価値のない人間と感じてしまい、そして、何をやってもダメだと行動が止まってしまいます。 そうすると、次に舞い込むチャンスを逃すことにもなります。 就活が順調な周りの様子が気になって、焦りと不安で気持ちが沈んでいるなら、自己理解で知った自分をいかして、興味のあることにアンテナを張り巡らします。 そうすると、自分が知りたかった情報をキャッチすることができ、次へのチャンスをつかむことになります。 「どうせ」と口癖にして、動かないより「とりあえずやってみようかな」と動いてみると、自分の可能性にも気がつく。 家族の顔色をうかがい、周りからの本当はそうじゃないんだという想いがあっても「いい人」いた子ども時代は、自己肯定感の低く育っていきます。 そして、今まで家族という枠組みいたから、そこから外れないようにして自分のことを優先して考えてこなかっただけです。 もちろん、私のように障害者のきょうだいたちは永続的にケアラーさんであり続けますが、どんなケアラーさんも一人ひとり個性があり、自分の意志を持つ人間です。 だからこそ、他人や家族の都合のいい人になって振り回されないようにあえて自分優先でいくことを意識していきます。 そして、自分軸を太く、しなやかさを持つために、自分の興味があることや好きなことに対して自分で動き出してみるのはとても大切です。 もちろん、行動をとると結果を求めがちですが、そこに執着すると挫折してしまうので、まずは、動いてみた自分をちゃんと褒めてくださいね。 少しずつ出来たことを積み重ねていくと「自分らしさ」が発揮でき、自信にもなっていきます。 最後に ヤングケアラー=「かわいそうな人」とカテゴライズされがちです。 それを聞いて「まぁ、そういわれても仕方かないよね」としぶしぶ受け入れているのは、自分の中で「家のこと全部わかっているからどうしようもない」や「こうあるべき」が根強いているのも一因です。 でも、ヤングケアラーは誰一人かわいそうな人はいないんです。 今の環境で困っている状況です。 モヤモヤしながらも他人の言葉に従わないで。 この状況を一気に変えることは難しいけれど、自分を守るためにほんのちょっと自分優先と意識を変えたり、やってみたいことをしてみたりと一歩を踏み出してみるってとても大切です。 自己実現に向かって主体的に動くといつもとは違う明日に出会えますよ。 ありのままの自分を大切にして、自分らしい人生を楽しく過ごしていきましょうね ★八木尚美のHPはこちら相手をだましている訳ではないが話しづらい家族の話
まだある不適切な質問例
Q2.介護をした経験がある(継続中)と話すと介護の仕事を進められて悩む
興味があるなら介護と福祉の企業研究をしてみる
Q3.これから仕事をするとして、介護と両立できるか不安
福祉の手を借りていく勇気を持つ
職場の人に家の状況を伝えていく
Q4.介護の継続中でも家を出たい自分がいる
「家族だから」に縛られると自分のしたいことが見えなくなります。
自分の気持ちを素直に伝える行動を
家をでるための準備をしていく
Q5.介護の継続中で就活もなかなか決まらないし、家にいた方が良いのではという気持ちになってしまう
公的サービスを積極的に活用する
相談することは、働き方はいろいろあることを知るため
Q6.相談したり、頼ったりすることがもともと苦手
ヤングケアラーはとても頑張りすぎている
仕事でも相談できる人になる
相談する勇気
Q7.自分に自信が持てません
自分軸を育てていく
動いてチャンスをつかんでいく
他人と家族に振り回されず「自分らしく」あること