営業は見た目が9割!成果を上げる女性営業の身だしなみ(服装・靴・バッグ)
「今日は仕事休みなのか?」
入社4年目のときに営業で訪問した50代男性のお客様に言われた言葉です。
初夏の装いに可愛いなと思って買ったレモンイエローの七分丈ニット。
その日は暑かったのでジャケット無しで商談に行きました。
自分では「可愛い」「素敵」と思っている服装でも、ビジネスに相応しくない場合があると気づかせてもらった経験です。
では、営業に適切な「身だしなみ」とは何でしょうか?
女性営業はどんな「身だしなみ(服装・靴・バック)」を心がけたらよいか、現役営業マネージャーのキャリアコンサルタント@あおきしずかが「成果を上げる身だしなみ」についてお伝えいたします。
なぜ見た目が9割か?
本ブログ記事では「人は見た目が9割」(竹内一郎著)を参考に、あらゆる「非言語」の情報(表情、しぐさ、服装、声のトーン、声の高さ・速さ)のことを「見た目」と表現しています。
第一印象は「見た目」で決まる
人がコミュニケーションを取るときには、その話の内容だけでなく、表情やしぐさ、声のトーンや大きさなどからも情報を得ています。
その中で重要視されるのは何か?という研究をしたのが、アメリカの心理学者アルバート・メラビアン。
そのメラビアンが提唱したのが「メラビアンの法則」です。
それによると、人がコミュニケーションで重視する割合は下記のとおり。
営業職は新規顧客を訪問したり、お客様から人を紹介されたりと「初めて会う人」との接触回数が高い職種です。
第一印象でお客様に不快感・不信感を与えることなく、ビジネスをスタートさせることが、
仕事の成果にも繋がります。
「身だしなみ」とは?
身だしなみの意味とは読んで字のごとく、「身」を「嗜む」です。
自分の身体をその場にふさわしい姿に仕立て上げることです。
- 清潔感
- 場の相応しさ
- 相手が受ける印象を考える
身だしなみが整っていないと、相手に不快感を与え、常識を知らない人と思われてしまいます。
高級ホテルにTシャツ&ジーパン&サンダルで行く人はいませんし、お葬式に白いスーツで行く人はいませんよね?
その場、その雰囲気、同じ空間にいる人にとって不快感・違和感を与えない装いを心がけることが「身だしなみを整える」ということです。
“身だしなみ”と“オシャレ”の違い
身だしなみと“オシャレ”の意味の最大の違いは誰のためにするかです。
“オシャレ”は自分のためにします。
一方、身だしなみは場の相応しさや相手がどう思うか考えて相手のためにします。
相手がどう思うかよりも自分が「可愛い」と思う服を着る。まさに入社4年目の筆者がそうでした。
しかし、オシャレは「身だしなみ」の範疇から出たらアウト。
「身だしなみ」の範囲内でできるオシャレを楽しみましょう!
コミュニケーションの中で最も影響力の高い視覚情報。
表情やしぐさ・視線は自分のクセを意識して直すので時間がかかるかもしれませんが、「身だしなみ・服装」はすぐに変えられる部分です。
あなたはお客様から見て「ビジネスパートナー」に相応しい装いになっていますか?
成功者に学ぶ「身だしなみ」
営業成績上位3%女性営業の服装選びのポイント
- 清潔感
- ベーシック
- シンプル
- 無難
老若男女関わらず違和感を与えない、清潔感があり、ベーシック、シンプル、無難なものを選んでいます。
スーツ
基本:ネイビーまたはグレーベースのセットアップスーツ
黒色も定番ですが、重たい印象を与えてしまうので、筆者はネイビーまたはグレーベースのスーツを愛用しています。
ジャケットはノーカラー(襟なし)タイプも流行っていますが、一般的に襟がない服はカジュアルな印象を与えてしまうため、襟のあるテーラードタイプのジャケットをお勧めします。
スカートは膝丈がベストです。商談でソファ席に通された場合など、短いスカートは椅子に腰かけると下着が見えそうになってしまいます。
筆者はパンツは、裾に向かって細くなるテーパードタイプ、スカートは膝丈タイトスカートを愛用しています。
タイトスカートはAラインスカートやマーメイドタイプよりきっちり、落ち着いた印象を与えます。
サイズ感も大切です!
失敗談)
少し体にフィットしていないな(大きい、袖が長い)、と思いながら新しいスーツを購入。
40代後半の男性部下と同行営業に行ったところ所長職でありながら、新入社員に間違えられた。
スーツに着られている感と色の感じがどうも新入社員のようにみえたようだ。
ジャストサイズのスーツを着用し、立場や役職にふさわしいものを選びましょう!!
インナー
基本:襟付きブラウスか白ベースのカットソー
インナーは白ベースで顔色が明るく見えるものを選んでいます。明るい顔色・明るい表情の方が好感を持たれます。
注意したいのが胸元です。
特にカットソーを着るときは胸元が大きく開きすぎないものを選びましょう。
相手が男性でも女性でも、どこに視線をやったらいいのか困ります。
また、胸元が見える・スカートが短いことは肌の露出を増やすため男性の下心を引き出してしまう可能性があります。
セクハラを予防するためにも、結果的に自分が嫌な思いをしないためにも気を付けましょう。
セクハラについてはこちらの記事を参考にしてくださいね!
ジャケット同様、一般的に襟のある服装の方がフォーマルです。
襟は「敬意」を表している
故事成語が由来で、役人たちが、易にとどまらない易者の知恵に感動し、上着の襟を正し、きちんと座り直して話を聞き続けたという話が語源となっています。
そして、そこから「襟を正す」という故事成語が生まれました。
襟は相手への「敬意」を表しているのです。
したがって、ブラウスよりカットソーの方がカジュアルな印象を与えやすいということは覚えておきましょう。
また、クレームがあり謝罪訪問をするときは、「襟を正す」という意味でも襟付きブラウスを着用するとよいです。
パンプス
出典:アウトレットシューズ
基本:シンプルな黒またはベージュ。ヒールの高さ3~5㎝
ネイビーやグレーのスーツを合わせやすいカラーが基本です。
装飾が付いていない、もしくワンポイントと小さいものであればシンプルかつ無難です。
黒のパンプスを履いていると、急にお客様のお通夜に参列することになった場合も、安心して対応できます。
筆者の身長は155㎝、童顔、幅広(2E)なため、5~6㎝ヒールを愛用しています。
自分の歩きやすさと綺麗に見えるバランスを考えてヒールの高さは5~6㎝のパンプスを選んでいます。
4㎝以下のヒールですと子供っぽく見えてしまい、逆に7㎝以上ですと足が痛くてお客様を何軒も訪問したくても歩けなくなってしまいました。
自分の身長と足と一日の歩行量を考えながら、自分のバランスに合ったシンプルな靴を選びましょう。
鞄
基本:黒、ネイビー、茶、グレーの自立型
黒、紺、茶、グレーでデザインは装飾が少ないもの、PCやA4資料が折曲がらず入るサイズで自立できるものを選ぶとよいでしょう。
折曲がった資料を手渡されたら不愉快に感じるお客様もいらっしゃいますし、何軒も外回りをしていると鞄を床に置かなければならないシーンもあります。
鞄自体の「重さ」も重要です。
鞄自体が重いと、カタログやPC、ポーチを入れて何軒も歩き回るのはとても大変です。
「質」も自分のキャリアに応じて段階的に上げていくとよいでしょう。
筆者は3年目くらいまでは5,000円~1万円を使用し、管理職になってからは3万円くらいのものを使用しています。
靴も鞄も営業職にとっては消耗品です。
高価なブランドのものではなく、使いやすさが大切です。
その他(メイク、髪型、携帯品)
清潔感ある身けだしなみのためには、メイク、髪、携帯品も重要です。
メイクはナチュラルを心がけ、チークやリップも薄いピンクやオレンジ等、健康に見える程度が相手に違和感を与えません。
前髪は目にかからない長さを心がけ、髪色は明るすぎず、定期的に美容院でお手入れをしましょう。
髪が痛んでいたり、プリンのような状態ですと、「自分のメンテナンスが出来ていない人に仕事を任せても大丈夫だろうか?」と思われかねません。
髪が長い場合は、ポニーテールやハーフアップ等まとめた方が清潔感が伝わります。
長い髪をほどいたままですと商談中に何回も無意識に触ってしまいます。
髪飾りは品のあるもの、小ぶりなものがベストです。
ハンカチーフはいつも携帯していますか?
手や汗を拭くだけではなく、ちょっとした汚れを落としたり、濡れたものを拭いたり、様々なシーンで使えるのがハンカチの良いところ。
アイロンのかかったハンカチをさっと出せると清潔感を感じます。
ティッシュやタオルもよいですが、アイロンのかかったハンカチを1枚は携帯しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
制服のような固い格好をしなければならないというわけではありません。
身だしなみの範疇内で、自分の好きな服や鞄を選んだらいいのです。
大切なのは、お客様のビジネスパートナーに相応しい装いかどうか。
営業は見た目が9割です。
お客様からビジネスパートナーとして見られて成果・売上につながる、結果的に自分が得をする装いを心がけましょう!!
あおきしずかはあなたを応援しています☆彡
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