ムカつく上司と上手な付き合い方は?営業女子のしなやかな対処法3選
「上司はどうしてああいう言い方するんだろう?ホントムカつく!!」
「なんでもっと早く言ってくれないの?提案書やり直しじゃない!!」
「わたしはお客様のために言っているのに、何で上司は分かってくれないの!?イライラする!!」
仕事をしていると、上司にムカついたり、イライラするときってありますよね。
それでも営業担当としては、お客様には迷惑をかけられないし、仕事の時間も限られているし、何とか上司にお客様や自分の状況を理解してもらい仕事を進めていきたい・・・
そんな悩みを抱えているあなたに。
上手く自分の感情をコントロールして、しなやかに対応し、上司と円滑なコミュニケーションがとれるようになれば、自分の会社理解が深まり社内交渉が上達し、必ず売上・利益・成果UPに繋がります。
現役営業マネージャー&国家資格キャリアコンサルタント@あおきしずかが「しなやかな対処法」をお伝えいたします!
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ムカつく上司へのしなやかな対処法①「感情分解法」
どこが“ムカつく”か分解
「○○課長って見ているだけでイライラする!!もう話したくない!!」
あなたがそんな風に感じているのはどうしてでしょう?
おそらく、以前に何か「出来事」があってそれに対するあなたの考え方と○○課長の行為や考え方に相違があった。
結果、あなたは納得できなくてイライラした。
それが積み重なって○○課長の存在自体に嫌気がさしているのではないでしょうか。
まずはあなたの“ムカつく”を分解してみましょう!
A どんな出来事があったか
B あなたが感じた「~~するべき」とはなにか
C ムカつき度(10をマックスとするとどの程度か)とその“ムカつく”を別の言葉で言い換えるとどんな感情か(例:悔しい、悲しい、焦り、恥ずかしい等々)
「出来事(A)」が「結果(C)」の原因ではなく、その人のもつ「信念・思い込み(B)」が「結果(C)」の原因だというアメリカの臨床心理学者アルバート・エリスによる『ABC理論』があります。
あなたの信念Bはあなたの価値観です。
上司は別の信念B=価値観を持っています。
まずはあなたがどのような信念(~するべき、~して当然だ)によって“ムカつく”が発生したか、分解して考えてみましょう。
自分の傾向を知ることは、事実を冷静にとらえ、感情任せにイライラしない「しなやかな」行動に繋がります。
自分がコントロール出来ること、出来ないことに分解
「上司が明日にでも別の人に換わればいいのに、、、隣の部署の上司はうちの部署と違って評判がいい、、、」
「なんでもっと分かりやすく教えてくれないのかしら!?すぐ怒鳴るし、話が長い。」
残念ですが、ムカつく上司の配置転換や価値観、行動パターンをあなたが変えることは困難です。
あなたがコントロール出来ることは何でしょうか?
それはあなたの「考え方」と「行動・関わり方」です。
上司にムカついたまま、仕事が進まなくてモチベーションが上がらなくて、表情も暗くなって思うような成果が生み出せなくなることは、本当にもったいない!!!
あなたがコントロール出来ること、出来ないことに分解して考えてみましょう。
自分がコントロールできることを分解
最後に、あなたがコントロールできそうなことを具体的に考えてみましょう。
例えば、いつもプレゼンの直前に内容に茶々を入れてくる上司に対しては、提案書や企画書ができる素案の状態で上司に相談しておき、上司の意見も反映させておく。
上司から確認される前に、提案書を提出し、当日のすり合わせをしておく。
例えば、会議後にアポイントが入っていて、上司の話が長くなることが予想できる場合、事前に「11時からアポイントが入っています。
10時には出発出来たらと思うのですが時間になったら会議を抜けてもよろしいでしょうか」と伝えておく。
大事なことは「伝え方」と「タイミング」=根回し
5W1Hを自問自答しながら、根回しのシュミレーションをしてみましょう。
あなたがムカつく上司との「かかわり方」を変えたことでプレゼン前に茶々を入れなくなった、会議を抜けだせてアポイントに間に合ったら、心の中でガッツポーズです!!
ムカつく上司へのしなやかな対処法②「役割交替法」
もし自分が上司だったらどうしてほしいか
もしあなたが自分の上司だったら、、、と考えたことはありますか?
- どんな部下と一緒に働きたいですか?
- どんな部下を可愛がりたいですか?
- どんな伝え方をしてほしいですか?
- どんな仕事をしてほしいですか?
- 今のあなたが出来ていること、出来ていないことはありましたか?
出来ていることは続けましょう。見ている人はあなたの頑張りを見ています。
出来ていないことがあれば、何か少しでも改善できることはありますか?
ほんの少しでもいい。
いつも関わりたくないから挨拶は言葉だけだけど、相手の目を見てしてみる。
上司の話も長いけど、自分の話もまとまりがなかったかも。結論から伝えることを心がけてみる。
いつも提案書は締め切りギリギリに出していた。完璧にできてなくても3日前には上司に出して、アドバイスを受けてみよう。
ほんの少し行動を変えることで、ムカつく上司との仕事が前に進みやすくなります。
もし自分が上司とあなたのやり取りを見ている後輩だったら
もしあなたが自分と自分の上司とのやり取りを見ている後輩だったら、、、と考えたことはありますか?
「先輩は相変わらずヒステリックだな。感情任せに話しているよ。」
「また始まったよ、○○課長と先輩の喧嘩。こっちまで不愉快だ。」
後輩はどんな先輩と仕事がしたいでしょう?
後輩はどんな先輩に憧れを抱くでしょうか?
ムカつく上司ともかかわり方を工夫し、笑顔で対応し、自分が果たすべき仕事で成果を出している。そんな先輩に私は憧れます。
もし友達が同じように悩んでいたらどんなアドバイスをしたいか
もしあなたの友人があなたと同じ悩みを抱えていたら、どんな声を掛けてあげたいですか?
- 「体調を崩してしまうくらい、しんどかったんだね。」
- 「それはパワハラかもしれないね。一度先輩の○○さんに相談してみたら?」
- 「異動希望出してみたら?転職もありだと思うよ!!」
一人で考えて悩んでいると行き詰まってしまうこと、ありますよね。
会って相談したり、電話やメールで連絡を取ったりすることができたらよいですが、もしそれが難しい場合は、自分を大事に思ってくれる友人だったら何て言うだろうか考えてみましょう。
新たな視点、選択肢の発見に繋がります。
ムカつく上司へのしなやかな対処法③「未来志向法」
自分の今ある能力、1年間の成長を書き出してみる
悔しくてお風呂で泣いた日
「なんでこんなことも出来ないんだ!」
「お前はそれでも所長か!?」わたしが言われてショックだった言葉です。
マネージャーになって2年目の出来事でした。
「ホントになんて私はダメな所長なんだろう… やっぱり自分は営業にもマネージャー向いていない…」
自分でも足りない能力・知識・経験は分かっていて、分かっているから上司の言葉が胸に突き刺さり、悔しくて、悲しくて、その日はお風呂で泣きました。
悔しさをバネに復活する!
「出来ないこと」に目を向けると、「足りないこと」に焦点があたり、自分を責めて前向きな気持ちになれません。
「出来ていること」「出来るようになったこと」に目を向けてみましょう。
過去1年間を振り返ると、成長し、出来るようになったことがあるはずです。
例えば、1年前よりも失注件数が減ったとか、苦手なお客様との距離が縮められたとか、担当企業で複数の人と会えるようになったとか、電話応対が良いねと褒められたとか。
どんな些細なことでも構いません。
今あなたが出来ていること、過去1年間で出来るようになったことを書き出してみましょう。
何のために今の会社で仕事をしているか、3年後、5年後、10年後どうなりたいか書き出してみる
何のために、今の会社・今の職場で仕事をしているのですか?
あなたが3年後、5年後、10年後になりたい姿はどんな姿ですか?
どうなっていたら、あなたは幸せですか?
何よりも今の職場・会社で働き続けたいんだというのであれば、多少今の上司に我慢して、自分がコントロールできることに集中し、上司の配置転換を待ちながら続ける。
もしかしたら、あなたが部署異動することもあるかもしれません。
組織は変化するもの
企業規模にもよりますが、ムカつく上司が5年、10年あなたの上司でいる可能性は低いでしょう。
または、将来的に転職を考えていて、今はそのステップとして働くと考えている場合。
割り切って、完全にスルーする。
上司の一挙手一投足を受け止めない。
どんな会社・職場でも感じの悪い上司はいるものです。
ムカつく上司「受け流しゲーム」「おだてゲーム」にしてしまいましょう。
どうしてもムカつく上司と付き合い続けられないときは
このままでは、やりたいことが成し遂げられない、なりたい姿になれないと感じた時。
あなた自身が、あなたの大切なモノや大切な人を守れないだろうと感じだ時。
それは転職のタイミングかもしれません。
わたしの知り合いで営業13年目にして転職した方がいます。彼女は5歳と2歳の子を持つ2児の母でした。
わたしは子どもが大事だと改めて思ったの。
仕事では料理をしているのに(彼女は食品メーカー勤務だったため)、仕事に費やす時間と上司へのストレスで、子どものために料理ができていない。
大事な子どものために働く環境を変える必要があるんだ。
やりたいことが成し遂げられない。このままここにいたらなりたい姿になれないだろう。大切なモノや大切な人を守れないだろう。
そう感じているなら働く環境を変えることも視野に入れてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
「記事をまとめている青木静さんは、きっと上手く感情をコントロールして上司や部下とも笑顔でしなやかに対応しているんだろうな~」と思ってくださった方。
実は筆者も、感情コントロールが如何なる時も出来ているわけではございません。
上司には「納得いかないことがあると顔に出るね」と言われることがありますし、部下からは「(怒り)スイッチ入りましたね」と言われる始末です。とほほ。
今回は自分自身が心がけていることも含めて、記述させていただきました。
しかし、この日々「心がけること」が大事なんです!!
「やさぐれ営業マン」時代の自分、マネージャーになりたての自分と比べると、上司や部下とのコミュニケーションが“しなやか”になったと感じています。
「やさぐれ営業マン」時代、プレゼン当日に、「これも提案してみたら?」と上司から言われ、「もう資料できているのに(怒)」と腹が立って思いっきり不愉快な感情が表情や態度に出ていたこと。
今思うと、事前に上司に相談・報告していればよかったし、上司は売上に繋がると判断してアドバイスしてくださったはずです。
今は、上司には事前に相談しますし、部下には「プレゼンの素案が出来たら教えてね!」と言えるようになりました。
上司にムカついたまま、仕事が進まなくてモチベーションが上がらなくて、表情も暗くなって思うような成果が生み出せなくなることは、本当にもったいない!!!
あなたが笑顔で生き生きと営業職を続けられますように☆彡
あおきしずかはあなたを応援しています。