幼稚園教諭・保育士は持ち帰り仕事がしんどい!休みに彼とデートもできない
自分が幼稚園児、保育園児だった頃、いつも笑顔で優しくしてくれた、自分にとって初めての先生。そんな先生に憧れて幼稚園教諭や保育士を目指した人。
また、昔から子どもが大好き。子どもの成長をそばで感じることができる、自分の「好き」なことを仕事にしたい。
夢や希望を持ってその仕事を選択した先生方が多いのでは?
しかし実際仕事が始まってみたら、子どもが好きというだけではやっていけない・・・
幼稚園教諭や保育士の仕事は持ち帰り仕事も多く、数々の壁に行く手を阻まれ悩んでいる先生も多いのが現実。
そんなしんどさに立ち止まってしまった幼稚園・保育園の先生方に向けて、キャリアコンサルタントの@上岡愛が、お悩み解決のヒントになるお話をしたいと思います。
幼稚園教諭・保育士の実際の仕事!こんなはずじゃなかったのに!理想と現実の壁。
子どもが好きだから、少しくらい「大変な仕事」でも、かわいい笑顔が見られればぜーんぜんオッケー。耐えられます!
そう思っていたけれど、その「大変」の中身が想像と全然違っていました、という先生が多いです。
実際仕事をしていない新卒の人なら、大変でしんどいことでも直接子どもに関することなら耐えられるかな、と考えるのはしょうがないこと。
では子どもと接することとは別のことで、上岡愛が実際にお聞きした「聞いてないよ」というお悩みで、主なものを挙げてみました。
【幼稚園教諭・保育士の現実①】持ち帰り仕事がハンパない!デートもできない
とにかく保育関連での行事、書きものが多い。
読み聞かせの紙芝居、フリップ全て手書きにこだわる園では、子どもがいる時間にはとても対応しきれない。仕事に慣れないうちから担任を任されてしまい、書き物は担任がして当然、という雰囲気で一人で抱え込むことに。
日中は子どもの相手でもうヘトヘト。当然書き物は自宅に持ち帰り。
家に帰ったらご飯を食べてすぐ寝落ちしちゃうから、どうしても休日に回ってしまう。
でも休みの日は彼とデートしたい〜!と、大急ぎで休みの前日、遅くまでかかって持ち帰り仕事をしたものの、寝不足でどんよりした顔を彼に見せる羽目に。
彼からは「なんか元気ないけど大丈夫?」と心配される始末。デートを心から楽しめないし、どうにかしたい。
【幼稚園教諭・保育士の現実②】保護者対応が大変!
子ども相手の仕事、と思っていたけど、その子どもの保護者対応も先生の大事な仕事。
一生懸命お世話をしているのに、うちの子をちゃんと見てくれないと理不尽なことをいう保護者。
しつけは家でするんじゃなく、幼稚園や保育園の先生がして当然と思う保護者。
また、近年では保護者同士でLINEグループを作り、その中で幼稚園・保育園や先生の対応が悪いなどといった悪口がヒートアップするケースも。
一人の保護者への対応がまずかったり、揉めたりすると、あっという間に他の保護者にも拡散されてしまうから、保護者に対する満面の笑顔の下には、ものすごい緊張感が隠されていたりするんです。
【幼稚園教諭・保育士の現実③】園長先生の考えについていけない
とにかく園長先生は神様のような人。
今どきの子どもに対する保育とは違う、と他の人は感じているものの、園長先生には誰も反論できないばかりか、自由に意見を言うこともできない。
学生時代に実習にいった園では、みんなで意見を出し合っていく自由な雰囲気があったので、入ったばかりの時につい意見を述べてしまった。
それ以来、園長先生から無視されてしまい、とても辛いです。
【幼稚園教諭・保育士の現実④】女性ばかりの職場で独特の雰囲気に馴染めない
これまで本当に女性ばかりだった保育業界にも男性保育士や、男性幼稚園教諭が少しずつ増えてきているのは確か。
でもまだ男性職員は少数派で、在籍しているのは女性の先生ばかり。
男性は他の会社をとっくに定年退職して再雇用された幼稚園バスのおじいちゃんだけ、という園も多いのではないでしょうか。
女性ばかりでいい時もあるけれど、やっぱり女性同士のドロドロとした独特の雰囲気が辛い、と悩んでいる先生のお悩みもよく聞く話です。
少し立ち止まって、ゆっくり考えてみよう
お話を聞いていると、仕事を始める前の理想が高かったり、熱意が大きいほど、想定外に困難なことがあった場合、そのギャップに苦しむ人が多いように感じます。
あんなに子どもが好きだと思って選んだ仕事。そんなまっすぐで高い職業意識を持って保育業界に入ったのに、子どものこと以外の思わぬことで壁に阻まれ、前に進めなくなった先生。
どうしても続けられないと悩む気持ちもあるけれども、保育の仕事が好きだったのにという思いから、いつも私のところに相談にこられるたびに涙を流す先生がいて、こちらも本当に切ない気持ちになりました。
続けられない!と突然熱意の電池が切れてしまう前に
もともと熱意がある人は、困難なことがあっても、頑張ろうと無理をする傾向があります。
普通は「これ以上になるともう無理っぽい」と段階的になっていくものですが、頑張りすぎてしまう先生はもう無理、いう限界を超えて頑張ってしまった結果、突然電池が切れたようになってしまうことになってしまいます。
突然、「もうこれ以上無理」がやってきたらどうなるでしょうか。
そのしわ寄せを一番被るのは、あなたが大好きな子どもたちになってしまうかもしれません。
また、不本意ながら働いていたとしても、これまでお給料を頂いていた職場に対しても多大な迷惑がかかります。
どんなことがあっても年度末までは勤め上げる!
幼稚園、保育園は年度ごとで全てが動いている業界です。目の前の困難に倒れるまで頑張ることを優先するのではなく、続けるにしろ、もし辞めてしまうにしろ、年度末までは勤め上げることを意識する方が良いと私は考えています。
「好き」を仕事にすることについて
好きなことが仕事になるって、素敵なことですよね!
私は学生時代、自分の「好き」が何なのか、どんな仕事に向いているのか全くわからないままなんとなく社会に出たので、そんな人はとても羨ましく思います。
だけど、その「好き」な仕事で思わぬ困難があった場合。一気に「嫌い」になってしまう危険も。
私のように何が好きかわからないまま、とりあえず大学を卒業し、仕事に就いたものの方が、仕事で少しくらい嫌なことがあっても「仕事なんて楽しいものじゃないからこんなものか」と割り切ってしまえるのかもしれません。
「好き」な仕事が一気に「嫌い」になってしまう。その振り幅が少しでも小さくなるよう「仕事なんだし、しょうがないか」と時には割り切って考えるのも一つの手だと思います。
困っていること、譲れないものを整理してみませんか
幼稚園・保育園の先生は、日中子どもたちのお世話で体力、精神力もマックスに必要な仕事のため、先に述べたように家に帰るとヘトヘト、持ち帰りの仕事も多く、なかなか立ち止まって今の状況や今後のことをゆっくり考える時間も少ないと思います。
だけど、もし今の状況で何か困難なことやしんどいことがあるのなら、少しでいいので少し立ち止まってみて欲しいです。
- 今何に一番困っているのか
- 今後の自分を考える時に譲れないものは何なのか
思考整理することによって、自分が今後どうしたいのか。今の状況を改善する手がかりが見つかるかもしれません。
先輩を味方に!持ち帰り仕事の対処について
女性ばかりって、いいことも沢山あるかも!
女性ばかりの職場、うまくいかないとドロドロした人間関係に陥りがち。
何だかいかにも怖そうなベテランの先生。本当は聞きたいこと、色々あるけど忙しそうだし、わからないことを質問したら「そんなこともわからないの!?」なんて言われそうで、ミーティングの時など仕事以外のことで話したことがない。そんなことってありませんか?
でもひょっとしたら向こうは向こうで「声をかけたいけど、年上から声をかけられたらうざい、と思われたらどうしよう」と遠慮があるのかもしれませんよ。
何を話せばいいんだろう・・なんて悩むことないんじゃないですか?
子どもたちにいつもしているように「あなたのことを気にかけています」という気持ちを込めて話しかけてみては?
先輩と仲良くできれば、持ち帰り仕事の対処の仕方や、苦手な保護者対応、皇帝のように振る舞う園長先生の上手なあしらい方のアドバイスをしてくれたり、困っているあなたの強い味方になってもらえるかもしれません。
幼稚園・保育園の先生を続ける?違う業界へ転職?
ここまで、悩む幼稚園・保育園の先生方にエールをこめ、話をさせていただきました。少し立ち止まって考えていただき、悩みや状況があなたの中で整理できたら、その次です。
これからのあなたについて考えてみましょう!
やっぱり今の園でもう少し頑張ってみる!
多忙のあまり、自転車操業になっていた仕事。少し時間を割いてでも、時間の使い方、仕事の効率化を図ることを考えてみる。
その結果、持ち帰り仕事を減らせそうな気がしてきた。
また、先輩や同期に思い切って声をかけることで、あなたの味方になってくれる心強い協力者ができた。これからは一人じゃないと思うだけで今の状況を乗り切れそう。
そんなあなたは、一度は色褪せたように見えた職場で、また生き生きと仕事が続けられるようになっていくのではないでしょうか。
新しい園で頑張ることにする
色々考えはしたけど、今の園での仕事はもう限界。だけど、もっとあなたに合った園があるかもしれません。
保育に関する考え方、人間関係は各園によって大きな違いがあります。できれば在職中に転職活動し、新年度に新しい園へ転職するのが理想。
でも面接に行くにしてもそんなに何度も休めないし、第一どうやって情報収集したらいいの?
そんな悩みが出てきたあなたにぜひ考えていただきたいのが、転職エージェントの利用です。
登録するだけであなたの理想に合った職場をマッチングしたり、書類の添削や面接対策までしてくれるんです。また、保育に関する求人に強い会社もあります。
上岡愛おすすめの保育求人に強い転職支援会社をご紹介しますね。
毎月約1,500名のご登録があります。保育士・幼稚園教諭専門のキャリアコンサルタントが対応!
1.転職相談~入社後フォローまで完全無料
2.保育業界で最大級の情報数
3.「施設形態」や「こだわり条件」で希望に合う求人を検索可能
4.専属のキャリアコンサルタントが1to1できめ細かいサポートを実施
5.希望条件だけでなく、園の雰囲気や保育方針なども考慮してマッチング
6.地域ごとに専属コンサルタントが在籍。地域の動向にも詳しいので話がスムーズ
7.保育業界の最新ニュースや転職活動のコツが分かるお役立ちコンテンツも満載
違う業界へ転職。一旦保育の仕事から離れてみる。
「好き」を仕事にしたけれど、今後は「好き」と「仕事」を分けて考えたい。
狭い人間関係の世界での仕事より、大きな組織で働きたい。憧れは事務職。
お洒落なオフィスで働き、残業ほぼゼロという友達の話を聞くうちに、自分もそんな風な働き方をしたいと思った。
ただ、違う業界へに転職については乗り越えないければならない壁も。
たとえば、退職理由について「今の職場を辞めた理由」に加えて「なぜ資格があるのに別の職種を希望するのか」ということに対し、相手を説得できるだけの前向きな根拠を示さなければいけないからです。
保育という専門資格があるからこその悩みですね。
また、別の職種への挑戦ということで、その仕事を一から勉強するという課題・未経験者というハンデも。
転職エージェントの利用!キャリアコンサルタントに相談しながら進める
でもそんなに心配することはありません。
未経験者に対し、手厚い支援がある転職エージェントも数多くあります。
私は国家資格キャリアコンサルタントの資格を持っているのですが、転職支援会社にはこのようにキャリアに関する相談を担当するプロの方がたくさん在籍しています。(全員が国家資格を保有しているわけではありません)
転職希望者のキャリアの悩みは、置かれている背景や経験値、希望条件など様々です。
子どもが好きだけど労働状況や適性なども踏まえてアドバイスをすることが求められます。
このような悩みをしっかりと受容しながら、転職希望者の希望に叶う仕事をマッチさせるためには膨大な知識と経験が必要なんです。
私も国家資格キャリアコンサルタント試験に合格するためにめちゃくちゃ勉強しました!
こうしたプロのキャリアアドバイザーに相談にのってもらうためには本来なら1時間1万円程度のお金がかかりますが、大手転職支援会社では別のところから(例えば、採用する側の会社から人材紹介料などもらう)ことができるため、転職相談についてはすべて無料でやってくれるのです!
ひとりで悩んでいても上手くいきません。業界変更、未経験職種への転職についてどう対処するのかも一緒に考えてくれますので。
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転職支援会社のキャリアアドバイザーは真剣にあなたのことを考えてくれます。
私も就職支援を職にしていますのでわかるのですが、希望の会社に就職してもらえると本当に嬉しくなってきます。これが私のやりがいなんですよね。
なので、あなたが真剣に転職を考えているのであれが今すぐ勇気を振り絞って登録をしてください。そして、キャリアアドバイザーの人に会いに行きましょう!
もし地方在住でお近くに面談場所がなかったとしても、バスなど安い交通手段を使ってキャリアアドバイザーに会いにいく価値は十分にあると思います。
もちろん、相談に乗ってもらった上で本当に納得いけば転職すればいいのです。
自分の人生は自分で切り開いていきましょう!
【転職を成功させるためのワンポイント!】
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- キャリアアドバイザーとの面談場所が遠方でも積極的に会いにいく
国家資格キャリアコンサルタント@上岡愛もご利用ください!
また、ご自分の思いや経験を色々相談し、あなたならではの良いところは何かを、キャリアコンサルタントと一緒に考えていきたいという方は、ぜひ上岡愛にご相談下さい。
まとめ
いかがでしたか?
子どもという天使たちがいる職場は、きっと天国だろうと飛び込んだ仕事。
確かに天使達はいたけど、そこは天国ではなく地獄だった!
持ち帰り仕事が多くて自分の時間が取れず、大好きな子どもたちと彼をどちらを取るか、というところまで追い詰められている。
天使=子ども、愛の神キューピット=彼
双方が天秤にかけられている。
天使を取るか、キューピットを取るか。どちらも大事だからどっちも手放したくない!という人もいるでしょう。
または、天使がいるところとはまた違う場所、地上の楽園を求めて一から頑張るのか。
時には賢くエージェントなどを利用するなどして、少し時間をかけて考えてみて下さい。
あなたがまた生き生きと働ける、天国や楽園が見つかるといいですね、応援しています!