孤独は辛く寂しい。ひとりでいる事とどう向き合うか、3つのポイント

私は独りぼっちで、誰も味方になってくれる人がいない。
誰からも必要とされていなくて、生きている価値もない。
こんな風に、これからの自分の人生に何の夢も希望も持てなくなっている人、ずっとこんな風に考え続けていたらメンタルがやられてしまいます。
もし、孤独の不安を感じたらどうしたらよいか。
これを読んでいただくと、孤独の不安が和らいで、前向きに受け止められるようになります。
キャリアコンサルタントでスマイル戦隊ネガティブバスターズ司令官の深月あさこが、これまでのキャリアで経験したことも踏まえてご提案します。
「漫画:スマイル戦隊ネガティブバスターズ コドクラゲに負けるな。強くなれ!」
孤独とは
色々な孤独
人が孤独を感じるときはどんな時でしょうか。色々な孤独についてあげてみました。
物理的な孤独
家族がいない、知り合いや友達がいない、といった、仲間や身寄りがなくひとりぼっちの時は、物理的に人とのつながりがほとんどなくて、孤独を感じます。
精神的な孤独
しかし、たとえ周りに人がいても孤独を感じるときもあります。
想いを語ったり、心を通わせるような相手がいないと人とつながっていてもひとりぼっちと感じてしまうでしょう。
将来の経済的な不安からくる孤独
今は独身でも大丈夫だけど、老後はどうなるんだろう。年金はあてにならないし、暮らしていけるんだろうか、収入は継続するんだろうかなどと言った不安も孤独につながります。
健康面からくる孤独
大きな病気やケガをして休養を余儀なくされたとき、自分が置いてきぼりになったような孤独感を味わいます。これからの生活に不安を感じる人もいるでしょう。
自分に自信がなくなったことからくる孤独
自分がやってることが合ってるのだろうか、こんな自分でよいのだろうか、自己肯定感がなくなると孤独を感じてしまいます。
人は誰も孤独を感じている
こうして挙げてみると、孤独は色々な不安から感じる事が多いとわかります。
人はみんな誰でも、どこかで何かしら孤独だなぁと感じているのです。
夫が育児で相談してもちゃんと話してくれない主婦も、腹を割って相談できる人がいない経営者も、お父さんの転勤が続いてお友達ができない子供も、お金のありなしや身寄りの有り無しにかかわらず、誰もが感じうるものなのです。
それも、ひとつの不安だけでなく色々な不安が重なると、ひとりぼっちになってしまうのではと強く感じてしまいます。
深月あさこの孤独
私も休職する前は孤独を感じていました。
チームで仕事をしてはいましたが、夜遅くまで残業の日々。
一生懸命やっても認めてもらえない。成果が出ない。
疲れているのでミスも増え、どんどん自信がなくなり、このままだと仕事もできなくなるんじゃないかと不安になりました。
自己肯定感の低下、仕事を失うのではないかという不安、人間関係が上手くいかない事からの孤立感が私を孤独にしました。
まさに、広い海の中で一人手足をバタバタさせてもがいているような孤独感をずっと味わっていたんですね。
そして、我慢ができなくなって心が折れてしまったのです。
孤独は心身を蝕む
自分の気持ちを共有できないのは、本当にさみしく辛いです。
その辛さがずっと続くと、心身共にストレスがかかり、メンタルヘルスに悪影響を及ぼしてしまいます。
ここでは、孤独感を感じる事のリスクを挙げています。
今抱えている孤独感をずっと一人で抱えなければいけない
今のしんどい気持ちを誰にも言えなかったら、ずっと自分で抱えていかなければなりません。
何でもない明るい会話に触れるだけで心が晴れる場合がありますが、それもなければずっと重い気持ちを持ったまま時間を過ごす事になります。
そして、うつ病などのメンタル不調を起こしてしまうのです。
マイナス思考になりがち
ひとりで考えていると、悪い方に悪い方に考えが向きがちになります。
それは自分がひとりで見える範囲はやはり限られたものだからです。
ついつい悪いものに視点がよってしまい、よりしんどい思いを引き起こしてしまうのです。
- 周りが私の事をよく思っていないのではないか
- 私を敵視しているのではないか
と考えてしまうようになります。
そう思い始めると余計に人と距離を置くようになります。
警戒心も強くなり、どんどんコミュニケーションが取りづらくなり、より孤立してしまうのです。
孤独との向き合い方 3つのポイント
それでは、孤独とどうおつきあいしていけばよいのでしょうか。
ここでは3つのポイントをご紹介します。
ポイント1.ひとりで不安に押しつぶれそうな時の考え方
ここでは考え方をどう変えていけば孤独感がやわらぐか、3つ挙げています。
考え方①人は誰も孤独が必要な時がある
先にも書いたように、人は誰もが孤独を感じる事があります。
ということは、誰にも孤独な時期は訪れるということです。
私はメンタルヘルスの事を勉強したり本を読んだりしているうちに、人には孤独な時期が必要なのだと思うようになりました。
ひとりの時にしかできない事はたくさんあります。
自分自身の事をとことん考える事も大切です。自分は何が好きで何が嫌いなのか、どんなこだわりがあるのか、本当は何をしたいのか。
毎日の生活に追われて気にしていなかった事も一人の時間があれば考える事ができます。
今は一人でいる事が必要なタイミングなのだと考えを切り替えられると、孤独の不安が減っていきます。
考え方②一生、ひとりぼっちはありえない(一時的なものだ)
ちょっと古いですが、世の中に男性は「35億」人もいます。日本人だって1億いるわけです。
一生ひとりぼっちでいる事の方が難しいのですよ。
まあそういう時期もあるのだとおおらかに考える事が大事です。
素の自分を出して話し合えるような相手と巡り合うための準備期間なのだと考える事ができると、未来に向けて顔をあげる事ができます。
考え方③今の自分でいいのだ(自分を否定しない)
ひとりぼっちは自分に原因があるのだと思わないことが大事です。
今の自分でいいんです。今までずっと頑張ってきた積み重ねで今の自分があるのですから。
それを全部否定してしまう必要は全くありませんし、否定したからといって変えられるわけでもありません。
ないものを悔やんでもしょうがない。今持っている武器でどう勝負するか。
これからどうするかが大事です。
ポイント2.ひとりでいる時の過ごし方
ここではひとりの時間をどう過ごせばよいか、3つのやるべき事を挙げています。
やるべき事① 次に来る波にのる準備をする
やるべき事② 自分を分析する
やるべき事③ わがままに過ごす
やるべき事①次に来る波にのる準備をする
- 失恋して孤独になったら、次に出会うまでに自分を磨く
- 異動の辞令があって今の仕事から離れなければいけなくなったら、次の仕事に向けて勉強する
など、孤独を感じる時は、次の何かに向かって準備をするのがよいと思います。
何かを一生懸命にやりきる!そういった時間を過ごすと、孤独を感じずにいられます。
そこで何かを達成できた時に、失いかけた自信も再び戻ってくるでしょう。
具体的にどんな準備をするか、3つご紹介します。
1)たくさんインプットをする
インプットとは、自分の脳や感性に刺激を与える事、つまり本や新聞やテレビなどの色々な媒体から情報を得たり感動を得たりする事です。
他人の考えや気持ちに触れる事ができる手っ取り早い方法です。
映画でもいいし、本でもいい。テレビやユーチューブでもいいんですけど、私は映画と本がおすすめ。
自分の一生を支える言葉や人生観に出会う確率が高い。これ、本当です。
2)好きな事を見つけて没頭する
自分の時間を好きな事に思いきり使いましょう。
- 新しいお料理に挑戦する
- ベランダ菜園をやってみる
- ヨガを始めてみる
何でもいいです。興味があることをためしてみましょう。
その中で一つでも自分の続きそうな事があれば没頭できると、長く付き合える趣味に発展します。
また、好きなことをしていると笑顔が増えたり意欲が沸いてきます。
そういう前向きなオーラを放つ人に、新たな人が寄ってくるものです。
3)感度を上げておく
自分を磨くという言い方が良いでしょうか。来るときに備えて爪を研ぐとも言えるかと思います。
資格をとったり勉強に使う事もいいでしょうね。
ダイエットや健康に気をつかうというのもよいでしょう。
人生にはいくつも波があります。
必ず良い波は訪れます。
そのチャンスをいつでもつかめるように、つかんだ時に思いきり高く飛べるように準備をする。
そんな風に過ごせたら、ひとりの時間が大切に思えます。
やるべき事②自分を分析する
私は休職後、自分と向き合う時間をかなり増やしました。
ぼーっと生きていると、自分がどう思っているのかさえ、わからない時があります。
なんかわからないけどモヤモヤする時は、私はノートを開いてモヤモヤの原因を考えます。
ひとりの時は、自分が何を考えているのかをみつめるチャンスでもあります。
やるべき事③わがままに過ごす
好きな事に没頭する に似ているかもしれません。わがままに過ごすというのも大事なポイントです。
人に合わせなくてよい。誰かに迷惑をかけなければ、何をしても良い。
私の場合は、戦隊ヒーローを一話から一気見したりします。
世の中の人から年甲斐もないと言われようと、好きなので見ます。(開き直り)
自己肯定感を上げる方法(ありのままの自分でよいと思える)としておススメです。
ポイント3.ひとりでいる事をあえて選ぶ勇気も持って
ここまで読んでくださった皆様は、孤独に対して少し前向きになっていただけたのではないでしょうか。
ここからは、あえて孤独を選択する勇気も必要な場合があるというお話です。
次のステージに行けというサインかもしれない
植木でも大きくなったら鉢が合わなくなります。
それと同じで孤立感や違和感を感じたらもしかすると今まで過ごしてきた環境と合わなくなってきたのかもしれません。
それならあえてその環境で我慢をする必要はありません。
勇気をもって、そこから離れる選択をしてほしいと思います。
選択権は常に自分にある
独りぼっちになりたくなくて気の合わない友達でも一緒にいる事と、あえて独りぼっちになって気が合う人を探して違う世界に飛び込む事、あなたはどちらを選びますか。
どちらもメリットとデメリットがあり、何を選択するかはあなた自身です。どっちを選んでも正解です。
私は周りの人とよい人間関係を維持するために努力する事はとても大事な事だと思っています。
でも、だからといって自分を我慢する必要はないとも思っています。
後者の方が、前に進もうとしているようにみえますね。明るい未来が訪れる可能性があります。
一時の孤独を怖がらないでほしいと思います。
オタクのすすめ
- 自分によりどころがある
- 世の中に信じられるものをもっている
- ブレない自分でいられる
これを実現しているのが、いわゆる「オタク」だと思います。
自分がオタクだからということではありませんが、私はひとりでいる時間も割と好きです。
私は「人生に必要な事はみんな、仮面ライダーと戦隊が教えてくれる!」と思っていますが、そんな自分のことをまあまあ好きです。
「マツコの知らない世界」という番組も色々なオタクさん達が出てきます。
誰も知らないかもしれないけど、自分だけの世界を大事にしている人は、孤独を楽しんでいるのですね。
さいごに あなたはひとりじゃないよ
いかがでしたでしょうか。
少しでも孤独への不安を和らげる手助けになりましたでしょうか。
大事な友達やパートナーに囲まれて楽しく過ごす事ができれば一番良い事ですが、孤独な場合でも寂しさや辛い気持ちを乗り越えて前向きに過ごしていただけたらと思います。
たとえ今は孤独でも、あなたは決してひとりではないありませんよ。
元気を出して!
皆様が笑顔で過ごす日々が一日でも増えますように。
スマイル戦隊ネガティブバスターズは、今日もどこかでモヤーゴと戦います!