【新卒】就活生が面接を勝ち抜くには?最終面接(役員面接)突破のポイント
書類選考、1次面接、2次面接と勝ち抜いて、いよいよ最終面接、内定まであと一歩。
しかし、またしても最終面接で不採用。
突破できないのは「なぜ?」と思い悩む就活生、あなたもその一人では!
新卒の就活生にとって、就職活動は何もかもが初めてのことだらけですよね。
最終面接を突破しなければ内定獲得できない、就活が終わらない、でも・・・。
就活生の皆さんが面接を勝ち抜き、最終面接(役員面接)を突破するためのポイントをキャリアコンサルタント@小畑京香がお伝えします。
新卒採用と中途採用の面接の違い
教育機関を卒業したての就業未経験者を採用するのが「新卒採用」、それに対して、就業経験者を採用するのが「中途採用」です。
中途採用での面接は1回ということが多いのですが、新卒採用となるとそうはいきません。
就活生の皆さんは就職活動で既に経験してきているとおり、新卒採用では面接が複数回実施され、3回以上あることも珍しくありません。
中途採用であれば、応募者(転職者)はこれまでに培われた経験値(実績・技術、等)を企業にアピールすることで、企業はそれらを採用の判断材料にし、即戦力の有無を考えることができます。
ところが、就業未経験の新卒者となると、アピールできるような確固たるものが少なく、企業はその人について推し量ることが難しくなります。
そこで、企業は段階的な複数の選考(プロセス)を踏むことで就活生の皆さんのことをより深く知ろうとするのです。
新卒の面接選考とは
新卒の面接は複数回実施されますが、1次・2次・最終の概ね3つの段階に分けることができます。
各段階において面接の観点が違ってきますので、それぞれについてもう少し詳しくみていきます。
1次面接(人事面接)のポイント
ずばり、それは「印象」です! 「第一印象が大切」ということは、良く耳にする言葉ですね。 就活においても、それは当然のことです。 人は最初の2秒で他者の良し悪しを判断していると言われています。 「入社数年の若手、人事の係長以下や人事部以外の部署の課長以下」が面接官となる! ※【参考】肩書の順番:主任→係長→課長→(次長)→部長→社長→役員
就活生の皆さんと比較的年齢の近い入社して数年の先輩社員や、管理職の中でも中間より下のポジションの人が面接官となる場合が多いようです。
入社数年の若手社員だと面接官としてのスキルはそれほど高くないと考えられます。
ですので、いろいろと質問をしてきたとしても、それによって何か深く評価できるかといえば、そうでもないことが多いのです。
自己PRや学生生活で頑張ったこと等、定型的な質問をして、それに対してきちんと受け答えができるか、一般的な会話のキャッチボールが出来るかどうかを見極めています。
それは「一緒に働きたいかどうか」ということです!
1挨拶、2身だしなみ、3表情・態度・姿勢といった、いわゆる社会人マナーの基礎となる部分を面接官が見定めていることを意識してください。
今のあなたは客観的に見て「一緒に働きたい」と思えるような人物ですか?
見た目は大事、 だから「ニコニコ」「ハキハキ」「キビキビ」と印象面を磨きましょう!
2次面接(現場責任者面接)のポイント
ずばり、それは「人柄」です!
人柄といっても、その人の「内面の部分」を掘り下げての確認です。
もちろん、1次面接でも内面(人物、人間性)を知るための質問が行われますが、2次面接では更に深くといったところでしょうか。
「人事部の課長・部長や人事部以外の部署の課長・部長」が面接官となる!
いわゆる管理職の中でも中間層からそれ以上の肩書の方が面接官となる場合が多いようです。
社内のことや職務についての知識と経験を持ち、社員を管理する立場の人たちです。
それは「どうのように育てたらよいか」ということです!
学生時代に頑張ったことや自己PRをもとにして、根ほり葉ほりと質問を投げることによって、就活生をより深く知り、その能力や適性の有無を見極めようとしています。
企業にとって、皆さんのような就業未経験の新卒者をどのように育てていくかを考えることは、非常に重要なことです。
面接では嘘や誇張をせずに、どう考えたか、どう感じたか、等を素直に答える姿勢が大切です。
気負わず、飾り過ぎず、是非とも自身の内面をしっかりと伝えていきましょう!
最終面接(役員面接)のポイント
ずばり、それは「意欲」「決意」です!
最終面接では入社意欲や将来展望、応募企業への理解度もチェックされます。
熱意・意欲とともに入社への決意や覚悟が伝えられることが大事です。
「人事部長、人事部以外の部署の部長、社長や役員クラス」が面接官となる!
このように選考が進むにつれて、役職の高い者が面接官になるのが通常です。
最終面接ともなると経験豊富な経営者や役員など組織の上層部で、いわゆる採用に関する決定権を持った者が面接を担当し、応募者に対して最終的な判断をくだします。
それは「会社の未来を託せるか」ということです!
新卒の皆さんの将来性や可能性は「未知であり、未知数」です。
面接官が皆さんに確認したいことは「企業のカラーに合っているか」「その熱意は本物か」といったことです。
経営トップ層からすると、会社の未来を託せるかどうかは最重要ポイントです。
そこで、面接でのやりとりを通して、皆さんの将来性や可能性を感じたり創造できたりすることで、この人物なら採用しても大丈夫だと安心したいのです。
面接を勝ち抜くには
最終面接では、企業(組織)のトップ層が面接官!
であれば、そういった方々の心に響く(良い意味で引っかかる)アピールって何?と考えてみて下さい。
学生である皆さんが日頃忘れていること、あまり意識していないことがあります。
就活は学生目線ではなく、社会人目線で物事を考える必要があるのです。
最終面接を突破するカギがここにあります。
学生と社会人の違いを考えてみる
学生と社会人の違いが理解できているかどうか、このことは非常に就活において大切なことです。
学生の本業(仕事)は勉強することですが、社会人となると企業で求められる業務を果たし、企業や社会に貢献することが仕事です。
就活中は学生ですが、いずれは社会人となることを考えると、就職に向けて社会人としての意識、自覚を持っておく必要があります。
就活では学生気分でいるのは禁物! 社会人となる意識を持って社会人目線で就活に挑む、それが大事なのです。
CAN・WANT・NEED/3つの視点で未来を語れるかどうか
最終面接を突破するために、3つの視点に注目してください。
ここで言う3つの視点とは「CAN」「WANT」「NEED」です。
3つの円が重なった図の中心「♡」が最重要ポイントです。
CAN・何ができる?
あなたは何ができますか?
自分の資源(経験・能力など)を考えてみて下さい。
自分の「できる」を知るには、自己分析を通じて自分を良く理解しておく必要があります。
特に過去を振り返ってみる(棚卸をする)ことで、そこにあなたの特徴(自分らしさ)が見えてきます。
〇〇が好き、〇〇が得意、〇〇なら負けない、〇〇に自信がある、等々何でもいいのです。
その道の一番でなくても、少しでも自分ができると思ったことで良いと思います。
とにかく「私は何ができるのか」を思うとおりにアウトプット(書き出す等)してください。
WANT・何がやりたい?
あなたは何がやりたいですか?なりたい姿がありますか?
CANと同じく、自己分析を通じて見えてきた「自分らしさ」の中にあなたのやりたいこと、なりたい姿があるはずです。
人それぞれ考え方や大切なこと(もの)、いわゆる価値観がちがっていますよね。
この価値観がベースにありながら、様々な行動・取り組みがうまれ、結果(成果・成長)として現れるのだと思います。
過去の自分や現在の自分を参考に未来を考える時、あなたは何をやりたいのか、なりたい姿とは何か、その実現に向けてしっかりと考えてください。
NEED・何を求めている?
企業(組織)は何を求めているのでしょうか?
あなたは企業側の視点で物事を捉え考えることが出来ているでしょうか!
企業にはそれぞれの求める人材や将来なってほしい人物像があります。
面接では社風やその企業の持つ考え方に合致する人物であるか、熱意を持って入社を望んでいるか等を見極めたいのです。
あなたが組織の協力者となれる人物だと力強く伝えてください。
最終面接でやるべきこと
個人は企業(組織)の一員であり、企業(組織)は社会(地域)の一員であることを忘れないでください。
あなたは企業でどう貢献するのか? 企業(組織)は社会(地域)にどう貢献するのか?
あなたを採用するかしないか、その決定権を最終面接官が握っています。
あなたの「できる」を洗い出し、あなたの「やりたい・なりたい」を明確にして、企業の「求めている・なってほしい」人物・人材の条件とマッチングさせましょう。
3つ(CAN・WANT・NEED)の中心をあなたは面接官に向かってどのように語るのかによって、結果は違ってきます。
- どのように考えているかを自分の言葉で分かりやすく伝える
- 納得と共感を得るために「伝わる」ように「伝える」
伝える相手にプラスの印象、リアリティを感じさせることができればOKです。
まとめ
最終面接を突破するポイントをつかんでいただけたでしょうか。
企業は自社の未来を担う人材を求めて必死で採用活動を行っています。
就活生の皆さんも諦めずに、粘り強く、3つの視点からのアピールで就活を勝ち抜いてください。
キャリアコンサルタントの小畑京香は皆さんを全力で応援しています。