キャリアコンサルタント学科試験過去問入手方法、出題傾向、過去問徹底対策!
国家資格キャリアコンサルタント試験に合格するための一番の近道は過去問を繰返し解くこと。
これは合格者の多くが行った方法になります。
この勉強方法を進めるにあたり、そもそも「過去問ってどこから手に入れるの?」から始まり「出題の傾向」や「傾向に対する対策」はネットなどを使って調べたり。
そこでわたし、元TADAJUKU学科担当 キャリアコンサルタント@藤原 あきこが、合格に向けた「過去問の入手方法」「過去問の解き方や覚え方」「過去問の傾向やポイント」などを丁寧に解説。
遠回りをせずに合格できる”最短勉強方法”について、過去問をベースにさまざまな情報を盛りだくさんにお伝えします。
受験生のみなさま、この記事を参考にして合格に向けてぜひ頑張ってくださいね。
過去問の入手はココからできる!入手方法と掲載場所・掲載期限は?
多くの合格者が通ってきた道の「過去問を解く」という方法。
まずは過去問ってどこで誰から入手するのか?とその掲載期間、気をつけたいことなどについてお伝えしますね。
キャリコン学科試験☆過去問3回分の入手方法は?
これは「登録試験機関」である「キャリアコンサルティング協議会」と「日本キャリア開発協会(JCDA)」の公式サイトに掲載されています。
そして合わせて知っておきたいことは次の5点。
<留意点>
- 誰でも無料でダウンロードできる
- 直近の過去3回分が掲載されている
- 新しい過去問が掲載されたら、その時の1番古い公開回が削除される
- 正答に関する解説はなし
- 学科試験に関してはキャリアコンサルティング協会、日本キャリア開発協会ともに同じ内容
無料でダウンロードできるのは有難いお話しですね。
それぞれの機関、公式HPの掲載場所はココになります。
この中で気を付けたいのは”直近の3回分のみが掲載”されていること。
なので、キャリコン受験に興味を持った時点で、過去問3回分をまずはダウンロードすることをおススメします。
仮に受験を直ぐしないとしても、あとあと受験するときに必ず役に立ちますよ。
そして、公開されている過去3回分は合計150問 600肢となりますので、しっかりと勉強すれば相当知識はついてきます。
が、もっと勉強したい、まだまだ知識をつけたいと思うと、過去3回分以前の過去問はどうしたら手に入るのか?が疑問になりたちまち困ってしまうことに。
キャリコン学科試験☆過去3回分以前の過去問の入手方法は?
そうなんです。公式には3回分掲載されていてありがたいんですが、3回分のみという言い方もできますね。
過去3回分の600肢を完璧に覚えておければ、かなりの確率で合格できると思います。
でも受験生であれば「3回分でいいのかな?もっと勉強しておきたい」と思うのは自然ですし当然だと。
残念なことに公式掲載以外の実施回は有料での販売もしておらず。
という理由で、前述のようにキャリアコンサルタント受験を考えた時点で過去問をダウンロードしておけば、直近3回分プラスαが手元にある可能性ができます。
もちろん、すぐに受験するひとは結局は3回分のみになるんですけどね。
そこで他の入手方法はというと
1.養成講座の仲間に聞いてみる。
仲間が持っていなくても仲間の知り合いが持っていることもあるかもしれません
2.会社などで先輩や同僚にキャリコンホルダーがいればその人に聞いてみる
ここで手に入らなければホルダーさんの知り合いにも聞いてもらえないか・・・とお願いするのもアリですね。
3.人事部門に問い合わせてみる。
人事にはホルダーがいるかもしれません。会社のなかではキャリコンに一番近い部門ですから。また社内に居るホルダーを知っているかもしれませんね。
4.受験のための講座や講習会で知り合った人に聞いてみる。
1日きりの知り合いかもしれませんが、思い切って聞いてみてもいいでしょう。
こんな感じで、ツテを探ってみてくださいね。
そして、ツテを当たったけどどうしても手に入らない・・・という方は、TADAJUKU までお問い合わせください。
過去問を入手したらまずは試験内容を掴む!
とりあえず3回分は誰でも手に入りますので、そのあと「どのように過去問を利用するのか」を具体的に説明していきますね。
過去問で試験内容を掴む!
では過去問を読む前に、試験範囲はみなさんご存知でしょうか?
養成講座で習ったことが範囲だと思っていませんか?
間違ってはいませんが、きっちりと明文化されていますのでサッとでもいいので確認をしましょう。
各登録機関がHP上で案内をしていて、どちらも出題範囲は同じになっています。
〔出題範囲掲載の場所〕
そのうえで、まずは過去問3回分のなかから直近の回、50問を読んでみてください。
この「読んでみる」の目的は、全体像を掴むことです。決して解いたり問題を読んで考えたりしないでくださいね。
読んでみて分かることは、
1.どんな出題の仕方をしているのか?
例えば、4肢択一式なので、問いの文章の締めくくりは「適切なものはどれか」「最も不適切なものはどれか」
2.どんな種類の問題が出ているのか?
「〇年度の〇〇調査」や「〇〇の答申や指針」「〇〇計画」、またキャリア理論、さまざまな法律、人事関連、学校教育などなど、多岐にわたっていること。
3.全体のボリューム
これは試験時間100分ですからそのうち読むだけでどのくらいの時間がかかるのかを感覚として持てること。
因みにざっと読むと50問25分弱くらいです。
過去問徹底解説で出題傾向を掴む!
どんな試験問題かがなんとなく分かったところで、次のステップは過去問解説を使って出題傾向を掴んでいきます。
過去問解説はどこで入手するのか?
過去問題の解説ですが、試験機関のHPからダウンロードした正答表には一切載っていません。
これは単に正答を一覧表にしているだけなんです。
そこで、TADAJUKU「キャリコン学科試験対策研究室」にて無料提供している「過去問解説」をぜひ活用してください!
ここでは直近3回分の過去問について徹底分析。
次のポイントを分かりやすく解説・説明をしていてその内容はこんな感じ。
- 設問全体を通してひと言アドバイス
- 問いの×肢は〇肢になるような解説やヒント
- 問いの〇肢に関しての補足
- 参考図書の参照ページの紹介
- 過去に出題された類似問題の紹介(例:第〇回問3などと表示)
- ネットで確認できる参考資料のリンク一覧
- 設問の難易度を3段階の易・中・難で表示(TADAJUKU判断)
過去問徹底解説が載っている「キャリコン学科試験対策研究室」はこちらです↓↓↓
国家資格キャリアコンサルタント学科試験 過去問解説(目次一覧)
過去問解説を読んで出題傾向を掴もう!
では次は過去問解説に目を通していきましょう!
過去問題を読んだので、なんとなくどんな試験なのかは分かりつつありますよね。
ここでは、先に読んだ実施回の過去問解説を、例えば第9回実施分を読んだ場合は第9回の過去問解説を読んでくださいね。
過去問解説の具体的な読み方は、
「目次」
↓↓↓
「一言のアドバイス」
↓↓↓
「解説」
の順に掲載しているので、そのまま読み進めてください。
「目次」はその設問が「どの観点で出題されているか」と「難易度」がわかり、「解説」は×肢を〇肢(正答)にする説明なので併せて読めばどんな問題が出されているのか?がわかってくると思います。
もちろん、ここで覚えようとしなくていいんですよ。
考えすぎずにどんどんと、先に読み進めてくださいね。
読み方のポイントは次のとおり。
- 全体のイメージを持てるように
- 傾向を掴むこと
- 良く出てくるキーワードを意識する
例えば調査の資料からは「数字を問われてるな」とか「キャリアの理論の設問が結構あるんだな」とか。
またキーワードとして「キャリアカウンセラーの役割」とか「倫理」、また「ジョブカード」「ネットワーク」とかも毎回必ずでてきます。
「ふ~ん、こんな感じの問題なんだ~」というのが分かればOKです。
参考に「キャリコン学科試験対策研究室」の実際のサイトを貼り付けて、「読むところ」と「読まなくていいところ」を書き添えてみました。
参考にどうぞ。
この過去問解説を1回分読むのもおおよそ25分くらいです。
1回分の過去問題と過去問解説を読むには合わせて1時間弱。
さくっと済ませるのがいいので、通勤途上など移動中の電車や休憩などのスキマ時間を上手に利用しましょう。
キャリコン学科試験の出題傾向を掴む!まとめ
ここまでがアイドリング的なパートです。
この方法はわたしが初めて過去問解説や模擬問題集を作る時に、実際に取組んだことの一例です。
(受験はキャリアコンサルタントの前身CDAのため、過去問非公開だったのでこの方法はとれませんでした)
繰り返しますが、目的は全体像やどんな質問が出題されているのかおおよそをのイメージが持てるようになることです。
方法としていきなり過去問を解くのもありですが、この方法では多くの人が何問か解いたら(すぐの人もいる)イヤになってしまいます。
なぜなら分からないことが多すぎて、やる気が失せてくるから。
分からないことだらけ・・・この気持ちはわたしが受験生の時に味わったので良くわかります。
そして分からないと、養成講座のテキストや参考図書を読んだり、また1つひとつネットなどで調べて自分ノートやまとめを作ったり。
こういう行動になってしまうのも凄くわかるんですが実は回り道。
時間が勿体ないです。
最短合格のためには「過去問を解くこと」を中心に考えるのが絶対におススメです。
キャリアコンサルタント試験学科過去問徹底解説を使った勉強法は?
ではいよいよ「過去問」を実際に解いていきましょう。
ここまでの助走があるので、問題のイメージはおおよそついていると思います。
ただ1回目解いても、正答はそんなにできないと思います。
それで大丈夫なので、気にせずに解き進めてくださいね。
キャリコン学科試験の過去問解説でどう勉強するのか?
基本の解き方、順番は次のとおりです。
- 過去問を1~50問まで解く
- 過去問解説と照らし合わせながら答え合わせをして×肢は〇肢にして覚える
- TADAJUKUの重要TEXTを覚えるまで読み込む
- 1に戻る
過去問解説は直近3回分を無料(一部有料販売しています)でサイトアップしています。
この1~4までの勉強をまず2、3回は回すこと。
はじめのうちは過去問解説を読んでいてもわからないと思いますがそれで大丈夫です。
分からないまま覚えていき2~3回 回したあとにどうしても理解できないところだけ調べるようにしましょう。
そして、過去問を回すのは全部を完全に覚えきるまでで最低でも3回は回したいですね。
これが時間をかけずに覚える近道です。
過去問を解きながら分からないまま行き当たりばったりで調べるより、数回解いた後に調べる方が断然短時間で効率よく調べることができますから。
そして、過去問3回ぶんを制覇して時間があれば、問題集100問(TADAJUKUが無料提供)にチャレンジしてくださいね。
国家資格キャリアコンサルタント試験1発合格のための勉強法(学科・論述・面接)は、以前私が書いたこちらの記事も参考に!
キャリコン学科試験☆過去問類似問題を「まとめ解き」で弱点克服!
次に試験勉強の後半になって、どうしても覚えれない試験範囲があれば「同ジャンルまとめ解き」で勉強するのがいいですね。
たとえば、キャリア理論ばかりを解きたい場合は問6~13に、メンタルヘルスは問49と50にと、毎回おおよそどの辺りで出題されているかは決まっています。
なので、今日はキャリア理論を繰り返し解くぞ!と思ったら、毎回の問6~13くらいまでを解く。
するとその部分の知識が強化されますのでおススメです。
おおよその出題箇所は次のとおり。
キャリア理論 | 問6~13 |
職業能力開発の知識(職業能力開発促進法・能力開発基本調査など) | 問16~3問程度 |
人事管理関連 | 問19周辺で3問程度 |
労働関連法規 | 問25問~27 |
カウンセリング理論 | 問30周辺で2問程度 |
グループアプローチ | 問33周辺で1~2問程度 |
学校教育・キャリア教育 | 問36~37 |
心理検査など | 問40周辺で2問 |
環境への働きかけ | 問47 |
ネットワーク | 問48 |
メンタルヘルス | 問49~50 |
さらに試験まであと少しの最終段階では、何回か回していても、
- 毎回間違える
- 正答できるけどちょっと怪しい
この問題ばかりを繰返し解いて覚えこんでしまいましょう。
これで完璧ですね!
キャリコン学科試験☆過去問解説でどうやって覚えたらいいのか?
ここで覚え方のコツとして、上記項目2の「×肢は〇肢にして覚える」の具体的な方法を。
それは、この設問はどこにポイント(論点)を置いているのか?を意識して覚えることです。
例えば労働基準法についての問い。
〔問題〕使用者は、労働時間が5時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は60分以上の休憩は与えなければならない。
〔解説〕「5時間」が間違いで正しくは「6時間」
この設問で覚えてほしいポイントは「6時間を超えると45分以上、8時間を超えると60分以上」の数字の部分になります。
作問者は、数字や単語を誤ったものに置き換えてひっかけたい(笑)と思っているわけですから。
ではもうひとつ例を。
〔問題〕使用者は、妊娠中の女性を必ず他の軽易な業務に転換させなければならない。
〔解説〕「必ず」が誤りで「妊娠中の女性が請求した場合は」が正しくなります。
ようは使用者は「必ず」ではなく「言われたら対応すれば良い」ということですね。
これら設問のポイント(論点)には過去問解説にラインマーカーをするなど、次に見た時に視覚にパッと入ってくるようにするのがイイですね。
注意点はラインマーカーをポイント(論点)以外にはあまり引かないことです。
ポイント(論点)を中心に絞ってマークするほうが、覚えるときに時短になりますので。
過去問分析から見える頻発論点と合格対策は?
ここまでは「過去問」を解くことをベースにした時短型の勉強方法のご紹介をしました。
インターネットでキャリコン学科試験の勉強方法を調べると多くの人が「過去問を解く」ことの重要さをわたし同様に語っています。(わたしの記事が一番詳しく紹介していると思います!)
ここからは、もう1歩踏み込んで、「頻発の論点」について、私が分析した結果を元に勉強方法をお伝えしていきますね。
キャリコン学科試験☆頻発のキャリア理論・カウンセリング理論の攻略方法!
受験生の多くが苦手としている理論家や理論。
試験のなかでは合計すると10問ほど出題されますので押さえておきたいですね。
ここで、わたしが過去10回分を分析した結果から、頻発している理論家をご紹介します。
覚えるときの、強弱のヒントにしてくださいね。
尚、理論家の次に記載した数字は出題のカウントです。1問丸ごと出題の場合は1ポイント、1問(4肢)のなかの1肢は0.25ポイントとしています。
<キャリア理論>
*毎回7~8問程度の出題
スーパー / シャイン 9.5ポイント
スーパーとシャインは毎回出題されていて、本当に良く出ています。
10回実施して、9.5ポイントですから、平均すると毎回1問丸ごとになります。
実際は1問丸ごともあれば、横断問題の1肢としても。
例えば第10回だとスーパー、シャインともに1問丸ごとの出題プラス横断問題に、第8回ではスーパーは2問にわたり丸ごとの出題でした。
例えばスーパーは第10回は「ライフ・キャリアレインボー」のなかの時間軸に関する「キャリア発達」、シャインは「キャリアアンカー」についての出題で第8回も「キャリアアンカー」が1問丸ごと。
すべての理論家に言えますが、特に頻発する理論家についてはどんな理論を展開しているのか?その名称と特徴をしっかりと押さえておきましょう。
シュロスバーグ 8.25ポイント
シュロスバーグもほぼ毎回1問の割合で出題されています。
出題傾向はスーパーやシャインと同じ。
第10回では1問丸ごとの出題で「転機」について。
シュロスバーグの理論といえば「転機」です。比較的覚えやすい内容なのでしっかりと頭に入れましょう。
クランボルツ 6.25ポイント
クランボルツは1問丸ごとの出題は、スーパー、シャイン、シュロスバーグほどはありません。
が、第10回は「どんな理論を展開しているのか?」という問いが1問丸ごと。
クランボルツは「社会的学習理論」を展開していて、有名なのは「プランド・ハップンスタンス理論(計画された偶然理論)」ですね。
サビカス / ホランド 5.75ポイント
サビカスの出題の特徴は、第10回まででは1問丸ごとが多いこと。
5.75点ですが、そのうち5ポイントぶんは1問丸ごとが5回。主な論点は「キャリアアダプタビリティ」になっています。
一方ホランドは、1問丸ごとと1肢にわかれています。
理論のほかに心理検査のツール「職業興味検査(VPI)」の開発も手掛けていて、第10回ではこれが出題されていました。
第7位 レビンソン 5.25ポイント
第8位 エリクソン、ブリッジス 4.5ポイント
第10位 ハンセン 3.5ポイント
レビンソンとエリクソンは「発達課題」を展開していて、発達段階や発達期に対する課題を説明しています。
ブリッジスは「トランジション理論」。シュロスバーグのトランジションモデルと混同しないように。
最後にハンセン。これは「統合的人生設計」をしっかり覚えるといいですね。仕事、学習、余暇、愛の4Lは有名です。
次に、カウンセリング理論です。
こちらは毎回2問程度の出題なので、2大頻発をご紹介します。
<カウンセリング理論>
*毎回2問程度の出題
ロジャーズ 6.0ポイント
ロジャーズといえば「来談者中心療法」です。
覚えやすい部類だと思いますのでしっかりと。
「自己概念」やカウンセラーの基本姿勢「自己一致、無条件の肯定的配慮、共感的理解」は養成講座でも何回も出ているフレーズですね。
國分康孝 3.5ポイント
第10回までに1回だけ1問丸ごとがありました。
傾向としては横断問題での出題ですね。
有名なのは「コーヒーカップモデル」、キーワードは「リレーション」です。
キャリコン学科試験☆頻発のアセスメント(心理検査)
次は心理検査です。
毎回2問ほどが、ほぼ自己理解の支援の範囲から出題されています。
第10回までは9つの検査の中からピックアップされての出題。
ほぼ毎回出題されるのはつぎの3つ。点数のカウント方法は理論と同じです。
1位 職業レディネステスト(VRT)3.25ポイント
2位 VPI職業興味検査 3.0ポイント
3位 GATB厚生労働省編一般職業適性検査 2.5ポイント
ポイントからも分かるように、理論のように1問丸ごとはほとんどありません。
出題の傾向は横断問題として、1問のなかに1肢ずつ散りばめられている感じ。
なので、まんべんなく検査の特徴を覚えましょう。次の3つを意識して。
- 何が測定できるのか
- 対象年齢
- どんな人向けか(学生(若年層)なのか、仕事に就いたことがある人か?)など
そして、各回の分析結果の一覧を。
第10回はめずらしく2問のうち1問は特定された心理検査についてではなく、心理検査をするにあたっての基本姿勢が問われていました。
基本姿勢の問題は正答しやすいのでラッキーでしたね。
キャリコン学科試験☆頻発のキャリコン関連の法律や調査
では、次に気になる法律や調査の結果に関する設問について。
これらも出題傾向がありますので、勉強する際のヒントにしてくださいね。
点数のカウント方法は理論と同じです。
キャリコン学科試験☆頻発のキャリコン関連法律のポイント
1位 労働基準法 10.5ポイント
キャリアカウンセラーとして働く人たちへの支援として知っておきたいこと、例えば「労働時間・休憩時間・休日・割増賃金」「産前産後休業」などはケアが必要です。
100条をこえる法律なので膨大な量です。
くまなく見ることは不可能なので、上記のポイントと合わせて過去問に出たところはすべて覚えるようにしましょう。
尚、法律は改正させることがあるので気を付けてくださいね。
2位 職業能力開発促進法 10ポイント
わたしたちキャリアコンサルタントの発足、キャリア・コンサルティング制度の元の法律です。
キャリア・コンサルティングに直接関連する重要な法律なので出題も多くなりますね。
この法律での「キャリアコンサルティングの定義」は覚えるようにしましょう!
第2条の5に(定義)には次にように書かれています。
『この法律において「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいう。』
また、能力開発の基本計画として厚生労働大臣が「第10次職業能力開発基本計画」を策定することはこの法律からです。
尚、職業能力開発促進法も労働基準法と同じく、100条越えの法律なので、過去問を中心に覚えるようにしましょう。
キャリコン学科試験☆頻発の調査関連とポイント
次に調査関連です。これは良く出る2大調査がありますのでそれを紹介しますね。
1位 能力開発基本調査 12.25ポイント
毎年調査が行われます。
調査内容は、企業や個人に能力開発の実態をアンケートしたその結果。
観点として「正社員」「正社員以外」に分けていることがあげられます。
ここではOJTやOFF-JTの調査結果、自己啓発の状況、キャリアコンサルティングの実施状況などが出題。
細かい数字を問われることもあって覚えるのは大変。
まずは表紙ページの下半分赤枠の「調査結果のポイント」で概要を掴みましょう。
あとは余裕があれば次のページ以降に目を通すのもいいですが、50ページもの量を読んでどこまで覚えれるかは難しいところですね。
引用:厚生労働省
あとは、毎年の結果に大きな違いは無いとは思いますが、過去問はデータが古くなるので注意しましょう。
世の中の流れ・トレンドとして掴むことでまずは良しです。
2位 労働経済の分析 11.75ポイント
こちらも毎年新たに分析をして公表されます。
ただし、『毎年同じ観点での分析』と『違う観点の分析』の2大テーマを分析するので、過去問で覚えるのはトレンドとして掴む程度で。
例えば同じテーマとしては「労働経済の推移と特徴」について。
そして平成29年度のもう1つの分析テーマは「イノベーションの促進とワーク・ライフ・バランスの実現に向けた課題」です。
因みに平成28年は「誰もが活躍できる社会の実現と労働生産性の向上に向けた課題」でした。
そして、資料は本文(200ページ越え)と要約版(約30ページ)が公表されています。
迷わずまずは要約版を見てくださいね。
要約版は冒頭に骨子が6ページ、そのあとのページが概要という構成です。
どのページもグラフが大きく掲載されているいので文字量は少な目。
読みやすいと思います。
キャリコン学科試験☆頻発のその他のテーマについて
では最後に、法律や調査以外で頻発のテーマを。
両方ともほぼ毎回の出題です。
内容も難しくありませんので得意分野にしておくといいですね。
☆ジョブカード 12.25ポイント
次の2つのワードは重要!
覚えておきましょう。
ジョブカードとは
- 「生涯を通じたキャリア・プランニング」
- 「職業能力証明」
としてのツール
関連サイト:ジョブカード制度総合サイト
☆キャリアコンサルタント倫理綱領 11.75ポイント
ここにカウントしていない設問にも、キャリアコンサルタント倫理綱領でも謳っているなと思われるものが結構あります。
キャリコンとしてベースになる考え方。
基本の姿勢であり常識の範囲ですが、試験までに一度は必ず目を通すようにしましょう。
落としたくないテーマの1つです。
「キャリアコンサルタント学科試験過去問入手方法、出題傾向、対策!」のまとめ
キャリアコンサルタント学科試験について、過去問の入手方法から勉強方法、頻発のポイントなどを詳しくお伝えしました。
今までお話しした内容の復習として次のように勉強方法をまとめましたのでご覧ください。
過去問を繰り返し解くことをベースに、効率よく進めるために1と2をウォーミングアップとして行うことで勉強が捗るはずです。
また、過去問は全部覚えきるまで繰り返して解いてください。
さらにご自身の弱点を『同ジャンルまとめ解き』また『間違える問題ばかりを解く』工夫も忘れずに。
勉強時間をどの程度取れるかは人それぞれですが、通勤途上やお昼時間などのスキマ時間にもコツコツ取り組むことは大切です。
時間には限りがあります。
自分の計画どうりにいかないものなんですよね。
だからこそ、ここでご紹介した効率の良い最短の勉強方法でキャリコン合格を目指してくださいね。
また、その他国家資格キャリアコンサルタント試験にまつわる記事も参考にしてみてくださいね。
▼国家資格キャリアコンサルタント試験の難易度はこちら
▼キャリアコンサルタント試験学科対策 参考書は本(書籍)は必要?おすすめは?
▼木村周先生の「キャリアコンサルティングの理論と実際」は購入必須か?を斬新に
TADAJUKUはみなさんの合格を心から応援しています。
合格に向けて勉強頑張ってくださいね。
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