40代女性ワークライフバランスとは?仕事、生活、余暇を充実させるタイムマネジメント術
40代女性の良質なワークライフバランスについて考えてみましょう!
朝は早くから起きて朝食を用意して家族を送り出し自分もあわただしく出勤、退社して帰宅後は山のような家事をこなしながら子供の面倒をみて気づいたらもう寝る時間。ようやく楽しみにしていた本を開いたら、くたくたになって眠気が
40代女性の皆さん、毎日、こんな風に追われた生活をしていませんか?
自分がやるしかない、明日に持ち越すと余計にしんどくなるから今日やるしかない、断れないからやるしかない。
ずっとそう思いながら過ごしていると、どんなに元気な人でも疲れてしまいます。
「今しか」「やるしか」「私しか」と思いがちな人は、モヤーゴが背後にいるかもしれません。
スマイル戦隊ネガティブバスターズの出番です!
司令官でキャリアコンサルタントでもある@深月あさこが仕事も生活も充実させるタイムマネジメント術(実体験)をご紹介します。
40代女性のワークライフバランスの課題
40代の女性はタイヘン
女性が、結婚や出産後も何らかの仕事に従事する人が多くなりました。妻の収入を想定して人生設計を行っている家庭も多いでしょう。
しかし、仕事は男女平等、育児や家事も夫と二人でかかわっていく時代とはいいながら、実際は女性が能力を発揮し会社に貢献できる機会も少なく、また家庭でも夫より負担を追う場合が多いのも事実です。
若い世代になればなるほど、男は仕事、女は家庭という意識が薄れてきていますが、40代以降ではまだまだ根強い男性も多く、ストレスの多い日々を送っている女性も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。
夫が協力的で家事育児に参加してくれることが、夫婦関係について満足度も高く子供のストレス軽減にもつながっていくことも言われていますが、40代の夫婦関係がある程度出来上がった状態では簡単には変えられないものです。
家事を夫にシフトする、あるいは育児に参加してもらう事は、切り出す事すら難しいのではないでしょうか。
夫も遅くまで残業して帰ってきて自分より収入が多いとなると、なかなか言えなくて「自分が我慢するしかない」と不満を抱えたまま過ごすことになってしまいます。
それでも夫婦間でコミュニケーションを継続していくしかないですが、今まさに抱えている不満やストレスをどう解消していけばよいのでしょうか。
ワークライフバランスとは
ワークライフバランスは、「仕事」「家庭」「余暇」「地域」などをどう構成していくかということです。
個人のライフステージや置かれた環境によってそれぞれのバランスは変わってきますが、「余暇」はワークライフバランスの要素の中では一番のコントロール弁になってしまいがちです。
「余暇」で、私たちは純粋に「休む」、スポーツや映画などで「心身をリフレッシュする」だけでなく、生き方や価値観、行動など、人としての在り方そのものをレベルアップさせる「自己開発」も行っていく、大事な時間です。
下のグラフは、18歳以上の人へのアンケートから私たちの日常生活の中でこれからどのような事に力を入れていきたいのかが示されています。(内閣府 国民に対する世論調査より)
上から多い順になっていますが、レジャー・余暇生活 とともに、自己啓発・能力向上といった項目も高い率になっていることがわかります。
金銭的な豊かさとは別に、人間としての自分の生き方そのものを精神的に豊かにしようとする考え方がワークライフバランスの大きな柱の一つになっているのです。
40代女性にこそ、ワークライフバランスの意識づけを
誰にとっても余暇は大切ですが、私は、40代の女性にこそ意識してこの余暇をバランスよく取る意識づけが必要だと思うのです。
なぜなら、ひとつには先にもお話したように、40代女性の方は負担を追いがちな状況の方が多いということ。
そしてもう一つは女性全般に言えることですが、多くの男性は会社=仕事をする場、家=休む場所であるのに対して、多くの女性は会社=仕事をする場、家=仕事をする場所と休む場所 の人が多いからです。
家族が帰ったらほっとできる家庭づくりも大事な仕事の女性にとって、意識してスイッチオフ!できる事が大事です。
それに、妻や母という役割は長期間続きます。あれもやりたいし、これもやりたいけど、子供がもう少し大きくなったら…この仕事が落ち着いたら…お金がたまったら…もう少しやせたら…(?)
これじゃあいつまでたってもできません。子育てがひと段落するまでは 等と考えている間に時が過ぎてしまいます。
今の役割と並行して、やりたい事も諦めない事が大事だと思います。
余暇の大事さ
働きづめはかえってパフォーマンスを下げる
突然ですが、問題です。
① 単純作業(電卓で計算する)を3時間続けて作業する
② 同じ作業を1時間のうち5分休憩を入れながら3時間作業する
どちらが正しくたくさん作業ができると思いますか?
これは、私は休職復帰をする前にうけた復職支援プログラムの一つです。
やることは簡単で、伝票を「ひたすら電卓で足したり引いたりして計算をする」というもので、その伝票は何百枚にもわたり、1日や2日で捌ける量ではありません。
15枚ほどできたら答え合わせをして、間違いが3つ以上あれば最初からまた計算しなおす というエンドレスのものです。
このプログラムの目的は、自分がどの程度仕事を継続したら疲れるのかを知る事、そして自分から休む癖をつける事。
その時に、私は3時間続けて解き続けるのと、休憩を入れながら解くというのとでどちらが正確にたくさんこなせるかという実験をやってみました。
正解は、②休憩を入れながら解く方が正しくたくさんの問題を解けたのです。
実際に作業時間は①より15分短いのですが、それでも②の方が沢山解けたのです。
会社の仕事、家事も適度な休息が重要
なんだか、会社や家事と似ていませんか?
やることがたくさんあって、少しでも多くこなしたい。
期日があって、余裕をもって終わらせたい。
でも、終わったらまた次の仕事と納期がやってくる。終わりなんてない。
時間や量を優先させて休まずにひたすら頑張る⇒疲れる⇒朝がくる⇒また頑張る⇒そして疲れる。
スーパー戦隊だってワークライフバランスを重視!
スーパー戦隊だってずっと戦い続けたら倒れてしまいます。
彼らにだって好きな事をする時間はちゃんとあって、その時間は思いっきり楽しんでいるんですよ。
(ちなみに、バスターグリーンは動物が大好き、バスターブルーは読書と図書館に目がありません。)
だから次も全力で戦えます。
働いて、休んで、自分の好きな事もしてあげて、また次に頑張れる そのスパイラルをつくりましょう。
余暇で何をしたいですか?
「そんなこと言ったって、いざ時間ができても何をしたらいいのかわからない」と思っている方も多いでしょう。
やりたいことを見える化(わくわくリストをつくろう)
まず、やりたい事を見える化をしましょう。それは、ずばり、わくわくリストです。
「自分がわくわくできる事」、「忙しくなければ本当はやってみたいこと」をどんどん書き出してみましょう。たくさんたくさん思いつくだけ書いてみましょう。
そして、吐き出せたら、全部を次のポイントで見直しましょう。
それぞれのわくわく項目に対して自問自答して、絞り込んでいきましょう。
つぎに、箇条書きにしたものをながめると、目的が似たものに分類してみます。
それをまとめていくと、私は勉強がしたいんだな とか、旅行が好きなんだなとか、少し大きなやりたいことも見えてきます。
私はわくわくリストを100個書き出すことができました。
そしてやりたいことを絞って、分類したところ、
- 自分に自信をもつ事
- 夫と100歳まで元気に過ごす事
に分類することができました。
私はわくわくリストに、もう少しお化粧をきちんとしたい、本を読む時間が欲しい、対人支援についてもっと勉強したいというわくわく項目を書きました。これはなぜしたいのかというと、自分の自信につながる気がするからです。
また、休日は夫とウォーキングしたい、野菜中心の食事に替えたいという項目もありました。それは、自分や家族の健康を気にしているからです。
やりたい事は、一つ一つは取るに足らない事でも、つきつめると自分にとってコアな部分につながるもので、「忙しくなくなったらやる」レベルの事ではないという事がわかります。
また、早く始めるほど効果が出る事 が多いですね。
わくわくリストを作ってみて初めて、今まで色々な事を理由にして先延ばしにしてきたでやりたい事が、重要度がグンと上がりました。
やりたい事の優先順位も明確に。空いた時間で何ができるか、すぐに行動に移せます。
皆さんも、一度わくわくリストを書いてみませんか。
楽しい事をやってもいいんです!
家事がちゃんとできていないのに、楽しい事なんてできない。
夫に収入を頼っているから、私が趣味にお金をかけるなんてとんでもない。
など思っていませんか?
これが一番、ワクワクリストの実行を邪魔します。
「宿題をやってからでないと遊びにいってはいけません」的な、義務を果たしてからでないと勝手はできないという感覚。
私も、母の世代を小さいころから見て育ってきましたし、周りにも同じような感覚の方が多いこともあり、自分の優先順位を上げることはできません。
実際、読書の時間を決めて本を読んでいても、洗濯ものが気になって読書に集中できませんでした。
でも、あるとき「もちろん家事をやってもいい。でも、好きな事をやってもいい。どっちをしようか、好きに決めてよい」とちょっと考え方を変えるようにしました。
「してはいけない」「私がやるしかない」と考えることをやめたのです。
そうすると、仮に家事を優先させた時もやらされた感がなくなってストレスを感じなくなりました。好きな事にも集中して没頭できるようになりました。
余暇をつくるタイムマネジメント術
やりたいことを先に予定を入れてしまう
さて、やりたいことが明確になりました。それをどうやって実現するか。
それは、ずばり、先に予定を入れてしまうこと!
以前に、cittaという手帳のご紹介をしましたが、自分の未来を予約してしまいましょう。
読書がしたいとワクワクリストに書いたなら、一日30分でいいので、この時間は読書と決め、この時間は動かしません。
私たちは、とても大事なイベントは先に予定を入れ、スケジュール帳に書き込み、それ以外で他の予定の調整をしますね?
それと一緒です。
読書はあなたにとって人生をワクワクさせる大事な事なのです。
その30分で、残りの23時間30分も、よりあなたのパフォーマンスが上がるのです。
30分が積み重なれば、1年で183時間。読みたい本が沢山読めそうですね。何を読もう~。考えただけでもワクワクします。
家事はタスクではなく時間を決める
炊事洗濯掃除アイロンがけ。やってもやってもきりがありませんよね。
家事のように毎日発生するもの、終わりがないものについては、時間を決めてその範囲で出来ることをすると良いと思います。
私は、土曜日の8時から11時までは、家事の時間にしています。何をするかはその時次第。通常の掃除や洗濯プラス、一番汚れが目立つ場所を掃除したり衣替えをしたりします。余程の予定がない限りはこのルーチンです。
土曜日の午前中に家をきれいにすれば、週末はずっと気分よく過ごせます。気分も休まり、楽しいことを考える気持ちになるので、おすすめです。
また、時間を限ることで集中もできます。どう段取りすればスムーズに効率よくこなせるかも考えようとします。
60点以上なら任せる
家事にもそれぞれこだわりがあると思います。洗濯物の畳み方、食器の洗い方、料理の仕方。
家族に頼む場合、一から教えて、できたらチェックして、だめだったらやり直しさせて。これなら私がやった方がよかった。なんて、文句のひとつもチクりと言ってしまいそうです。
一度、思い切ってだまって任せてみませんか。60点以上は合格にしましょう。ハードルが低いように見えますが、最初で60点はなかなか難しいものです。
ポイントは、任せたものは手を出さず、どうしてもここは というもの以外は好きにしてもらいます。
私は「ありがとう」というだけです。
任せられる方は工夫してやろうとしますし、何度もやっているうちに上達します。私も、時間的な余裕ができるだけでなく、自分だけが負担しているという思いから解放されて気持ちが楽になります。
スマホいじりは時間を決める
以外と、多いのがスマホの時間です。通勤電車の中、寝る前、隙間時間でチラッとスマホが週ごとに使用時間を教えてくれるのですが、一日平均1時間程度は、何かしら検索したりLINEしたりしているのですね。
毎日1時間、一週間で7時間・・・そのうち、本当に必要な時間は何時間あるでしょうか。もったいないと思います。
ずっと手元においておくと、ついつい手が伸びてしまいますので、手元から遠ざけるようにしています。
皆さんも、無駄な時間がないか振り返ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
最後まで、お付き合いいただいてありがとうございました。
私が実体験で有効だと思われる方法をお伝えしましたが、一例ですので、皆さんの参考になれば幸いです。それぞれ合ったやり方を見つけてくださったらとてもうれしいです。
誰にでも1日は24時間しかありません。自分が最大限に輝いていくために、限られた時間を何にどう使っていくか。
意識しながら過ごすだけでも、時間に対する意識が変わってくると思います。
皆様が笑顔で過ごす日々が一日でも増えますように。
スマイル戦隊ネガティブバスターズは、今日もどこかで「モヤーゴ」と戦います!