国家資格キャリアコンサルタント集団が斬る仕事論

キャリアコンサルタント試験合格体験記!勉強法、直前期、本番、合格発表など

 
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女性キャリアアップコンシェルジュ(国家資格2級キャリアコンサルティング技能士・キャリアコンサルタント) 人事部署一筋30年。人事部でキャリアを積んだことから女性職員のキャリアカウンセリングでモヤモヤ感を受容している。様々なステージで迷いながらも自分らしく在りたいと思っている女性の応援・支援を決意、エールを送りながら“しなやかキャリア”を提唱している。「人は人によって磨かれる」をモットーに人との関わりを大切に日々精進。誕生日はネコの日、ネコのブログで癒されている。

国家資格キャリアコンサルタントを目指し勉強中の皆さん、どのように取り組んでいますか?

学科、論述は習得範囲が多岐にわたり、養成講座の学習だけでは到底覚えられず、過去問を解くなどガッツリ自己学習が必要になりますよね。

仕事をしながらの学習時間の確保もひと苦労だと思います。

私も試験直前は寝る間も惜しんでの学習でした…午後の仕事は眠気に襲われることも(-_-)zzz

そして、厄介なのが実技面接ロープレです。

これは自己学習というわけにはいきませんから、訳も分からないまま受験生同士模擬ロープレをしていました。その当時、実技練習で苦労しながら、只ひたすら頑張っていたことが思い出されます。

そこでキャリアコンサルタント@永居エールまき子のキャリコン試験合格体験記(勉強法、直前期、本番も含めて)を紹介いたします。

合格を目指し頑張っているあなた、是非参考にして「私も出来る!」と自信を持ってくださいね。

キャリコン学科試験の体験記

冒頭にも話しましたが、学科は出題範囲が多岐にわたり覚えなくてはならないことが多く、仕事をしながらの学習時間の確保はとても苦労しました。

隙間時間を使う

学科は日々の積み重ねが大切です。

忙しい中でも毎日15分~20分、過去問を解く習慣づけをお薦めします。

また、その日の学習が終わったらテキストは閉じずに開いたままにし、翌日は即、次の問題から開始できるよう工夫をしていました。

独自の勉強法

私が通っていた時、養成講座(日本マンパワー)のテキストは6冊ありました。

学習している時に、どのテキストを開けばいいのか、探している時間も惜しくなるようになり、そこで自分なりにエクセルシートを作成し纏めていました。

恥ずかしながら少しご紹介しますね(*^-^*)

キャリアカウンセリングに関する年表を作成

キャリアカウンセリングは米国と日本、それぞれの歴史があり、テキストにコンテンツを分けて掲載してありました。

これが文章だけではなかなか整理できず、「キャリアカウンセリングの歴史」と称してエクセルシートで年表を作成。

表は3列、1列目に年代、2列目に米国の出来事、そして3列目に日本の出来事、と一目瞭然で確認出来るようにしました。

時系列にすると整理ができ覚えやすくなりましたよ!

例えば

1列目(年代):1915年

2列目(米国):「ストロング職業興味検査」など軍事遂行のため高知能者を選別するテストが流行

3列目(日本):米国の職業指導の活動を紹介し「職業指導」が定着

同年代を同時に確認できるという感じですね。

思想家の一覧表を作成

テキストを開くと出てくる出てくるカタカナ名の多くの思想家が何人も登場します。印象深いロジャーズとかスーパー位は記憶できますが、私の頭ではそれが限界。

そこで私はまた「キャリアカウンセリング思想家一覧」と称しエクセルシートで一覧表を作成。

表は4列、1列目に思想家、2列目にその思想家の関連事項、3列目に掲載のテキスト№、そして4列目に掲載されている頁。

一覧表にしたことで、思想家に関する主な事項が即分かり、また掲載されているテキスト・頁を加えたことで探す時間はかなり短縮できましたよ!

例えば

1列目(思想家):エリクソン

2列目(関連事項):デンマーク・漸成的発達理論(順序的発達理論、レビンソン)・フロイトを基本

3列目(掲載テキスト):№2

4列目(掲載頁):72頁

とこんな感じですよ。

語呂合わせ

思想家が多いうえにその思想家に関連した項目も多く、また思想家以外でも幾つかの言葉をひとくくりで覚えることもあり、これがまたひと苦労でした。

そこで私はまたまた「キャリアカウンセリング語呂合わせ」と称しエクセルシートで一覧表を作成。

表は5列、1列目に語呂合わせの言葉、2列目に正確な内容、3列目にその言葉の関連事項思想家等、4列目に掲載のテキスト№、そして5列目に掲載されている頁。

単純で短い語呂にすることがお薦めです!

語呂合わせ一例

1列目(語呂):古代の社会は情緒的

2列目(正しい言葉):個人的達成、代理学習、社会的説得、情緒的覚醒

3列目(関連事項):社会認知的キャリア理論(レント・ブラウン・ハケット)自己効力感4要素

1列目(語呂):傾向なんてないもん

2列目(正しい言葉):経済産業省、厚生労働省、内閣府、文部科学省

3列目(関連事項):若者自立・挑戦プログラム4省庁

学科試験2週間前

学科試験は50問、100分です。単純に2分で1問解くことになります。

回答が即解れば1問2分もあれば十分ですが、回答に迷う場合もありますので要注意です。

学科試験の時間100分を、戦略的に見直し時間を含め100分となるように計算してました。

私は「2分以内で1問」と時間に慣れるため、模擬試験10問が何分で解けるのか時間を意識しながら、問題を区切り取り組んでいました。

そして最終的には、試験直前で100分集中して模擬試験を繰り返し実施…

本番と違い自宅での100分の集中力はかなりしんどかったですよ。

余談ですが私の好きな理論家は!

私の印象に残っている理論は、スーパーの「ライフ・キャリア・レインボー」です。

なんと今から50年以上も前の1950年代に発表した理論です。

正に今の時代ピッタリです。

多様性の推進、リカレント教育、人生100年時代と、人生において役割が幾つもあり、そんな中でライフキャリを形成してどのステージでも活躍が出来るということに繋がっていきます。

今後私がキャリコンをしていくうえで、とても大事にしたいことだと思っています。

国家資格キャリアコンサルタント試験勉強法については、藤原あきこさんの記事が詳しいです。ぜひ、まだ確認されていない人はチェックしてくださいね!

さらに、こちらのキャリコンサルタント試験学科過去問徹底対策法については、最新の出題傾向も詳細に解説してくれていますので必見です!

キャリコン実技面接試験の体験記

私にとって実技面接試験が難関でした。

人と話すのが好きで、人に対しての興味も人一倍あると思っていたのですが、キャリコンは全く違っていました。

自分の興味本位の質問は論外で、セッション15分の主人公は「クライエント」ということです。

やはり、試験に向けてひたすら模擬ロープレすることがとても重要になりました。

また、養成講座でロープレ練習もしていましたが、試験となると全く違います。

先ずは試験に沿った15分をしっかり組み立てることが必要でした。

模擬ロープレ

私が受験した数年前、地元ではホルダー(キャリコン有資格者)が少なく、模擬ロープレの後のフィードバックは、受験生同士、全く慣れない状況で行っていました。

練習当初は、全体像が全く見えずかなり戸惑いました。

私の初模擬ロープレの出だしは、次のとおりですよ(笑)

クライエント役:「定年も近くなり今後どうしようかと…」

キャリコン役(私):「定年って何歳ですか?」

フィードバックのとき「別にすぐに定年が幾つ?かなんて即聞かなくてもいいのでは」とダメ出しの嵐でした。自分の興味のある所から聞いていましたから…思い出しても笑っちゃいます(^^;)

キャリアコンサルタント試験対策多田塾との出会い

そんな調子で練習を重ねている時、受験生の友人が多田塾を紹介してくれ、思い切って大阪まで出かけ受講。

多田塾は日程がオープンになると毎回すぐに満席になるほどの大人気。全国津々浦々から来阪され参加です。

日程はこちらのサイトでチェックですよ!

*キャリコン実技*講座受講後の勉強方法や時間は?

地元とは全く違う雰囲気の中で緊張しながらも、多田塾の指導、フィードバックが私の中ではとてもシックリきたのです。

紹介してくれた友人は、私が整理出来ず納得しない様子を見かねて、多田塾を紹介してくれたのだと思います。

多田塾では初心者の人もスムーズにできるよう順序立てたカリキュラムとなっていました。

全体像が分からずモヤモヤしていた私は整理ができ、とても理解し易かったです。

印象に残っていることを、幾つか紹介しますね。

「クライエント情報」をみる視点

試験会場でセッション前に渡されるペーパー「クライエント情報」は、家族構成、年齢、職業等が記載してあります。

この「クライエント情報」をどう見るか、記載されている情報の暗記ではなく、“どうなっているのだろう?”と興味を持って当たり前の視点でみることが重要になります。

例えば「クライエント(主婦35歳)、夫(保険会社 35歳)、子(3歳)」となっている場合、

・子供が3歳で、保育園は行っているのかな

・クライエントは主婦だけど、仕事ってどうなんだろう、就職はしたいのかな 等々

というような感じで、クライエントに対し疑問形で興味を持ってみるということです。

※決めつけではありませんのでご注意を!

模擬ロープレの進め方

多田塾も当然模擬ロープレを実施するのですが、最初から通して行わず最初の出だし数分、次もう少し伸ばし、そして通して15分と、時間を区切って行いました。

最初の出だし数分で非言語の関わり方をしっかりチェックし、その後時間を延ばし進めるという感じです。

ラポール形成「間」の重要性

私はせっかちな性格で早口、自分でも十分理解しているつもりでした。

分かっていてもそのクセは早々治せるものではなく、特に苦労したのが「間」の取り方でした。

最初の出だし数分の非言語の関わり方で、ラポール形成が出来るか否かが決まります。

多田塾でも、最初は特に丁寧にゆっくりするようにと指導を受けました。

シッカリと「間」をとるための具体的な指導は「クレイエントが話終えると『イ~チ、ニ~イ』と心の中で二呼吸をおいてから話始めるようにする」ということでした。

出だしの数分間が重要なのは十分理解でき、地元の練習でも『イ~チ、ニ~イ』と二呼吸おくよう気を付けて取り組んでいました。

魔法の言葉「ド活用」

慣れない頃はどうしても質問が止まってしまいます。

その沈黙が続くことが怖く焦って質問をすると、全く意図していない方向に流れていきます。

その焦った時に質問のヒントとして使えるのが”魔法の「ど活用」”です。

多田先生があみ出した、この「ど活用」を理解し活用できたことで、CLに対してどんな質問をすればいいのか迷うことがなくなりました!

立体的視点

クライエントの相談内容を立体的に捉える。

クライエントの環境、背景等を俯瞰的に捉えながら相談内容を重ね合わせるという感じです。

初心者にはハードルが高くかなりのスキルが必要になりますが、少し意識するようなクセをつけるとクライエントの話をより高い視点で捉えることが出来ます。

この感覚は、今後相談業務を仕事として取り組む場合にも、とても重要な感覚になります。

プロからの指導

多田塾で指導を受けてから、フィードバックの重要性を改めて痛感しました。

やはりプロは違います!!

先ず指導が順序だっており、初心者でもとても理解しやすく整理できます。

そして、フィードバックは一貫性がありブレがありません。

フィードバック全てが的を得ており納得し腑に落ちる感じです。

厳しいと噂の先生でしたが、実際はすごく優しかったです!良かった点のフィードバックも沢山もらえて自信にも繫がりました。

当時の多田塾での私の模擬ロープレ、今でもスマホに残っています。

今となれば記念ですね(^-^)

実技試験2週間前

一人で出来ることを実行

模擬ロープレが上手くいかず気持ちは焦るばかりですが、当日緊張しないためにも、出来ることをやる。特に下記2つの内容は声に出し練習を繰り返していました。

(実はこれも多田塾で言われたことなんですね。クライエントの相談内容を聴かなくても言えることは、完全に諳んじれるよう声に出してシッカリ練習、とね。)

〇セッション出だしの第一声

「こんにちは、○○さん、キャリアコンサルタントの永居です。本日はどのようなご相談でいらっしゃいましたか?」

〇資格を取得してからの将来展望(JCDAでは口頭試問で聞かれる)

「この資格を取得したら・・・・・」

あと、模擬ロープレを都度録音していたので、その模擬ロープレの中で上手くいったロープレを時間のある時にひたすら聴いていました。

何度も繰り返し聴いていると、質問の仕方など気づく点があるものです。

スカイプの模擬ロープレ

遠方の受験生3名とスカイプを使っての模擬ロープレをやっていました。

スカイプでの練習は表情が分かり難いのでは、と心配もありましたが予想以上にスムーズに進み、遅い時間でも練習ができ効率的でした。

共通の先生に習ったこともありお互い納得できるフィードバックで、またモチベーションが下がらないよう必ず良かった点もフィードバックしていました。

スカイプでの模擬ロープレは、会場を借りる費用や交通費など出費もなく時間も有効に使えお薦めですよ!

試験当日

試験会場に行くまでは、お気に入りの模擬ロープレを聴きながら、いいイメージに仕上げモチベーションを上げるようにしていました。

何事においてもイメージトレーニングは大事です。

また、多田塾で指導を受けた「一人で出来ること」、セッション出だしの第一声、将来展望など声を出し練習していました。

本番

そして、いよいよ実技試験、本番です。

クライエント役が女性だったこともあり、程よい緊張感で臨めました。

内容はうろ覚えですが次のような感じでした。

クライエント情報

「クライエント女性(証券会社,人事課長,48歳)夫(○○会社,管理職,50歳)義母81歳」

ここで多田塾の指導「クライエント情報をみる視点」が頭をかすめました。

興味を持って当たり前の視点でみる。

義母81歳、このおばあちゃんは元気なのかな?

この女性、人事課長でキャリアウーマンみたいけど、家族の普段の生活ってどうなんだろう。

そしてセッション開始。

相談内容は「義母が転んでしまい家事は出来る状況だけど義母も高齢で世間体もあるし、自分が今まで家事を全てやってもらっていたから仕事を辞めようかと、でも仕事も捨てがたい」でした。

来談目的は「義母の怪我を機会に家事と仕事をどうするか」です。

これもまた、多田塾の指導が頭に浮かびました。

「介護と仕事」「転居を伴うような転勤」など家族が関わる場合、最初に家族についての質問、家族とその状況についてどんな話になっているか、それから仕事について聴く。

(ここで注意! 勿論相談内容によって変わるのであくまで参考に)

教わったとおりに、最初にご主人とどのような話をしたのか、それから仕事に対する思いを聴いて進めていき、時間終了となりました。

口頭試問

口頭試問は定例的な次のような質問だったと思います。

①クライエントの主訴

②出来た点、出来なかった点

③この後どのように話を進めていくか。

④資格取得後は資格をどのように活かしたいか。

模擬ロープレでは口頭試問を含め練習していたので、迷いなく答えることが出来たと記憶しています。

特に④に関しては試験直前の声出し練習の成果を発揮! 一番自信を持って言えました。

実技試験を終えて~合格発表

正直試験を終え、上手くいったなぁとの実感は全くなく、悔やまれた感が強くありました。

一番悔やまれた点は多田塾で教わった「立体的視点」です。

今回のケースでいうと「義母の助けがある中で、今まで頑張ってきた仕事をどのように感じているか等々」という「立体的視点」が抜けていたと只々反省でした。

実は試験直後、もうダメだ、でもクヨクヨしている場合ではないと思い、次回の受験に向けて多田塾の仮申込をしていたんですね。

これも今となれば笑い話ですが。

結果発表までは、スカイプで練習をした友人と情報交換をして、ある程度開き直りの気持ちで日々過ごしていました。

合格発表

そんな中での合格通知!!

素直に心底嬉しかったです。

地元、スカイプ、多田塾と模擬ロープレの苦労が全て飛んでいく感じでした。

そして多くの方の支援があり辿り着けた思いの感謝で一杯でしたね。

今思い出すと、スカイプで練習をしていた友人と私の実技試験の設定が同じで、その友人は時間配分を間違えてしまし、クライエントに対して仕事の話だけに留まってしまったと言っていました。

家族との話、仕事の話、どちらも聴けたことが合格に繫がったのかもしれませんね。

まとめ

ここまで読んでくださったあなた、ありがとうございます。

少しは自信に繫がりましたか?

学科に関しては、合格率は試験毎に上下し混乱してしまうと思います。

でも大丈夫、日々積み重ねの学習で確実に習得できていますから。

そして、実技です。答えがあってないような何ともモドカシイものですよね。

様々な方からのフィードバックがあり混乱してしまう場合もあり、混乱することで自分の良かった点さえも訳が分からなくなってしまいます。

でも、自分に合った一人の人から丁寧にフィードバックを受けると混乱することはありません。

複数の方のフィードバックは、決して間違ったことは言ってはいませんが、受け手はまだそこまでのキャパがなくキャリコンとして成熟していないのです。

もし混乱しているのなら、自分に合ったフィードバックをしてくれる人にお願いすることお薦めします。

最後は、学科、実技とも、今まで頑張ってきた自分を信じ自信を持ち、平常心臨むことだと思います!

自信をもって試験に臨んでくださいね!!

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