あれっ、避けられてる⁉ 職場で急に冷たくなった同僚への接し方は?

「おはようございます!」 「・・・」
あれ?同僚に挨拶したのに、返事がない…?
昨日までは確かに普通に会話していた職場の同僚が、ある日突然、挨拶や会話に反応してくれなくなった…そんなこと、ありませんか?
今まで仲が良いと思っていたのに、急に相手が冷たくなると、「私、嫌われたのかな?」「私、何かしたのかな?」とモヤモヤしてしまいますよね。
ここでは、職場の同僚が急に冷たくなった気がする…と悩むあなたに、“毎日ココロをフルにするお手伝い!”ココロフルプランナーこと現役マナー講師&国家資格キャリアコンサルタント@大川礼子が、職場で急に冷たくなった同僚への接し方をお伝えいたします。
避けられている?と感じたら
出社したあなたが挨拶しているのに、今日は昨日までと違って返事がなく、急に冷たくなった同僚の態度。
昨日までは普通に会話をしていたし、笑顔もあったはずなのに…
「あれ? 今日は機嫌が悪いのかな…?」
そう思ってしばらく様子を見たけれど、仕事中の必要な会話はおろか、休憩時間もあまり目を合わせてくれない。
「私、何か怒らせることしたのかな…?」
気付けば同僚の態度が気になって、仕事もはかどらなくなってしまいますよね。
もしあなたが、職場で同僚から避けられている?と感じたら、ぜひ次の2つを試してみてくださいね。
- これまでの自分と相手の言動を書き出してみる。
- 振り返った内容から、お互いの言動に行き違いがないかを探す。
では、ひとつずつ見ていきましょう。
自分と相手の言動を書き出してみる
「自分と相手の言動を振り返るって言われても、思い当たることがないし、考えてもわからないから悩んでるんだけど…」
確かに最初はわかりませんよね。
だからこそ事実を振り返って、二人の間に何が起こったのかを把握することが、人間関係の改善には必要なんです。
振り返る時期は「同僚の態度が急に冷たくなった直前」の、
- あなたと同僚との1対1での会話や行動
- あなたと同僚が一緒に過ごしている環境(職場での組織やグループ、休憩場所)での会話や行動
の2点です。
この時に、頭の中だけで整理することが難しければ、紙に書き出してみるのもお勧めです。
用紙の左側には「自分の言動」を、右側には「相手の言動」を書くと、後々の整理がしやすいですよ。
この作業は、相手の態度が“急に冷たくなった”と感じたら早めに行うことをお勧めしますが、もちろん勤務時間が終わってからにしてくださいね。
自分の言動はどうだった?
まずは、あなた自身の言動を振り返ることから始めます。
言動を振り返るポイントは、あなた自身に最近起こった変化や、変化があった時期前後の言動、その時に相手に感じたことを、具体的に思い起こしてみます。
もしあなた自身に最近何も変化がないという場合は、「相手の態度が急に冷たくなったと気付く前」や「相手に起こった変化」の観点で考えてみてくださいね。
同僚の言動はどんなもの?
あなた自身の言動を振り返ることが済んだら、書き出した自分の言動を受けて同僚がどのような対応をしたのかを書き出してみます。
この時、相手の言動については「目に見えた事実や、実際に相手が口にした言葉だけ」を書くようにし、あなた自身の考えや憶測は入れないでくださいね。
私:「A課長から○○の資料作りを頼まれたから、これ以上仕事が増えると大変だわ」と面倒くさそうに言った。
同僚:「へえ、○○の資料作りを頼まれたんだ。それって、Bさんがプロジェクトメンバーになった企画だよね。」と言った。
私:「そうそう。部を挙げた企画らしいけど、この時期にこれ以上の仕事が増えるのはやめてって感じ。」と、仕事が増えるのが嫌な気持ちを言った。
同僚:「でも、今回の企画に参加できるなんてすごいじゃない!」と笑顔で言った。
私:自分は嫌な気持ちが大きかったけれど、「すごい」と言われたことが照れ臭かったので、「えー!そんなことないと思うけどな。」と言葉を濁して、話題を前日に観たドラマの内容に変えた。
A課長:「Bが今手掛けているプロジェクトだけど、○○さんに補佐として入ってもらうことになりました。」
Bさん:「○○さん、これから忙しくなるけど、よろしくお願いしますね。」
私:終礼で発表があると思っていなかったので驚いた。慌てて「はい!こちらこそ、よろしくお願いします!」とBさんに頭を下げた。
A課長:「それから○○さんの現在の業務の一部は、改めて他の人に分担してもらうので、そのつもりでいてください。○○さん、業務分担については明日打合せできる?」
私:やっぱりこのプロジェクトに関わるのはすごいことのような気がした。楽しみになってきたので「はい!ありがとうございます。」と笑顔で答えた。
振り返った内容から、お互いの言動に行き違いがないかを探す
ここまで振り返ってみて、いかがですか?
上に挙げたケースの場合、書き出した内容から、少なくとも2点はお互いの言動に行き違いがあることがわかりますよね。
- あなたは資料作りに対して「面倒くさい、仕事も増えて嫌なこと」と感じていたのに対し、同僚はプロジェクトにかかわれることは「すごいこと」だと感じていたこと。
- 1対1で話した時にはプロジェクトの補佐をすることを嫌がっていたあなたが、終礼時には喜んでいたように相手には見えること。
「でも、同僚に『すごい』と言われた時は照れ臭かったし、後から上司が終礼で言う時になって、『やっぱりすごいことなのかな』って、段々と楽しみになってきたんだもの…」
確かに、同僚に話した時点では“面倒くさい”と思っていたものの、終礼の時には “楽しみなこと”に変わってきたんですよね。
ただ、あなた自身に起こった“感情の変化”は、あなたが言葉に出さない限り、同僚に伝わることはありません。
少なくともあなたに思い当たる原因が他に考えられないのであれば、そして同僚の態度が改善されない状況が続くようであれば、事実から原因を考えることが大切です。
同僚との関係、どうしたい?
「うーん、もしかしたら、同僚は私の態度が変わったことに怒ってるのかもしれないよね…」
事実を振り返り、自分の一連の言動が、同僚の態度を急に冷たいものにした原因かもしれないと気付いたあなた。
でも、ここで終わりではありませんよ。
もう少し、あなた自身の気持ちが相手とどうなりたいと望むのかを考えてみてくださいね。
「これまで仲が良かった同僚だし、もう一度仲良くなりたい」と思うのか。
あるいは「仕事は仕事。向こうが冷たい態度を取るのなら、あくまでも職場での関係だし、同僚とはもういいや。」と思うのか。
ここは今すぐ答えが出ないかもしれませんね。
もしあなたが、「今すぐにはどうしても決められない。」と思ったら、両方の可能性を考えて、先に読み進めてくださいね。
あなたが同僚と「もう一度仲良くなりたい」と思うなら
「同僚のことは信頼しているし、もう一度仲良くなりたいな。」
こう考えたあなたにできること、それは「自分の気持ちをきちんと伝えて、関係の改善をはかること」です。
「でも、自分の気持ちを伝えても、相手が聞いてくれるかわからないし…」
こんな風に思って、躊躇していませんか?
もちろん、相手があなたの話を聞いてくれるかはわかりません。
それに、自分を避けている相手に話し掛けることは、とても勇気がいることです。
また運よく聞いてくれたとしても、関係が改善されるかどうかの保証もありません。
ただ、自分の想いや気持ちを伝えるには言葉を使うしか方法はなく、それを聞いて相手がどう判断するかは、あなたではなく相手の問題です。
伝える時のポイントは、「現在の状況」「状況から感じる自分の想い」「相手とどうなりたいか」です。
また最初に書き出した内容から、あなた自身が相手の気持ちを尊重していない言動がないか、もう一度よく読み返してくださいね。
- 現在の状況
「あの、少しだけ時間いいかな? 私ね、先日からあなたの態度が変わった気がしてるんだ。」
- 状況から感じる自分の想い
「先日、プロジェクトに参加することになったと話した時、私、仕事が増えることしか頭になくて、自分の気持ちばかり話してた。あなたが『すごいね』って笑顔で言ってくれたことに何も返さなくて、ごめんね。」
- 相手とどうなりたいか
「私はあなたと以前のように仲良くしたいと思ってるし、一度きちんと話をしたいんだけど、どう?」
本当の原因は同僚本人でないとわかりませんし、もしかしたら単純に「朝から歯が痛かった」とか「通勤電車で誰かに足を踏まれた」など、あなたとは全く関係のない理由が原因かもしれません。
あるいは「実は本当は、同僚自身がプロジェクトに関わりたかったのに、あなたが補佐として任された」ことに悔しい思いをした可能性も考えられます。
ただ、あくまでもこれらは勝手にこちらで推測している『あなた自身の考え』です。
「相手ともう一度仲良くなりたい」と思うのであれば、相手からの行動を待つだけでなく、改善できるための行動を自分から起こすことも必要だと覚えておいてくださいね。
「仕事は仕事、同僚とはこのままで良い」と思うなら
「仕事は仕事。向こうが冷たい態度を取るのなら、同僚とはもういいや。」
こんな風に考えて、相手との関係改善をあきらめたあなた。
「だって、何かあればいつもすぐ怒った態度を取るし、これまでにも何度もあるんだもん…」
確かに私自身も「職場は仲良しクラブじゃない」が口癖の上司の下で働いてきたので、“職場は職場”というあなたの気持ちはよくわかります。
ただ、仲が良かった同僚との関係が悪くなった時、一番気を遣わせてしまうのが、その二人を取り巻く周囲の人達です。
「同僚に挨拶しても返事がないから、私も挨拶しない」なんて思っていると、その行動はあなたの評価を下げてしまいます。
あなたがよく考えて「同僚とはこのままで良い」と決断したことを変える必要はありませんが、挨拶や業務上のやりとりに私情を挟むことのないよう次の項目を参考にしてみてくださいね。
急に冷たくなった同僚への接し方は?
「同僚とはこのままでいいって思ったものの…、私情を挟まずに接するのって、難しいな…」
相手との関係が改善されない時はもちろん、仲直りしてすぐの時など、同僚と気まずい空気の中だと普段の接し方が気になりますよね。
まず覚えていてほしいのは、人の価値観や考え、性格には、「良い・悪い」というものはないということです。
じゃあなぜ、こんなに人間関係に悩むんでしょう。
それは単純に『自分の考えとは合わない』というだけなんです。
良し悪しを決めるのは、組織である職場の企業理念や規則に副っているか、たったそれだけです。
そして多くの企業は、「業務を円滑に進めること」が規則の前提条件になっています。
だからこそ、あなたが同僚との関係を改善させるかどうかということに関わらず、職場で人間関係を構築するために、あなた自身は周りから信頼される行動をとり続ける必要があるんです。
この点を踏まえた上で、日常の挨拶や業務上のやりとりで、職場での同僚への接し方はどうすればよいかをお伝えしますね。
日常の挨拶でできることは?
あなたは職場に入った時、どのように挨拶をしていますか?
もし、普段のあなたが、「おはようございます!」とだけ声を掛けているなら、そこに一言添えてみるのもいいかもしれません。
一番効果的なのは、挨拶の前後に相手の名前を入れることです。
「でも、挨拶をしても無視されるのに、名前まで入れたら嫌味だと受け取られないかな…」
あなたが挨拶を続けることを、嫌味に受け取られてしまう…と気になるんですね。
ここで大切なのは、「自分は挨拶するけれど、相手からの返事は求めない」ということです。
既にあなた自身が「急に冷たくなった同僚との関係はこのままで良い」と決断したのであれば、同僚にどのように思われているかなんて、気にしても仕方がないですよね。
一般的に考えると、「△△さん、おはようございます!」って言われると、呼びかけられた相手が無視することはほとんどありません。
それでも万一、相手からの返事がない場合、それは同僚が本人の考えで“返事をしない”という判断をしただけのことです。
職場でなくとも『人と会ったら挨拶をする』ことは、人間関係の基本ですよね。
ですから社会人としての基本を、あなた自身は続けるようにしてくださいね。
業務上のやりとりでできることは?
「プロジェクトの補佐になったから、これまでの仕事を同僚にお願いしないといけなくなった…。」
なんて、気が重たくなっていませんか。
気まずい関係であっても、急に冷たくなった同僚に話し掛けなければいけない機会は、もちろんあるでしょう。
「でも出来ることなら、同僚と接する機会を減らしたいな…」
そう思うのは、当然のことですよね。
こんな時は、「接点を減らすには、どうすれば良いか」という点から考えて、引継ぎを完璧に行うのが一番です。
同じ職場、同じ組織で働いていると、業務を引き継いだとしてもしばらくはあなたに質問が来るかもしれません。
ですが、長期的に接することに耐えられないほど同僚との関係に悩んでしまったのであれば、同僚から責められることのない対応を取ることが大切です。
あなたの中に「急に態度を変えた同僚を責めたい」と思う気持ちがあるとすれば、それはあなたが相手よりも優位に立とうとしていることの表れなんですよね。
これはあなたに対して急に冷たくなった同僚にも、同じことが言えます。
あなたが、同僚との関係は気まずいままで良いと考えたとしても、『人と人との関係は対等である』という点を忘れず、あなたが他の人と接する時と同じように、同僚に対しても接してくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
職場で急に冷たくなった同僚へ接する時は、相手の反応が気になってしまい、いろいろと考えては行動できなくなってしまいますよね。
また自分一人で客観的に振り返ったり、自分と相手の言動の行き違いを見つけたりするのは、なかなかうまくいかないこともあるかもしれません。
もしあなたが『相談できる人もいないし、どうしよう…』と考えているなら、相談のプロである人間関係構築プランナーにぜひご相談くださいね。
あなたの人生が、より良い人間関係に基づいて、充実した毎日を過ごせるよう心から願っています。
≪現在、申し込み人数限定の特別企画実施中!≫⇒安心の初回60分カウンセリング無料システム!