転勤を断りたい!おすすめの断る理由や上手な断り方3選

会社から転勤と内々での話があった。できることなら断りたい。でも断ると言っていいのかどうか。
そもそも、断ることなんてできるのか。
迂闊に嫌だと言って断ってしまい、会社の怒りを買ってしまったらどうしよう。
今日はそんなことで悩めるあなたに、キャリアコンサルタント@上岡愛がおすすめの断る理由や、上手な断り方について、お話ししていきたいと思います。
転勤を断る理由 おすすめ3選(実例付き)
あなたが総合職などで転勤ありき、で採用されている場合、ただ断るというのは正直難しい場合もあるでしょう。
しかしそこにどうしても転勤を断れない理由があれば事情がまた変わってくる場合もあります。
おすすめの理由その1:家庭の事情
- 介護が必要な親族がいて、家族の手伝いをしなければならない
- 家族が病気でしばらく病院への付き添いが必要
このようにいわば家庭の深刻な事情があれば、転勤を回避できる可能性が高くなります。
その他@上岡愛の知人の転勤を断れた実話
実際に回避に成功した例として参考にしてみて下さい。
知人は転勤を断ったことで冷遇されることなく、今も同じ職場で頑張っています。
おすすめの理由その2:健康上の理由
実は現在、体調が優れず転居を伴う異動は難しいとき。
- 経過観察が必要で、転勤先の病院に紹介状を描いてもらえば転院を可能ではあるが、しばらくは主治医を変えたくない
- メンタル不調でそもそも環境を変えるなどのストレスがかかった場合、悪化する恐れがある
もしあなたの体調が思わしくなく、病状について医師の診断書や意見書を書いてもらえるようであれば、それと共に会社に提出し、説明すればよいでしょう。
もしそこまでではないが、何らかの健康上の不安を抱えている場合でも一度はそのことについて会社に相談してみることをお勧めします。
会社も、人を動かすのにはコストがかかります。
体調面などもともと不安要素がある人を異動させ、転勤先で役に立ってもらえなければまた重ねてコストがかかることになるため、相談してみて回避されることもあるでしょう。
おすすめの理由その3:仕事を理由に
- 今、実は大口の契約が取れそうな案件があり、もうしばらく時間が必要
- 今の勤務地で、〇〇の部署で仕事をしたい
転勤せず、今ここで自分が頑張ることで会社に有益なことがある、自分にはこんなキャリアビジョンがあるということを明確に伝えます。
ここでのポイントは、ただ理由なく転勤が嫌だと子供のようなことを言っているのではないと印象付けておくことです。
もしあなたが会社に説明した仕事で、本当に利益をもたらすような期待があれば、考慮の対象になるかもしれません。
転勤の上手な断り方 必殺技3選
転勤を断るときには本当は「転勤=イヤ!」という思いがあっても、その後の処遇を考え、拒絶反応をむき出しにして断ることは避けましょう。
ではどういう風にすれば上手に断ることができるでしょうか。
上手に断る方法を3つ挙げてみました。参考にしてみて下さい。
上手な断り方その1:周りの人の協力を得る
断る理由でお話しした私の知人のケースのように、直属の上司や先輩に味方になってもらいます。
あなたが直属の上司の相談無しに上層部に掛け合ったりしたら、上司は自分を飛び越して上に話をするなんて、とあまり良い印象を持たない可能性が高くなります。
優しい直属の上司や先輩に相談
逆に、転勤の内示が出たけれど、実は今こんなことで悩んていて、と直属の上司や先輩に打ち明けてみましょう。
相談を受けた人が「困っているのであれば、何とかしてあげたい」と思う優しい人であれば、上層部になんとかできないか口添えをしてもらえるかもしれません。
優しく信頼できる人に対しては、素直な気持ちで相談してみましょう。
状況を見て家庭の事情や健康に対する不安など、他の人には言いづらいことも打ち明けてみるのもよいでしょう。
いいカッコがした上司や先輩に相談
優しい人とは別に、「頼りにされている」からには何とかすることで下からの自分の評価が上がる!というちょい見栄っ張りな上司や先輩がいる場合はどうでしょうか。
部下や後輩に、いいカッコがしたい、という傾向が高い人には
- 「実はあなたに初めて相談する」
- 「実はあなたにしか言っていない」
という魔法の言葉を相談前につけると最大限に効果を発揮します。
この必殺「あなただけよ♪作戦」は、かなり効果的だというのは私の長い社会人経験の中でも実証済みです。
かく言う私は、実は直接使ったことはほとんどありません(笑)。
しかし周りの人から相談された際、この「あなただけよ♪作戦」を使うようアドバイスしたところ、めちゃくちゃうまくいった!という感謝の言葉を何度もいただきました。
ただし、この必殺技は連発しすぎると逆効果になります。また、誰かれ問わず使うものでもありません。
仕事ができ、周りへの影響力も大きい人に向けてここぞ!という時に使って下さいね。
上手な断り方その2:腰は低く、でも押しは強めに!
これまでお話しした通り、転勤を拒絶するような言い方をしては、聞いた人から反感を持たれてしまいます。
ここはお伺いをたてるように、なるべく低姿勢でお伺いをするような口調で話し始めましょう。
ですが、断りたい理由をなるべくわかりやすく、明確に述べ、だから今転勤は難しい、と押しは強めにいき、分かってもらいたい気持ちを印象づけるように言いましょう。
上手な断り方その3:拒絶感を出さず「今はちょっと。」感を出す
転勤を断る話を始める時に、今は事情があり、できれば避けて欲しいという言い方で始めてみましょう。
そういう切り出し方をすることで「転勤を拒絶しているわけではない」という印象を付けておくようにし、断り方その2の腰は低く、押しは強くの交渉術を併用します。
身近に協力してもらえそうな人がいるようなら、上手な断り方1〜3のフルコースでいくとより効果的!
とにかく、交渉は慌てず、焦らず。
とはいえ、打診があってからスピーディに対処しなければ、正式に命令が出た後では断ることが難しくなってしまうので、冷静かつ迅速に対処します。
私が今回お話ししたような
- 相手を納得させられるような理由
- 上手な断り方、交渉の仕方
これらを参考に、冷静・迅速に、知恵をフルスロットルで回転させ、交渉してみましょう。
それでも転勤を断れそうになかった時には
- 転勤を上手く断れないか、あれこれと手を尽くして頑張ったが万策尽きた
- 断った後、希望しない仕事に回されそうで怖くて転勤せざるを得ない
冒頭にもお話しした通り、あなたが転勤ありきで雇用されているのであれば、今回は転勤を回避できても、いずれはまた転勤話が持ち上がる可能性の方が高いでしょう。
そんな時は前回の記事でご紹介した、「初めての転勤で不安」の内容を参考に、思い切って転勤してみるのも一つの考えです。
転勤先でいろんな仕事の経験や出会いがあり、それがあなたを一回りもふた回りも大きくすることもあるでしょう。
それでも今の場所から動きたくない!今は転勤できない理由がある。そんな場合は、もしかするとそれは転職活動を始める時がやってきたのかもしれません。
- 転勤がもともと無い、全国展開をしていない中小規模の会社
- 全国展開しているような大手企業でも、最近では正社員でも転勤のない「地域限定正社員」制度を設けている会社
転職サイトや再就職支援会社に転勤なしの条件で登録をしておくと、あなたの希望に合わせた会社をマッチングしてもらえるので、仕事を続けながら効率的に仕事探しができます。
まとめ
いかがでしたか?
転勤を断りたい!けれど自分が働いている条件を考えると、あからさまに拒絶もできない。
今回はできるだけ波風を立てず、穏便に断る方法についてお話しをさせていただきました。
お話しした方法、必殺技を使うためには、一緒に働く上司や同僚の方の協力が不可欠です。
そのためには普段から真摯に仕事に向き合い、良いパフォーマンスをすることで会社に一目置かれるような人材となり、かつ良好な人間関係を築いておくようにしましょう。