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【40代独身女性】必要なお金っていくら?ライフプラン、老後準備方法は?

森脇昌子
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森脇昌子
キャリア設計デザイナー(国家資格キャリアコンサルタント、社会保険労務士、CFP)。 信用金庫の人事を18年間担当後独立開業。トリプル資格を活かし、「くらしにまつわる各種制度・ファイナンスの知識」と「質問の力・言葉の力」を掛け合わせ、「自分らしい豊かな人生」をサポートするプロフェッショナル。

最近、テレビや新聞、ネットなどのニュースで流れている「老後2000万円」。

あなたは、この数字を見てどのように感じましたか?

「え?そんなに!?」「まだ足りないんじゃない?」などなど、漠然とした不安を感じられた人もいるのではないでしょうか?

40代独身女性であれば、なおさら不安になってもおかしくありません。

必要なお金は人それぞれ違います。どのくらい老後にお金が必要なのか、数値化することで、早めに対策を立てることができます。

この機会に、生活をしていく上で大切な「お金」のことと向き合ってみませんか?

40代独身女性必要なお金って?

では、40代独身女性が必要なお金っていくらでしょうか?

私は家計運営の相談員もしていますが、その際、相談者の方から「普通はどの位必要なんですか?」という質問を受けることがあります。

「自分以外の人はどうなんだろう?」とか「自分が使ってるお金は多いのかな」などなど、他の人にはなかなか聞きづらいお金のことだからこそ、素朴な疑問を持っている人も多いのではないでしょうか?

その際に指標となるのが、総務省が実施している「家計調査」です。

家計調査 年間収入階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)

支出額平均 162,833円

  • 年間収入100万円未満の場合:支出額平均110,970円
  • 年間収入100万円以上200万円未満の場合:支出額平均125,050円
  • 年間収入200万円以上300万円未満の場合:支出額平均149,078円
  • 年間収入300万円以上400万円未満の場合:支出額平均173,183円
  • 年間収入400万円以上500万円未満の場合:支出額平均197,106円
  • 年間収入500万円以上600万円未満の場合:支出額平均218,022円
  • 年間収入600万円以上の場合:支出額平均274,125

この調査からも、収入額に比例して平均支出額が増えていることが分かります。

老後に必要なお金2,000万円って本当?

では、老後に必要なお金はいくらでしょうか?

「平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」

厚生年金保険(第1号) 受給者平均年金月額 147,051円

  • 男性の厚生年金保険の受給者平均年金月額は、65歳以上で174,535円。
  • 女性の厚生年金保険の受給者平均年金月額は、65歳以上で108,776円。
65歳以降年金収入のみの場合の不足額例

65歳以降90歳までの25年間の不足額

  • 年金収入が平均額147,051円の場合:4,734,600円不足

(収入)147,051円 - (支出)162,833円 = 15,782円不足
(不足)15,782円 × 12ヵ月 × 25年 = 4,734,600円

  • 年金収入が女性平均額108,776円の場合:16,217,100円不足

(収入)108,7761円 - (支出)162,833円 = 54,057不足
(不足)54,057不足 × 12ヵ月 × 25年 = 16,217,100円

なんだか数字のマジックのようですね。

年金額や支出額は、一人一人違います。平均値で考えることは参考程度にしかなりません。

大切なことは、自分はどのくらいお金が必要なのか把握し、早めに備えておくことではないでしょうか。

お金=幸せ?

老後のことを考えると、「お金を貯めなきゃ!」とお金をたくさん「持つ」ことに意識が向くかもしれません。

でも、老後に備えるために、節約を重ねて「今」の自分から笑顔が消えてしまったらもったいないと思いせんか?

お金は、幸せな生活を実現するための大切なツールです。

限りある大切なお金を、「ライフプラン」で計画的に使っていきましょう。

ライフプラン6つのステップ

ライフプランは以下の6つのステップで作成します。

  1. 生き方をデザインする
  2. ライフイベント表作成
  3. イベントにかかるお金を知る
  4. 現状把握
  5. キャッシュフロー表作成
  6. 準備方法・改善策を考える

STEP①生き方をデザインする

まず最初に、どこで誰と、どんな風に過ごしていると幸せか、イメージしてみましょう。

PONT:表情や、その時の気持ちなど、具体的にイメージ

私の幸せなくらしは、「笑顔」で「笑顔の人たち」に囲まれて過ごすこと。

現在、私は独身ですので、将来囲まれるのは家族ではないかもしれません。

でも、ご縁のあった人たちや、地域の子供達と「笑顔で過ごす時間」をたくさん持つことができたら幸せだな、と思っています。

STEP②ライフイベント表作成

これから理想とする「暮らし方」や「やりたいこと」などをリストアップしてみましょう。

POINT:何でもできるとしたら、の前提で制限を外して考える。

自宅購入や留学といった大きなイベントから、資格取得や観劇、旅行、マラソンへ参加といった趣味に関することまで、これからやってみたいことを思いつくままに書き出します。

現在独身の私ですが、甥や姪や(以前は飼っていた猫)と「こんなことできたらいいな」というイベントも思い描いています。

書き出したイベントを見ているとわくわくします!

STEP③イベントにかかるお金を知る

イベントにどのくらいお金がかかるか、または、どのくらいお金をかけたいのか、費用の目安を知っておきましょう

STEP④現状把握

自分が必要とするお金がいくらか知るためにも、1年間の収入と支出、手持ちの資産と負債などを洗い出して、現在の家計の全体像を把握しておきましょう。

STEP⑤キャッシュフロー表作成

キャッシュフロー表に将来予定しているライフイベント、先々までの収入、支出を転記します。

STEP⑥準備方法・改善策を考える

キャッシュフロー分析をすることにより、ライフプラン上の問題点を洗い出すことができます

問題点の準備方法や改善策を考え、早めに対策を立てていきましょう。

POINT:改善策は家計の合理化とライフプランの変更。

(ライフプランについては、 NowJob内でご紹介しましたので下記の記事もご覧くださいね。)
老後の不安を解消?「ライフプラン」で豊かな生活を実現!

ライフプランで必要なお金を「見える化」

ライフプランを作成することで、自分らしい生活を送るために必要なお金がいくらなのか、「見える化」することができます。

まずは、現状を把握しよう

現在の自分自身の収入や支出、貯蓄額等について、すらすらと答えることができますか?

「家計簿をつけているので大丈夫!」という方や「家計簿等をつけようと思っても続かなくて・・」とか「どんぶり勘定で今まで大丈夫だったので、これからも大丈夫」などなど色々な方がいらっしゃると思います。

自分自身が必要なお金がいくらなのか、そのために今から準備できることは何か?を考えるためにも、現状を把握し数値化することが大切です。

まだ把握できていない方は、いざという時に困らないように、この機会に取り組んでみてくださいね。

現状を把握するメリット
  • どんぶり勘定を見直すことができる。
  • 無理をせず貯蓄できる金額を決めることができる。
  • 削減できる費用の洗い出しができる。

あなたの家計の体力は?

家計の資産と負債を洗い出して、実質的な資産といえる「純資産」の額を確認してみましょう。

家計の体力(純資産)=資産―負債
POINT:純資産の金額が少ない人やマイナスの人は要注意!

資産を増やす又は負債を減らす等、家計の体力アップの方法を考えましょう。

資産

  • 【金融資産】:現金、普通預金、定期預金、貯蓄性の保険(解約返戻金)、株式、投資信託等
POINT:購入した時の価格ではなく、現在の評価額(時価)で記入。
  • 【固定資産】:土地、建物、マンション、自動車、高級な貴金属等
POINT:取得価格ではなく、「いまどのくらいの価格で売却できるか」を記入。
現在の価格を調べる方法例
  • マンション:近所の似たような物件(築年数や広さ)の価格をインターネットやチラシ等で調べる。
  • 一戸建て:無料査定サービスを利用。

負債

  • 【短期負債(借入期間5年未満)】:クレジットカード、カードローン、自動車ローン、教育ローン等
  • 【長期負債(借入期間5年以上)】:住宅ローン、貸与型奨学金等

あなたの家計のお金の流れは?

年間の収入と支出を洗い出して、年間の貯蓄可能額を確認してみましょう。

貯蓄可能額=年間収入(可処分所得)ー年間支出

POINT:

①収入―支出がマイナスになる場合は、支出の見直しが必要

②貯蓄可能額=貯蓄額となっていない場合、使途不明金の見直しが必要。

年間収入

年間収入は、下記の数式で「可処分所得」を算出します。

  • 会社員の場合=年間収入―社会保険料―所得税―住民税
  • 自営業の場合=事業収入―必要経費―社会保険料―所得税―住民税

年間支出

年間支出は、毎月の支出×12ヵ月+年に数回の支出で算出します。

支出項目
  • 【基本生活】:食費、被服費、公共料金、水道光熱費、通信費、日用雑貨費、教育娯楽、小遣い等
  • 【住居関連費】:住宅ローン、家賃、固定資産税等
  • 【教育費】:学校教育費、学校外教育費等
  • 【保険料】:生命保険・損害保険等
  • 【その他の支出】:ボーナス支出(物品ローンなど)、交際費、冠婚葬祭費、帰省費用等
  • 【一時的な支出】:車の買い替え、車検費用、家具購入等

POINT:

①大雑把にキリの良い単位で。光熱費や通信費など、季節や月によって金額に変動がある項目は、一番多い金額を記入。

②今後できることを増やすための作業なので、現在赤字でも気にしないようにしましょう!。

キャッシュフロー表

キャッシュフロー表を作成することで、ライフプラン達成が、資金面からみて可能かどうかの予測をたてることができます。

POINT:「年間収支」が赤字か黒字か、「貯蓄残高」が増えるか減るかを確認。

貯蓄残高の推移も見ることができますので、残高がマイナスになる場合は、「今」できることは何かいついて考え準備していきましょう。

キャッシュフロー表は「現在の状況」を元に作成しますので、状況が変わった場合には再度作成する必要があります。

開業2年目の私は、収入の増減が安定していませんので、キャッシュフローは未知数です。

でも、独立開業時にキャッシュフロー表を作成し、現在の貯蓄で「もし事業がマイナスの場合、何年チャレンジを続けられるか?」ということを確認しています。

開業しても事業がうまく軌道にのるとは限りません。

事業が赤字になることも予測して、お金の流れを確認しています。

そのおかげで、やりたいことにチャレンジできる期間を自分で設定することができました。

キャッシュフロー表を作成していなければ、不安で全力で事業に取り組めていなかったかもしれません。

キャッシュフロー表にはそんな効果もあります。

老後の準備方法

老後に必要なお金を準備するために、退職金の有無についても一度確認しておきましょう。

会社を退職した場合、その会社に退職金制度がなければ退職金は支給されません。

「会社に退職金制度があるのかないのか?」「いくら位の金額が支給されるのか?」会社の制度を確認しておきましょう。

退職金の有無で、老後に必要となる金額も変わってきます。

老後の大切な収入、年金

年金は、老後の大切な収入の一つです。自分の年金は、何歳からいくらもらえるか知っていますか?

公的年金は、加入している制度や期間によって受け取ることができる金額が変わります。

自分の加入履歴や年金額を確認しておきましょう。

年金額確認方法

①年金定期便

年金の加入状況や金額の確認は、誕生日月に送付されてくる「ねんきん定期便」で確認できます。

年齢によって記載されている年金額の計算方法が異なります。

40代の年金額については、これまでの加入実績に応じた金額が記載されています。

※50際以降になると、現在の加入条件が60歳まで継続すると仮定した見込額が記載されます。

②年金ネット

「ねんきんネット」は、インターネットを通じていつでもどこでも、パソコンやスマートフォンからご自身の年金記録を確認できる便利なサービスです。

年金額は、賃金や物価の影響で変動します。

毎年見直しがされていますので、将来必ずもらえる金額ではありません。定期的に金額を確認することが大切です。

お金を使う「モノサシ」を持とう

自分が大切にしている価値観を、お金を使う「モノサシ」にしましょう。

「一般的にはこうだから」とか、「他の人の目が気になって」いう基準で使っているお金はありませんか?

自分自身の価値観をモノサシにすると、お金を使う優先順位が決まりますし、納得感もあります。

私の幸せなくらしは、「笑顔」で「笑顔の人たち」に囲まれて過ごすこと。

そのために、自分自身が周りの人たちが笑顔になる「できること」を増やしていきたいと思っています。

そのお金を使うモノサシがあるから、「学び」や「魅力的な人に出会う」ということに時間やお金をたくさん使っているのかな、と納得感があります。

あなたのライフプランのステップ①「自分自身の幸せな暮らし」は何でしょう?

そのくらしを羅針盤としてお金を使う「モノサシ」としてくださいね。

お金を四つのお財布に振り分けよう

もし仮に、手元に100万円あるとしたら、あなたは4つのお財布の「どのお財布」に「いくら」お金を入れるでしょか?

お財布へ振り分ける金額に正解はありません。

有限であるお金を、幸せな生活を送るために自分の「モノサシ(価値観)」を基準に振り分けていきましょう。

 使うためのお財布

  • 現金、電子マネー、普通預金等

生活費や緊急時など、いざと言うときにすぐに使えるためのお財布です。

貯めるためのお財布

  • 定期預金や定期積み金等

将来のライフイベント(旅行、資格取得、老後等)のために貯めるためのお財布に入れていきましょう。

毎月余ったお金で貯蓄するのではなく、無理のない金額で定期積金にしておくことで、計画的に貯めていくこともできます。

備えるためのお財布

  • 生命保険・損害保険・私的年金等

病気やケガ、災害等まさかの時に備えるためのお財布です。

まさか、という時は突然訪れます。目的別に、自分自身の「安心」を基準に保険に加入しましょう

長生きを「リスク」にしないためにも、個人年金やイデコ等に加入することで老後に備えることができます。

増やすためのお財布

  • 株式や投資信託等

資産運用のためのお財布です。

元本保証(預けたお金が必ず返ってくる保証)はありませんが、大きなリターンがあるかもしれません。

NISAや積立てNISA等、税制面での優遇が受けられる商品もありますので、金融機関や証券会社に確認をしてみましょう。

まとめ

40代独身女性。私もそうですが、「これからずっとひとりなのかな?」「老後のお金は大丈夫?」「病気になったらどうしよう」など、いろいろな不安が、ふと頭をかすめる時があるのではないでしょうか?

でも、独身でも結婚していても子供がいても、自分の人生を作っていくのは自分自身。しっかりと自分の「足で」立って歩んでいくしかありません。

私がそう思うのは、母親の言葉が影響していると思っています。

「結婚しないでどうやって生きていくの?」

私の幸せを思っての何気ない言葉だったと思いますが、その時に生じた違和感。

「どんな状況でも生きていける力や方法が大切じゃない?」

その違和感が、「人はどうやったら力を出せるのか?」という今の私のライフワークに繋がっている気がします。

人生100年時代。まだまだこれから!

ライフプランでお金の面でもしっかり備えつつ、せっかくいただいた人生を楽しみながら歩んでいきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

(こちらの記事も参考にしてくださいね。)

資産運用で独身者の将来・老後不安は解消?改めて考えたいお金のこと

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森脇昌子
キャリア設計デザイナー(国家資格キャリアコンサルタント、社会保険労務士、CFP)。 信用金庫の人事を18年間担当後独立開業。トリプル資格を活かし、「くらしにまつわる各種制度・ファイナンスの知識」と「質問の力・言葉の力」を掛け合わせ、「自分らしい豊かな人生」をサポートするプロフェッショナル。










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