国家資格キャリアコンサルタント集団が斬る仕事論

【高校1年】文系理系の選択は?適性検査等から向き不向きの見極め方

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【文理選択・進路選択&就活アドバイザー】 国家資格キャリアコンサルタント。社会人として理系文系出身にとらわれない多くの職種を経験し、採用面接も行い、又キャリアカウンセラーとしても学生や若年者等から多くの相談を受けた経験より、1人1人が持つ強みを活かして社会の役に立ちワクワクする仕事や職種を見付けて、ワクワクする人生を歩んでいくことを提唱。大手電機メーカーに勤務する傍ら、高校・大学・専門学校等でのキャリア講座講師として活躍中。講座後のアンケートでも『知らない事を沢山教えてもらって良かった!』など常に高評価を得ている。キャリアピット代表。

高校1年生に向けたキャリア講座などで文理選択に関する質問を多く受けます。

前回のNowJobのブログ 『文系理系の考え方や決め手!文理選択はいつからどんな準備が必要か?』 にて大事なポイントをお伝えしましたが、

  • 『なりたい仕事や職種を今決めるなんて無理!』
  • 『将来働くなんてイメージ出来ない!』
  • 『どこから手を付けて良いのか?分からない!』
  • 『もっと具体的に教えて欲しい!』

という意見やリクエストにお応えして、職業適性検査や簡易診断・簡易テストの結果をヒントにして自分と向き合って行く進め方を紹介します。正式な結果の読み解き方から簡易テストから考えていく方法まで。

面倒くさい!と思うかもしれないけど今!行動に移してみてください!最後までやり終えた頃には文系に進んだ方が良いのか?理系に進んだ方が良いのか?何となく解って来ると思います。

大学生への就職支援で「もっと早くから考えておけば良かった。。」と後悔している先輩たちを沢山見ているからこそ、今!このブログを書いています。さあ!未来の扉を開ける『はじめの第一歩』を踏み出しましょう!

文理選択の決め方や進め方に正解はないのですが、企業側で採用面接する側を経験し、大学生の就職活動支援も行っている立場ならではの、将来を見据えた進め方や考え方をキャリアピット代表、キャリアコンサルタントの池辺 博がご紹介します。

文系理系の選び方

~なりたい職業や職種に必要な知識や資格を得られる学部・学科から逆算して決める~

文理選択の進め方の概略

前回投稿したブログでお話しした内容は下記のとおり。

① まず仕事や職種についての知識を増やす
② 自己理解を行う(3つの角度から自分自身を観る)
(1)自己分析
(2)他人からのフィードバック
(3)データの活用
③ なりたい仕事や職種を決める
④ どの学部のどの学科に進めば良いか?調べる
⑤ 受験科目を調べて、文系か理系かを決める
⑥ 最後は自分の感性を大事にする

という順序で、文理選択する学年の出来るだけ早い時期から準備を進める方法を紹介しました。

職業興味適性検査について

(1)自分を知るための職業興味適性検査について

上項の ② – (3) データの活用 の1つが職業興味適性検査を使った方法です。

あなたが通っている学校では既に受験して結果が手元にあるかも知れません。まだであれば是非、受けてみることをお薦めします。

まず現在(いま)、行動しなければ未来の扉を開くことは出来ません!勇気を持って是非!行動に移してみてください!

但しこの検査結果を見て終わりではありません。検査結果を鵜呑みにするのではなく、この結果を使って自分と向き合い、自己理解を進めていく道具(ツール)であることを知っておいてください。

検査結果を見てからがスタートなのです!

(2)検査の種類と特徴

我々キャリアコンサルタントは1人1人の方とキャリアカウンセリングをする際にアセスメントツールを用います。種類として8つの検査がありますが、その中で高校生の職業選択に適したものは

① 適職診断検査CPS-J
② 職業レディネス検査

の2つの検査です。

①は職業に関する興味や関心、能力に関する自己評価から適性のある職業選択を効率的に行える検査
②は職業に対する準備度を把握し、興味を生かせる職業と進路を表示してくれる検査

どちらもホランド理論を使った検査です。

その他インターネットで調べると大手進学塾や就職支援会社が独自に作成したものを提供しています。

それぞれ特徴がありますので興味のあるものを受けてみてください。

適職診断検査CPS-Jについて

ホランド理論をベースにした検査です。

詳しくはCPS-Jのホームページを参考にして頂きたいのですが下記の4つの理論を組み合わせた検査です。

(1)ホランド・タイプ

人の基本的性格を6つのタイプに分けて、3つの組合せとして人の性格を表すことが出来ます。

① 企業的:人を導いたり、他人に影響を与えることができる活動を好む
② 慣習的:情報を明確に秩序立てて整理できる活動を好む
③ 現実的:道具、物、機械、動物などを扱うことを好む
④ 研究的:生物学や物理学関係の活動を好む
⑤ 芸術的:慣例にとらわれず創造的な活動を好む
⑥ 社会的:人に伝える、教える、手助けすることなどに関連する活動を好む

(2)ワーク・タスク

ホランド・タイプの基礎であると同時に職業の基礎でもあるのが4つのワーク・タスクです。

① データ:商品やサービスに関する事実やデータの記録、確認、伝達、整理などの「データ的活動」
② アイデア:創作、発見、解釈、抽象的な考えをまとめるなどの「アイデア的活動」
③ ひと:人を援助する、知識を伝える、奉仕する、説得する、もてなす、動機づける、指導するなどの「対人的活動」
④ もの:機械、メカニズム、材料、道具、物理的プロセスや生物的プロセスなど、生産、輸送、整備、修理などの「対物的活動」

多くの職業ではいくつかのワーク・タスクが組み合わさっています。

(3)ワールド・オブ・ワークマップ

ホランド・タイプを6角形の頂点に配して、その中にワーク・タスクを縦と横の軸として組み合わせてワールド・オブ・ワークマップを構成しています。

検査結果より被験者がこの中のどこに位置するか?(興味と能力はどこにあるか?)から統計的に適性のある職業群を観ていきます。

(4)ジョブ・ファミリー

ワーク・タスクの4つの割合が似ている職業をジョブ・ファミリーという職業群してまとめています。

この職業群がワールド・オブ・ワークマップの中に配置されていて、被験者の検査結果から統計的に適性のある職業群を観ていきます。

ここでの適性とは「適性のある職業についている人はその職業で成果を上げやすい」という統計結果からきています。

以上、文字にすると難しそうに見えますが、4つの考え方を理解した上で検査結果を元に自己理解を進めて行きます。

※参考文献:キャリアカウンセリング理論(日本マンパワー(キャリアカウンセラー養成講座テキスト3))
※添付図表:CPS-Jとは何か(日本マンパワー ホームページより引用

適職診断検査CPS-Jを使った文理選択の具体的な進め方

私がキャリアコンサルタントという国家資格を取得する勉強中に理論を学び、実際に自分で受け、キャリアカウンセリングでも使用している検査が適職診断検査CPS-Jです。

その活用の仕方をマスターしているのでここではCPS-Jを使った進め方を説明します。検査結果を活用した基本的な進め方は他の検査も基本的には一緒なので参考にしてください。

但しこれらの検査はあくまで検査を受けた時点での結果であるということを認識しておいてください。これから知識が増えて経験も積んで、本人の意識も変われば結果も変わって来るということです。

(1)検査結果の見方

ここからがいよいよスタートになります!まずは までを行って、自分自身と向き合ってみてください!!

データを活用した自己分析の仕方(興味に関して)

■まず興味検査の結果を見ます。

これからマーカーや書き込みをしていくので、まず検査結果のコピーを準備してください。

 最初は興味検査の結果が横棒グラフで表示されています。一番グラフの数字が高いホランド・タイプ(興味順位1)の部分を太くマーカーを付けます。(E:企業的やC:慣習的の部分です。)

 次に2番目と3番目に数値の高いホランド・タイプ(興味順位2と3)の部分に細くマーカーを付けます。(②と同じように、R:現実的やI:研究的の部分です。)3番目が2つあったり、3番目と4番目に差が殆ど無い場合は4番目にも細くマーカーを付けておきましょう。

 ②の興味検査で一番高いホランド・タイプの解説部分のコピーを準備します。その解説の部分で自分自身が「その通り!そこに興味が今ある!」と思う文や言葉を②と同じ色で太くマーカーをします。「そう言われればそこに興味があるような気がするなぁ」と思う文や言葉の部分は同じ色で細くマーカーを付けます。

③の2番目と3番目に数値の高いホランド・タイプの解説部分も同じようにコピーを準備して④と同じように太いマーカーと細いマーカーを入れていきます。

 当てはまる文や言葉は少ないかも知れませんが、残りの全てのホランド・タイプの解説部分もコピーを準備して、④と同じように太いマーカーと細いマーカーを入れていきます。

 6枚のマーカーを入れたホランド・タイプの解説部分をもう一度④→⑥の順序で太マーカー部から細マーカー部へと順番に目を通して行きます。

あなたの今興味がある所が分かって来ませんか?はっきりと分かる人もいれば、ぼんやりと分かる人もいるかも知れませんね。

読んでいくうちに、「こんな所にも興味がありそう!」と思うものが出て来たら、白紙の紙を準備してどんどん書き加えていきましょう!

データを活用した自己分析の仕方(能力に関して)

■次は能力自己評価検査の結果を見ます。

今度はマーカーの色を変えて、②、③と同じように、能力自己評価検査の一番グラフの数字が高いホランド・タイプ(能力順位1)の部分を①のコピーに太くマーカーを付けます。続いて2番目と3番目に数値の高いホランド・タイプ(能力順位2と3)の部分にも同じ色で細くマーカーを付けます。

⑧の能力自己評価検査で一番高いホランド・タイプの解説部分のコピーに(④から⑥で使ったもの)、その解説の部分で自分自身が「その通り!自分にその能力が今ある!」と思う文や言葉を⑧と同じ色で太くマーカーをします。「そう言われれば自分にその能力があるような気がするなぁ」と思う文や言葉の部分は⑧と同じ色で細くマーカーを付けます。

⑧の2番目と3番目に数値の高いホランド・タイプの解説部分も同じように①のコピーに⑧と同じ色で⑨と同じように太いマーカーと細いマーカーを入れていきます。

 当てはまる文や言葉は少ないかも知れませんが残りの全てのホランド・タイプの解説部分も①のコピーに、⑧と同じ色で⑨と同じように太いマーカーと細いマーカーを入れていきます。

 6枚のマーカーを入れたホランド・タイプの解説部分をもう一度④→⑥の順序で太マーカー部から細マーカー部へと順番に目を通して行きます。

あなたが今自分に能力があると思っている所が分かって来ませんか?はっきりと分かる人もいれば、ぼんやりと分かる人もいるかも知れませんね。

読んでいくうちに、「こんな所にも能力がありそう!」と思うものが出て来たら、白紙の紙を準備してどんどん書き加えていきましょう!

データを活用した他人からのフィードバックの仕方(興味に関して)

■続けて他人からのフィードバックを通じて自己理解を進めて行きます。

④⑤⑥をあなたを良く知る人、おうちの人や友人に見てもらい同じようにマーキングを行ってもらいます。あなたがマーカーを入れた同じコピーの上にマーカーの色を変えて行ってもらいます。

6枚のマーカーを入れたホランド・タイプの解説部分の⑬でマーカーを入れてもらった部分をもう一度④→⑥の順序で太マーカー部から細マーカー部へと順番に目を通して行きます。

正しい、間違い、合っている、合っていない、ということではなく「あなたを良く知る人からあなたはそう見えるよ」という理解をしておきましょう。

その他、検査結果以外でのあなたについても聞いてみましょう!白紙の紙を準備して書き残していきましょう!

データを活用した他人からのフィードバックの仕方(能力に関して)

■続けて他人からのフィードバックを通じて自己理解を進めて行きます。

⑨⑩⑪をあなたを良く知る人、おうちの人や友人に見てもらい同じようにマーキングを行ってもらいます。⑬と同じ色のマーカーであなたがマーカーを入れた同じコピーの上に行ってもらいます。

 6枚のマーカーを入れたホランド・タイプの解説部分の⑬でマーカーを入れてもらった部分をもう一度⑨→⑪の順序で太マーカー部から細マーカー部へと順番に目を通して行きます。

正しい、間違い、合っている、合っていない、ということではなく「あなたを良く知る人からあなたはそう見えるよ」という理解をしておきましょう。

その他、検査結果以外であなたの長所や短所、強みについても聞いてみましょう!白紙の紙を準備して書き残していきましょう!

興味検査・自己能力評価検査の結果から適性のある職業群の見方

ここは少し時間がかかりますので何回かに分けて行ってみてください!

■続けて検査結果から適性のある職業群を確認していきます。

 検査結果にあなたのワールド・オブ・ワークマップが示されています。
興味検査の結果から網掛けされている部分と自己能力評価検査結果から網掛けしている部分が重なった部分があなたの今の興味と能力を生かせる職業群の領域になります。

 網掛けが重なった領域内にいくつかのジョブ・ファミリーという職業群が記載されています。そのジョブ・ファミリーに該当する詳細説明のコピーを準備します。

⑱では1つのジョブ・ファミリーの中に、その職業群の特徴や典型的な行動例、仕事の分野や具体例等が記載されています。高校生のあなたには初めて目にする職業があるかも知れません。具体例について順次調べていってください。網掛けが重なった領域内にある他のジョブ・ファミリーの具体例も調べて、「面白そう!」「やってみたい!」と思うものを最終的に3つに絞り込んでください。

調べたり選んだりするのに時間が掛かるかも知れませんが、1番大事な所なのでコツコツとやっていってください。毎日1~2時間掛けても1~2ヶ月ほど掛かるかも知れません。夏休みの自由研究として取り組んでみても良いですね。

※調べる方法はネットで検索したり、前回のブログで紹介した本で調べたり、色んな角度から調べてみます。

 ⑲で3つに絞り込んだ職業になる為には専門学校や大学のどの学部でどんな勉強をしたら良いか?調べて行きます。

 ⑳で選んだ専門学校や大学と選んだ学部に入学するための入学試験の受験科目を調べます。

㉑をあなたの通っている高校で入学試験の受験科目を学ぶ為には文系コースか?理系コースか?を確認します。

 ①から⑲まで進めて来た自己理解(自己分析と他人からのフィードバックとデータの活用)と⑳から㉒まで進めて来た文理選択の準備の全体を俯瞰してみます。

最終的にはあなた自身が決めます。選ぶポイントはあなた自身がその職業に就いている姿を想像出来るか?あなた自身がワクワクするか?です。

興味検査・自己能力評価検査の結果の見方から適性のある職業群の見方(補足)

⑰で興味検査の結果から網掛けされている部分と自己能力評価検査結果から網掛けしている部分が重なった部分がない場合があります。社会経験が殆どない高校生の場合、一般的には興味を優先して職業を選び、その分野での能力を伸ばしていくことが望ましいとされています。

ですから興味検査の結果から網掛けされている部分内の全てのジョブ・ファミリーについて⑲から㉓までを行って、最終的には自分自身で決めます。

しっくりくる職業が見付からなければ、自己能力評価検査結果から網掛けしている部分内で⑲から㉓までを同様に行い、最終的には自分自身で決めます。

(2)検査結果がしっくりこない時の考え方

職業の知識が不足していたり、社会経験が不足している高校1年生では仕方ないかもしれません。

まずは本を読んだりネットで調べたりしながら職業の知識を増やしていってください。

そして、社会経験(家の手伝いでもボランティアでも、おうちの人の職場見学でも、興味を持った行事やイベントに参加でも)を積んで行き働いている人の話を聞く機会を増やしたりして、自分の強みや得意を社会にどう生かして役に立てたいか?どういう風に生きていきたいか?を考えてみてください。

本を読んだり、映画を観たり、出掛けた時にそこで目にする働く人のことを考えたり、、、視野を広げて行くと適性検査からだけではなく、自分がやりたい仕事に出会えるかもしれません。

出会えたら、⑳から㉒を行い、そして最終的には自分自身で決めます。

(3)向き不向きから考えて行く方法

高校1年生の今の段階で「絶対にこんな仕事だけは嫌!」「自分には向いていない!」と思うことはありますか?

例えば、

  • 1日中人と会ったり、話したりするのは無理!とか ー (A)
  • 1日中物を触ったり扱ったり、向き合ったりは無理!とか ー (B)
  • 1日中データを見たり、パソコンで処理したりなんて絶対無理!とか ー (C)
  • 1日中新しいことを考えたり、頭を使ったりなんて絶対無理!とか ー (D)

適職診断検査CPS-Jのワールド・オブ・ワークマップを使って、時計の短針で除外する領域を表すと

  • (A) の人は、 8時から10時の間
  • (B) の人は、14時から16時の間
  • (C) の人は、11時から13時の間
  • (D) の人は、17時から19時の間

で囲まれた部分が絶対嫌!な職業群ということになります。

この職業群を除外して、その他のエリアにあるジョブ・ファミリーの中の職業群から「面白そう!」「やってみたい!」という職業を見つけていく方法です。

この方法は就活を目前にしてもやりたい仕事が見付からない大学生に使う荒業なので、文理選択を行う高校生のあなたには良い方法とは言えませんが、嫌いなことを知ることによって本当に好きなことが分かってくることもあります。現在(いま)のありのままの自分を受け入れて、自分を知って行く作業にチャレンジしてみてください!

ちなみに私の場合は高校生の頃は人と話すのが苦手で(A)でした。

ですが今はキャリア講座の講師として学び知識を増やして、多くの高校生や大学生、若年者の前で話す仕事をしています。今、苦手だと思っていることが、色んな経験や努力をしていくと、実は将来1番得意になる場合もある!ということを頭の隅に置いておいて欲しいと思います。

簡易テスト・簡易診断を使った文理選択の具体的な進め方

(1)『もっとやりたい仕事がある!』で使われている簡易診断を例として

『もっとやりたい仕事がある!』(池上彰著・監修)を例にすると巻頭に「エニアグラム」があります。

質問に沿ってYES或いはNOに答えていくとあなたのタイプにたどり着きます。

 そのタイプの説明のコピーを準備して、上記の④や⑨のようにあなたが自覚していることで「その通り!」と思う文や言葉を太くマーカーをします。「そう言われればそんな気がするなぁ」と思う文や言葉の部分は⑧と同じ色で細くマーカーを付けます。(自己分析)

 ⑬や⑮のようにおうちの人や友人に見てもらい同じようにマーキングを行ってもらいます。マーカーの色は変えて行ってもらいましょう。(他人からのフィードバック)

正しい、間違い、合っている、合っていない、ということではなく「あなたを良く知る人からあなたはそう見えるよ」という理解をしておきましょう。その他、簡易診断以外であなたの長所や短所、強みについても聞いてみましょう!白紙の紙を準備して書き残していきましょう!

㉔でたどり着いたタイプにはいくつかのあなたの適性・適職のガイドがありますので各々のガイドをみながら「面白そう!」「やってみたい!」と思うものを最終的に3つに絞り込んでください。調べたり選んだりするのに時間が掛かるかも知れませんが、1番大事な所なのでコツコツとやっていってください。

 ㉘で3つに絞り込んだ職業になる為には大学のどの学部でどんな勉強をしたら良いか?調べて行きます。

 ㉙で選んだ大学と学部に入学するための入学試験の受験科目を調べます。

 ㉚をあなたの通っている高校で学ぶ為には文系コース?か理系コースか?確認します。

 ㉔から㉗まで進めて来た自己理解(自己分析と他人からのフィードバックとデータの活用)と㉘から㉛まで進めて来た文理選択の準備の全体を俯瞰してみます。

最終的にはあなた自身が決めます。選ぶポイントはあなた自身がその職業に就いている姿を想像出来るか?あなた自身がワクワクするか?です。

(2)結果がしっくりこない時の考え方

日本エニアグラム学会のホームページに90問解答式チェックが掲載されていますが「ここで出た診断結果はあくまでも目安です。」とも記載されています。

㉔では4問に答えただけで分類されますので目安の目安であると認識してください。1つの回答のYESかNOが違うだけで別のタイプの判定となってしまいます。

㉔で回答に迷った質問があれば、迷って選ばなかった方に進んでみてください。先ほどとは違うタイプになりましたか?そこから先は㉕からを進めていってください。先ほどの結果よりしっくりくる適職の候補が見付かるかもしれません。

(3)その他の簡易テストでの文理選択の具体的な進め方

基本的には「エニアグラム」以外でも質問に答えていくとあなたのタイプや適職が導かれ、その詳細説明につながるという進め方は同じですので㉔から㉜と同じ手順で進めて行ってください。

但しあくまで簡易テストですので結果が正しいとは限らないと思ってください

本や資料、ホームページ等で内容を読んでいく優先順位を決める位の軽い気持ちで、あなたが「面白そう!」「やってみたい!」と思える職業に出会う手段やきっかけと思ってください。

改めて文系理系を決めるときのポイント

冒頭に書いたように『なりたい職業や職種に必要な知識や資格を得られる学部・学科から逆算して決める』ことが文理選択で1番大切なことです。

でも高校1年生のあなたには『なりたい職業や職種』が決まっていないかも知れません。その『なりたい職業や職種』をまず見つける手段の1つが適性検査です。

適性検査等から向き不向き(適性の有無)を見極めて、適性のある職業群から探していこう。そして進路を決めて行こう!という進め方が適性検査等を活用した文理選択の進め方でありポイントです。

なぜ適性を見極めることを薦めるのか?というと、興味や強みを活かせる仕事や職種の方が成功しやすい(成果を出し易い)ことが統計的に証明されているからです。

適性がある仕事や職種に就く

=仕事が楽しい!やりがいを感じられやすい!
=もっと仕事に夢中になる!勉強する!頑張れる!行動する!
=だからもっと成果が出る

という好循環のスパイラルになっていきます

将来、1日の半分近くを費やすことになる仕事が『楽しくて仕方がない!』なんて素敵な生き方・暮らし方だと思いませんか?

高校1年生のあなたには、まだまだ何にだってなれる、選べるという可能性に満ちています。その第一歩を適性検査という手段を使って是非踏み出してください。

最後は自分の感性を大事にする

適性検査等を通じて、自分と向き合って、色々と調べてみて、あなたが将来やりたい仕事や職種は見付かりましたか?

それを実現する為に、文理選択をどうするか?決心はつきましたか?

その仕事や職種は考えただけで、想像するだけでワクワクすることですか?

あなたはオンリーワンの存在として、生まれながらにして持っている強みや得意を世の中に生かすために生まれて来ているのです。
自分も楽しみながら世の中の役に立つために生まれて来ているのです。

あなたの人生はあなた以外の人の理想や夢を叶えるためのものではありません。

あなた自身がワクワクして光り輝けるのはどんな仕事や職種か?

適性検査等は自分と向き合う1つのきっかけにすぎません。検査結果を元に、まずは考えてみて、行動してみて、是非めぐりあってください。

そこからこれからの進路を考えてみてください。

選択の基準はあなた自身がワクワクすることです。

その仕事や職種をしている自分を想像できることです。自分自身に問いかけてみてください。

最後に

就職活動の面接で必ず聞かれる質問として

『あなたの強みは何ですか?』
『その強みを当社でどのように生かしますか?』

の2つがあります。

高校1年生の今から、自分と向き合って、その強みを見付けて行きましょう!

その強みを更に強く(深く大きく)するために、『専門学校や大学でこんな勉強や経験をして来ました!身に付けて来ました!』と胸を張って言える、そんな進路を選択をするために、その入り口である文理選択を後悔の無いように決めて欲しいと思っています。

強みや得意は誰にも必ずあります!心配しないでください!気が付いていないだけです!

これから ”他人に決められる人生ではなく、自ら決める時間と内容によって働き生きる時代” が来ると言われています。
その為には自分の事を知って行くことが不可欠です。さあ!適性検査等を活用して自分探索の旅に出掛けましょう!

不安な時、悩んだ時、迷った時には是非キャリアピットまでご相談ください。
一緒に考えて行きましょう!連絡をお待ちしています。

※『文理選択の全体の進め方』についてはこちらの前回のブログを参考にしてください。

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