社内営業は誰のため?女性営業職も必要?社内営業のメリット5つとTips14
「社内営業」と聞いて「え??」と嫌悪感を抱く方もいることでしょう。
筆者も「社内営業=上司へのごますり」、上司の機嫌を取って自分の評価やポジションを上げようとしている感じがして、良い印象は持っていませんでした。
しかし、自分がマネージャーになってから、優秀な営業マンの社内での立ち居振る舞いや自分がどうやったら仕事を進めやすくなるか考えていくうちに、「社内営業」の大切さに気が付きました。
もっと早く「社内営業」の大切さに気づいていれば、もっと成果が出せる営業マンになれたかも…(笑)
社内でも社外でも評価され、必要とされ、成果が出せる営業マンに、なりたくありませんか??女性でも男性でも「社内営業」は必要です!!
社内でも社外でも評価され、必要とされ、成果が出せる営業マンになりたい方必見!!
現役営業マネージャーあおきしずか@国家資格キャリアコンサルタントが社内営業のメリットと実践しているTipsを惜しみなくお伝えいたします!
「社内営業」とは
仕事を円滑かつ効率的に進めるために、社内(組織、人、仕事内容)を知り、自分を知ってもらうコミュニケーション活動
「営業」と聞くと「売り込む」イメージが強いかもしれませんが、「営業」でまず行うことは「相手を知ること」ですよね。相手を深く知るから、課題を見つけられ、より付加価値のある提案ができ、必要とされる。
社内も同じです。第一に“相手=社内”を知ること、それから自分を知ってもらうことが要諦だと筆者は考えています。
まずは、社内を知り、そして自分を知って信頼してもらうためのTipsはのちほどご紹介しますね!!
社内営業は自分のため!メリット5つ
1.自分の意見が通るようになる!
2.人脈が広がり助けてくれる人が増える!
3.お客様に自分の力以上のフィードバックができ、成績UPに繋がる!
4.周りが自分を応援し推薦し仕事のチャンスが増える!
5.「なりたい私」に近づける!
1.自分の意見が通るようになる!
仕事の方向性を自分がやりたいように持っていくために必要なのが「上司の賛同」。
そのためには普段から上司に仕事の進捗や方向性を報告し、やりたい方向性を匂わせておく「根回し」が大切です。「根回し」も社内営業の一つだと筆者は考えています。
Yさんは、いつも突然「承認してください!」と言ってきます。
上司である私は状況確認から始まりますし、本当にそれが正しいやり方なのか、他にもっとよい方法があったのではないかと判断に時間を要します。しかも、それが誤った方向だったらなおさらです。結果、Yさんの案件は成約したとしても途中でカットになることも多く、安定した売り上げ増加に繋がりにくい傾向にあります。
一方で、こまめに報告してくれるMさんの場合はどうでしょう。Mさんはこまめに報告してくれるので、Mさんの意見プラス、さらによい方法言い回し、関連部署との連携を上司が提案することもできます。結果、Mさんは自分の意見を通しながら、確実に案件成約にもっていくのです。Mさんの意見には信頼が増し、次の意見も通りやすくなります。
「根回し」という社内営業は、自分の意見を通りやすくし、成果にも繋がります!!
2.人脈が広がり助けてくれる人が増える!
プレイングマネージャーとして営業をし始め、新規で通っていた大手企業から「出入り禁止」と言われ、絶望感で落ち込んでいた時期。
本社会議があり、自部署数名とお会いしたことがない本社スタッフの方々10名くらいで懇親会がありました。
普段お会いできない方なので、お一人お一人とお話をし、何とかお名前と顔と部署を覚えようとお酌や質問をしながら過ごすことにしました。そうすることで自分のことも覚えていただきました。
一週間くらいして、懇親会でご一緒した方から一冊の本とメッセージが届きました。
お酒の力もあって、社内で女性営業初のプレイングマネージャーになったプレッシャー、得意先とのトラブルや日々の悩みを涙ながらに話したことを覚えててくださり、本とメッセージを送ってくださったのです。
まさに「社内人脈に助けられた」と感じた瞬間でした。
仕事の成果に直結したわけではありませんが、いただいた本とメッセージは私のパワーになりました。メッセージは常に営業カバンに入れて持ち歩き、辛いとき、苦しいとき、辞めたいと思ったときに見返すようにしています。
3.お客様に自分の力以上のフィードバックができ、成績UPに繋がる!
月間売上の2倍の案件を獲得
獲ったら大きい、でもやり方が分からない…そんな時も役立ったのが「社内営業」でした。二つの部署と掛け合い、上司も巻き込み、自分の足りない知識や情報、営業力を補ってもらい、大型案件を獲得することができました。
分かる人、知っている人、詳しい人に教えを乞う。
自分一人では分からないこと、知らないことでも詳しい人に聞いたら一緒に考え教え手伝ってくれます。
そのためにも日々の「社内営業」が大切です。
二つの部署のうち、一つは以前社内の懇親会で知り合った方(社内の飲み会が人脈が多い・笑)。もう一つは過去に一度一緒にお仕事をしたことがあった方。部署と名前と顔を覚えて、普段から会えば笑顔で挨拶するように心がけておいてよかったと思います。
4.周りが自分を応援し推薦し仕事のチャンスが増える!
1で紹介したMさん。彼女にはどんどん仕事が舞い込んできます。
新しい顧客の担当をお願いすると、上司への根回しや報告が適切なタイミングで行われ、確実に獲得してくる。なので、上司としても彼女に新規顧客のチャンスを渡したくなります。
また別の日、彼女にあるプロジェクトのリーダーを任せてみることにしました。自分がリーダーとなり10歳以上年上の男性二名と協業することは彼女にとって負荷だったはず。
それでも普段から年上男性二名ともコミュニケーションをとっていたので、おじさま方は彼女のサポート役に徹し、見事プロジェクトを完遂させることができました。
経験する仕事の数が増えるので、彼女の成長は著しく、いつマネージャーになってもおかしくないね、と上層部からの信頼も厚くなりました。
社内営業は“対上司”だけではなく、日々同じ部署で働く同僚(年齢・役職問わず)への配慮も忘れてはいけません。
5.「なりたい私」に近づける!
仕事もプライベートも、どんな状態が理想ですか?どんな状態であれば、あなたはHAPPYに過ごせそうですか?
仕事で評価されたい、得意先に喜ばれる営業がしたい、社内からも社外からも頼りにされたい、プロジェクトを動かせるようになりたい、マネージャーになりたい…
彼氏が欲しい、好きな人に愛されたい、モテたい、結婚したい、成果報酬を増やしてお洒落したい、旅行に行きたい…(などなど希望・願望は尽きないと思いますが)仕事の成果はもちろんのこと、プライベートの充実も望んでいるなら、積極的に“社内営業”していきましょう!生き生きと働く女性は男性から見てもとても魅力的です。
筆者も“社内営業”を続けていたおかげで、営業成績上位3%、マネージャーになって全国1位になることができました。また、仕事が軌道に乗ってきたタイミングで再婚することもできました。
あなたもこれからお伝えする『社内営業のTips』継続すれば「なりたい私」に近づけます!!
社内営業のTips14
組織を把握し人脈を広げる
自部署の組織の全体把握
まずは会社の全体像を把握し視野を広げましょう!
自分、上司、その上司、そのまた上司…会社組織全体を捉え自分が全体の中のどの位置いるかを確認することで、自分の立場や目指す場所、キーマンとなる人への近づき方を考える地図が描けます!
経営部門、間接部門(人事、財務、総務部)、営業の主管部門(マーケティング部、営業企画部)のキーマンの名前を覚える
会社の重要な決定事項を誰が決めているか、名前を把握しておきましょう。
万が一、その方が営業視察にいらっしゃったり、食事で一緒になったりする機会があれば「名前を憶えている」だけで好感度UP!あなたの顔や名前も記憶に残るでしょう。
また、問い合わせをしたいとき、営業現場では判断できずに確認が必要な時に各部署に知り合いがいると心強く、問い合わせしやすくなります。
自分より上役の人と情報交換する
直属の上司以外の上役の方ともコミュニケーションをとるようにしましょう!
「自分から話しかけるのは苦手…」という場合は、無理に自己アピールをする必要はありません。ただし、最低限「笑顔で挨拶」を!そうすれば、上役の方から話しかけていただけ、顔を覚えていただけます!
他部署との会議では必ず参加者全員と一言話す
これを意識して参加するのとしないのとでは、会議後の人脈の広がりが全く違います!
筆者は20名くらいの会議では相手を名前で呼び、休憩時間を使って一言交わせるように心がけていました。
「○○さん、この前社内報に載っていましたね!」とか「□□リーダーの営業所では最近どんなことしていますか?」とか。会議は知り合いを増やす絶好のチャンスです!
他部署で、特に知らない人に仕事を依頼するときは「メール+電話をかける」
営業活動でもそうですが、メールでは相手の様子が分かりにくいもの。相手もこちらの様子が分かりにくいはずです。
他部署の方にはメールで用事を済ませがちですが、電話もかけて相手の様子を伺いながら、こちらの要望を伝えましょう!
自部署内で影響力を育てる
依頼事項は即日返答
「確認お願いします!」「○○やっておいてね!」と言われたとき簡単なものは即日が鉄則。
仕事が立て込んで出来ない場合は「○○までに報告します!」と伝えておきましょう!「約束を守れる人」という自分を覚えてもらいましょう!
共有備品の不足は気づいたときに率先して補充
共有の消毒用アルコールスプレーがない、セロハンテープがない、トイレットペーパーがない等々ありますよね。
そんなときは放置せず、次の人のために在庫場所が分かる人に尋ねたり、追加発注を頼みましょう!「次の人のために行動できる」これ大事。誰かはあなたの行動を見ていますし、気づいています。
お客様にもらったお菓子はみんなに分ける
たとえ個人宛にいただいたお菓子であっても、営業サポートの方や上司・同僚に配りましょう!
自分をサポートしてくださる人のおかげで、会社の顔であるあなたにお礼をいただいているのです。「サポートに感謝しています!」という気持ちを伝えながらみんなで分けて美味しくいただきましょう。
営業サポートをしてくれる人には常に感謝を伝える
営業サポートの人がお客様から直接感謝を伝えられる機会は少ないもの。
何か手伝ってもらったときはもちろんのこと、お客様の言葉や、日頃助かっていることを言葉に出して伝えましょう!
困っている人がいたら声をかける
コピー機が詰まって困っている人、重そうな荷物を一人で運んでいる人、スマホをなくして探している人、あなたも忙しいかもしれませんが少し自分の時間を使って手伝ってあげましょう。
『情けは人の為ならず』です。あなたが困ったときに、「この前手伝っていただいたんで…」と言って助けてくれるかもしれません。
上司・部下の課題を解決する
上司がその上司に依頼されたことは最優先で返答
上層部の方ほど、せっかちな人が多いもの。自分の上司が「レスポンスが遅い!」と言われないように、最優先で返答しましょう!
そして「レスポンスが早い人」という自分を覚えてもらいましょう。
上司には部署の改善すべきことを積極的に提案する
上司にも目の行き届かない部分があります。気づいたことがあれば上司に提案するようにしましょう!
業務効率化のための共有備品購入、ミーティング時間の変更、社内係の設置等々、改善することで自分だけではなく部署全体が良くなることを提案しましょう。「自分の仕事だけではなく、周りに気を配れる人」は人望が上がります。
ただ、もしかしたら提案を却下される場合もあるかもしれません。その時は、その理由を聞いて、上司の判断軸を確認し、次に活かしましょう。
とはいえ、今の上司とウマがあわない!ムカつく!!という方もいることでしょう。
こちらのブログも参考にしてみてくださいね!付かず離れず、ちょうどよい距離を保ち、自分が仕事をしやすい環境をつくっていきましょうね!
部下の依頼や相談には即日返答
部下も得意先だと思って、依頼や相談には即日返答しましょう!
部下は上司の姿勢をよく見ているものです。自分が軽率に扱われれば、上司のことも軽率に扱います。「部下の案件を優先的に考えてくれる上司」と思ってもらえるように、スピードをもって対応しましょう!
部下が一人で解決できないことを一緒に行動し解決する
返品の交渉、支払いに関する交渉、クレーム対応等、部下一人では解決できないことが多々あります。指示だけではなく、一緒に得意先に足を運び、交渉しましょう!
交渉する姿を見せることで部下は交渉方法を覚え成長にも繋がりますし、「困ったときに頼りになる上司だ、また相談しよう」と思ってもらえます。信頼関係が築ければ、自分が困ったときにも部下に仕事を頼みやすくなりますよ!
まとめ
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
Tipsの根幹は2つの考え方に基づいています。
- 仕事で成果を出す
- 社内でも社外でもGIVE&GIVE&GIVE
まずは目の前の仕事に向き合って、成果を出す。プラス社内営業でより大きな成果につなげていく。
得意先に笑顔で挨拶、早いレスポンス、時間&締め切り厳守、情報提供、課題解決するのと同様に、社内でも明るさGIVE、お菓子GIVE、情報GIVE、改善提案GIVE、GIVE、GIVE、GIVE。必ずあなたに返ってきます!!
あなたが生き生きと仕事を続けられますように。
あおきしずかはあなたを応援しています☆彡
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