【中高年の危機!】倒産、リストラ、病気、給与・ボーナスカットの乗り越え方

中高年の皆さん
コロナ不況下になって、「生活苦」に関係する心のモヤモヤが増えたと思いませんか。
- 会社の業績が悪く、先の見通しも暗いので、リストラや雇い止めを始めるのかな
- 冬のボーナスは減ったし、来年以降の賃金も下がりそうなのでローン払えるのかな
上のような「心のモヤモヤ」も、会社で働いている場合に起こる「左遷・降格・昇進しない」といった場合と同じく“中高年の危機”のアラームの1つなのです。
ただ、問題なのは、このアラームに気が付いても「自分は大丈夫、自分には関係ない」「この先も問題なくやっていける」という思いで、何もせず、放置しておくと、取り返しのつかない状態になってしまうのです。
2020/12/19(土)開催したZOOM講座で、私自身、30数年近くの会社員生活の中で経験した「中高年の危機」における「心のモヤモヤ」がどういうものか、そして中高年の危機を乗り越える方法についてお話をしました。
ZOOM講座には31名の方が参加され、終わった後、以下のようなコメントをいただきました。
- セミナーの中で強調されていた通り、先を考える余裕を持ち、自分の強みを知り、自己効力感をアップさせて前進する必要性を痛感しております
- 心に折り合いをつけ、自己理解をしつつ、行動に移り実際に乗り越えて来られた坪根さんの言葉は説得力がありました
- 本日はご経験に基づくお話をお聞かせいただき、自律的に生きることについて改めて考える機会となりました。
- 私はまだ「中高年の危機」にであっていませんが、いずれ遭遇するでしょうし、一緒に働く40~50代の方の心情について、とても勉強になりました
本記事の内容(目次)
コロナ不況禍での社会
コロナ不況になって、「倒産の増加」「リストラの拡大」「給料削減」が起こることによって、再就職を考えざるをえなくなってきますよね。
ただ、再就職市場は「買い手市場の大激戦」、大変な社会になってきています。
中高年の心のモヤモヤとは
コロナ不況禍での「心のモヤモヤ」は、「倒産」「リストラ」「年収削減」「病気」といった「生活苦」に関するものと、「左遷」「昇進しない・降格」「テレワーク」「役職定年」「ジョブ型への移行」といった「働いている」時に起こるものに大きく2種類にわけられます。
倒産
会社が倒産してしまった場合は、会社からの支援が期待できないので、一人で見つけるしかなくなります。ただ、転職市場は「未経験者」を募集しませんから、どうやったら早く仕事を見つけることができるのかが一番の問題になります。
リストラ
希望退職制度、早期退職者の募集とか言っていますが、会社は希望してもらいたい人を事前に選び、面談します。
中高年にとって、辛いのは、昔、成果を出し会社に貢献した人であっても、「今後、成長の見込みがないと判断される人」もその中に入れることです。
リストラの対象者になることは、晴天の霹靂で「なぜ自分が選ばれたの」ということで悩みますし、気持ちが整理できるまでは「家族にも言えない」「同僚に相談もできない」状態になってしまいます。
そして、精神的に疲れてしまい、何も手につかない、気持ちを整理するだけが精いっぱいになってしまいます。
また、会社は「希望」「応募」してくれるまで面談を続けますので「心のモヤモヤ」の時間は長く続くことになるのです。
年収削減
コロナがこれほど広がり、会社の業績が悪くなるなんて想定していないわけですから、コロナ前に考えた「子供の教育」「家のローン」「老後の計画」といった生活設計がめちゃくちゃになってしまいます。
その結果「生活が苦しい」「蓄えができない」というお金に直結する問題になってきます。
病気
病気を発見したときは、病気を治すことで頭がいっぱいですが、治療が進んで行くに従って、復帰・復職後の仕事のことが気になってきます。
「席や仕事はあるのかな」「前の仕事から外されてしまうのかな」といった思いにとらわれてしまいます。
左遷
左遷の理由はいろいろありますよね。
自分の仕事のミスであったり、部下/上司のミスの責任を押し付けられた挙句であったり、職場、特に上司との人間関係で飛ばされたり。
今まで組織のために頑張ってきた人こそ「むなしさ」が心一杯に広がり、頑張る気力が急速に失われていく、この状態を「燃え尽き症候群」とも言います。
昇進しない、降格
何らかの理由によって「昇進しない、降格」になった人は、回りの見る目を気にするようになり、「恥ずかしい」「組織からいなくなりたい」という気持ちになっていきます。
テレワーク
テレワークでの「心のモヤモヤ」とは、「会社の評価基準がわからないこと」があると思っています。
テレワーク以前の評価は、成果を出せなくても「勤務態度がいい」「真面目に行動していた」といったことで、それなりに「〇(まる)」をもらえていたのが、テレワークになって上司が「勤務態度が見えない」「成果につながる行動を把握しづらい」中で、「自分は評価されなくなる」「成果をださない限りは〇がもらえない」という不安だと思います。
役職定年
ポストを外されて、モチベーションが上がらないという話はよく聞きますが、私が思うに今までは、部下の協力によって成果を出せていたのが、「一人で成果の出すやり方がわからない」ためでないかと考えています。
部下をこき使っていた人こそ感じるモヤモヤじゃないでしょうか。
ジョブ型への移行
ジョブ型とは、ポストごとにジョブ(職務)の内容を「職務記述書」によって明確に定めて、そのポストを担えるスキルとキャリアを築いてきた人に、労働市場に見合った賃金を支払うやり方です。
したがって、「広く浅くのスキル」しかもっていない人、いうなれば「うりになる専門スキルをもっていない人」は働きにくくなるということです。
「心のモヤモヤ」は中高年の危機のアラーム
「生活苦」に関する心のモヤモヤの場合
「倒産」「リストラ」「年収削減」「病気」といった心のモヤモヤ対して、何もしないでおくと、「働けない」「稼げない」「家族が養えない」「老後が心配」という思いだけにとらわれてしまい、つまるところ「中高年の危機」に陥ってしまいます。
そして、放置しておくと「生活苦による自殺」といった最悪の事態になるかもしれません。
「働いている時に起こる」心のモヤモヤの場合
「左遷」「昇進しない・降格」「役職定年」「ジョブ型への移行」の心のモヤモヤを放置しておくと「やる気が起きない」「むなしい」「頑張る気力がない」「停滞感」「成長が感じられない」といった「中高年の危機」のそのものになり、放置しておくと「うつ病を発症」してしまうくらい大変なことになってしまうのです。
私が経験した中高年の危機とは
私が経験した中高年の危機は以下のようなものでした。
私の中高年の危機の乗り越え方
私が中高年の危機を乗り越えた方法は以下のようなものです。
中高年の危機を乗り越える3つのステップとは
私が考える中高年の危機を乗り越える方法としては、3つのステップあります。
現実と心の折り合いをつける
まずは、生活苦、リストラ、左遷といった現実的な問題に対する自分の感情(悔しさ、悲しさ、絶望、後悔、やりきれなさ)を誰かにぶちまけるのです。
相手がいればいいのでが、独り言でもいいです。
気持ちを掃き出し、整理をすることによって、「何が自分を苦しめているのか」「ほんとうに悩んでいること」が見えてくるようになります。
そうなると心に「先を考える余裕」がでてきます。
自己理解を進める
心の余裕がでてきたら、次は、先に進むためには「自分自身が持つ根っこの価値観や、才能(無意識に繰り返される思考、感情、行動パターン)、強み(他人より優れている点)を探す必要があります。
方法としては、人生を振り返りつつ、「なぜこの道を選んだのか」「現在の仕事を選んだキッカケは何か」を考えていくことによって、思いだした一見バラバラにみえる出来事の中にその人の「根っこの価値観」「才能・強み」を見つけることができます。
また、自分の持つ才能、強さなどが見つからなかったら、才能・強さの診断テストをやってみる手もあります。
私が勧めるのは、ギャラップ社のストレングス・ファインダー2.0です。
そして、その「根っこの価値観」「才能・強さ」がわかれば、今後のその人が置かれている環境に合わせた具体的な行動を考えていけばいいいと思います。
前に進む行動
「働いている場合」の中高年の危機では、一つの例として、私がやってきた「持ち物の整理「できることをする」とかで乗り越えることができるかもしれませんが、コロナ不況禍で根深くなった「生活苦」で必要となる行動は、「お金」につながる行動ではないでしょうか。
そのためには、再就職や仕事を見つけるために、「自己PR/職務経歴の整備」「採用/仕事につながる」準備をすることだと思います。
まとめ
私の中高年の危機を振り返って考えてみると、ある意味で自分にとってのいい意味での「転機」なっていました。
中高年の危機を絶好の「機会」と捉えて、乗り越えることができれば、人生の良き「転機」、自らの「成長」につながると私は思います。
私は、説明した3つのステップによって、中高年の危機を乗り越えることは可能ですが、正直、一人で進めていくには、大変です。
私に相談に来られた方の中で、一人で進めて乗り越えるには自信がない、難しいという方には、有料になりますが、「中高年危機脱出サービス」といった3つのステップを支援するサービスも提供させていただいています。
中高年の危機を感じている方は、まずは、相談(無料)に来てください。