キャリアコンサルタント試験学科徹底分析!過去問解説サイトの使い方!
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多岐にわたる受験範囲をもつ「キャリアコンサルタントの学科試験」について、気になるその内容を徹底分析。
広範囲がゆえにどこをどう勉強したら良いのか、受験生にとっては分かりずらく不安になるでしょう。無理ありませんね。
国家試験キャリアコンサルタント試験は、第11回が過ぎましたので出題の傾向は見えてきています。
この辺りをTADAJUKU学科担当の藤原あきこより、受験生が絞り込んだ勉強に取組めるヒントを発信し、合格に近づくお手伝いをしたいと思います。
キャリアコンサルタント試験学科徹底分析!過去問解説サイトの使い方!
国家資格キャリアコンサルタントの学科試験は、試験範囲が広くて受験生は悩ましいですね。
社会経済の動向から始まり、キャリアに関する理論、労働基準法などの法律、人事管理・労務管理の知識、能力開発の知識、アセスメント、メンタルヘルスなど。
出題範囲は各試験機関のHPに掲載されていますが、次のURLからも見れますのでサッと目を通しておきましょう。
ただし、全項目が出題されるわけではないので安心してくださいね。
実際の試験ではこれらの範囲について、50問四肢択一式、100分間で解答。
そして、100点満点で 70 点以上( 35 問以上の正答)で合格と、15問不正解でも大丈夫なので決して高いハードルではないはず。
でも受験生心理としては、もやもやが続きますね。
このもやもやがスッキリとなるように、出題傾向とその対策について順にお伝えしていきましょう。
キャリコン学科試験の難易度は?
キャリアコンサルタント学科試験の過去の問題を、難易度「易・中・難」の3段階で分類してみました。
若干のばらつきは出るものの次のように毎回似た結果になりました。
<藤原個人の判断で「易」は基本的な内容であり是非とも正答したい問題、「中」はなんとか正答できれば、そして「難」はいわゆる捨て問レベルとしてカウント>
この表からわかるように、おおよそ「易」は毎回30問前後。
合格ラインは35問以上ですから、基本的な問いである「易」を確実に正答していくことが合格するための1つの対策、ベースになってきます。
〔キャリコン学科試験〕3大論点の理論・官公庁資料・法律について
ベースとなる「易」を確実に正答するには、過去問を繰り返し解くことにつきます。
これを地道にコツコツとやれば必ず知識は積み上がりますので、日々努力ですね。
次に、「易」を着実に正答できたとしてさらに合格に近づくには「中」と「難」の問題にどう取り組むについて。
多くの受験生が苦手だな、難しいなと思っているのは次の3つで、難易度高めの問題が散見されます。
- キャリアに関する理論・カウンセリングに関する理論
- 官公庁資料(調査、分析の結果)
- 各種法律、制度
尚、「難」の問題は個人的には一旦「捨て問」でいいかなと思っています。
皆目分からない問題に遭遇した場合は直感と、あとは25%の確率で正答できるかもしれない、という感覚で臨めば。
4つの選択肢のどれかにマークをしておけば、運が良ければ正答が1つ増えるくらいの気持ちと割り切りも必要ですね。
深追いして勉強時間を割いてしまうのは得策ではありません。
捨てる勇気を持つことは大切になってきますよ。
ではこの3つの論点についての具体的な絞り込み戦略の説明に入りたいと思います。
〔過去問分析〕キャリアに関する理論・カウンセリングに関する理論
キャリアコンサルタント試験では、キャリアに関する理論は毎回7問程度、カウンセリングの理論は2問程度の出題になっています。
現在の頻発度合いは次のとおり。
カウント方法は、選択肢1つに対して0.25ポイント、一問丸ごと出ていれば1.0ポイントとしています。
〔キャリアに関する理論〕毎回7問程度
順位 | 理論家 | ポイント |
1 | シャイン | 9.5 |
1 | スーパー | 9.5 |
3 | シュロスバーグ | 9.25 |
4 | サビカス | 6.75 |
4 | ホランド | 6.75 |
ご覧の様に、上位3理論家はほぼ毎回の出題になっていますので、ケアが必要ですね。
〔カウンセリングに関する理論〕毎回2問程度
順位 | 理論家 | ポイント |
1 | ロジャーズ | 7.0 |
1 | 国分康孝 | 3.5 |
3 | フロイト | 3.25 |
この中ではロジャーズは外せないところです
キャリアに関する理論・カウンセリングに関する理論の攻略方法
まず、理論家と代表的な理論は結びつくようにしましょう。
過去問を解くことが勉強方法の基本。
過去問を何度も何度も繰り返し解くことは、知識の積み重ねになり合格へ必ず近づきます。
具体的には次の2つの方法を目的別に行うといいでしょう。
●全体を網羅する
問題1から順に問題50までを解く
↓↓↓↓↓
●知識の定着を図る
例えばキャリア理論であれば、各回のキャリア理論の出題ばかりを解く。また、シャインが苦手だなと思ったら各回のシャインの設問を解く。
〔過去問分析〕官公庁資料(調査、分析の結果)
次は厚生労働省などが公表する、調査や分析結果を元に出題されるもの。
キャリアコンサルタントの学科試験には下記が2大頻発になっており、どちらもほぼ毎回出題。
平均すると1回につき1問ずつになります。
こちらもポイントのカウント方法は、選択肢1つに付き0.25ポイント、一問丸ごと出ていれば1.0ポイントとしています。
順位 | 内容 | ポイント |
1 | 能力開発基本調査 | 13.25 |
2 | 労働経済の分析 | 11.75 |
能力開発基本調査の攻略法
「能力開発基本調査」は、毎年3月末に公表されています。
内容は国内の企業・事業所と労働者の能力開発(教育訓練など)の実態について。
<調査内容>
- 対 象:「企業や事業所」「個人(正社員と正社員以外)」
- 内 容:教育訓練や教育訓練費用などの能力開発状況の実態
- ページ数:平成30年度は60ページ越
注目して欲しいのは、対象の個人について「正社員か正社員以外」という切り口であること。
問われる内容は教育訓練関係ですから、正社員と正社員以外ではどうしても正社員に重きを置く傾向になります。
例えば、
<「OFF-JT」の実施>
正社員に対して実施した事業所は 75.7%(前回 75.4%)
正社員以外に対して実施した事業所は 40.4%(前回 38.6%)
<キャリアコンサルティングのしくみ>
正社員に対して導入している事業所は 44.0%(前回38.1%)
正社員以外に対して導入している事業所は 28.0%(前回 26.6%)
と違いはハッキリ出ていますね。
あとこの調査には前回結果が上述のようにカッコで記載されています。
傾向として横ばいなのか、良化・悪化なのかも分かりますね。
そして効率よく内容を把握できる方法として、報道関係者用に作られている「調査結果のポイント」1枚モノの下半分を確認しましょう。
<引用:平成30年度「能力開発基本調査」>
「能力開発基本調査」は正社員と正社員以外を意識して、「調査結果のポイント」「過去問での勉強」でまずは乗り切りましょう。
時間に余裕がある方は、調査結果の本文に入るイメージでいいと思います。
「調査結果のポイント」を含めて、調査結果の全体はこちらで確認ができます。
「労働経済の分析」の攻略法
「労働経済の分析」は毎年9月に厚生労働省から公表。
具体的には次のような内容になっています。
<平成29年、平成30年の分析内容>
- 内容:統計データを、雇用、賃金、労働時間、勤労者家計などの切口で現状や課題をの分析
- 構成:2部構成(第Ⅰ部「労働経済の推移と特徴」は毎年同じ、第Ⅱ部は違うテーマ
- ページ数:平成29年(約200ページ)、平成30年(約350ページ)
労働経済の分析には本編以外に、「要約版(骨子・概要)」というまとめ的な資料が公表されています。
本編は膨大なページ数ですから、読むことに時間がかかるだけでなく通読するだけで理解し覚えることは難しいです。
なのでまずは「要約版」で全体像を掴むようにしましょう。
骨子は約10ページ、概要は40ページですが、グラフが多用された資料となり実際に読む量はページ数ほどありません。
<引用:平成30年版 労働経済の分析>
攻略法としては、
- 過去問でトレンドを押さえる
- 要約版で全体像を掴む
余裕がある人は本編を読むのもありですが、個人的にはその時間を他の論点の勉強に充てるなどした方が良いかなと思います。
〔過去問分析〕法律、制度
最後に、法律関係の論点について。
ほぼ毎回出題されている論点は次のとおりになります。
順位 | 内容 | ポイント |
1 | ジョブ・カード制度 | 13.25 |
2 | 労働基準法 | 12.5 |
3 | 能力開発促進法 | 12.0 |
いずれも、キャリアコンサルタントには関りが深く、知っておきたい内容ですね。
「ジョブ・カード制度」の攻略法
ジョブ・カード制度の問題は、比較的正答がとりやすいと思います。
それだけに落とせない設問になりますが、
- ジョブ・カード制度の総合サイトの確認
- 過去問を繰り返し解くこと
で、対応できます。
ジョブ・カードの作成目的をしっかりと掴み、実際にジョブ・カード制度のサイト(特にジョブ・カードとはのタブの中身)を確認しましょう。
<引用:ジョブ・カード制度 総合サイト>
また、実際に「キャリア・プランシート」「職務経歴シート」「職業能力証明」をダウンロードしてみるのもいいと思いますよ。
実物を見ることで理解も深まるでしょう。
労働基準法と職業能力開発促進法の攻略法
労働基準法、職業能力開発促進法もほぼ毎回の出題です。
双方、100条を超える法律ですが、過去問を見ているとある程度出題される論点は絞られていると感じます。
「労働基準法」であれば、賃金(割増賃金)、労働時間、休日などは基本的なところ。
また「職業能力開発促進法」はキャリアコンサルタントが規定されている法律としても捉えておきたいですね。
どちらもまずは過去問を繰り返し解いて覚えることを。
⇒ 労働基準法
TADAJUKU 過去問解説サイトの使い方
キャリアコンサルタント学科試験での勉強法は過去問を繰り返し解くこと。これは外せない方法です
TADAJUKUの過去問解説サイトでは次の3つの柱に沿った充実したコンテンツを提供しています。
- 直近3回の過去問について丁寧に解説
- ポイントを押さえた重要テキスト
- 学科問題集
〔TADAJUKU学科サイト〕コンテンツ紹介
さらに、スマホでもキレイに見やすく、スキマ時間の活用にも最適です。
過去問解説を参考に過去問を繰り返し解いて覚える
↓ ↑
重要テキストで、ポイントを確認する
↓↓↓
このような使い方をしてもらうと、効率よく勉強が進みます。
また、1発合格や最短での合格を目指している方には、有料にはなりますが第1回ぶんから直近まですべての解説やその他豊富なコンテンツをご提供できます。
是非ご検討くださいね。
〔TADAJUKU学科サイト〕受験生に役立つ勉強法やコツの紹介
キャリアコンサルタント学科試験対策の「過去問解説」「重要テキスト」「問題集」以外に、勉強法や解き方のコツを記事にて紹介しています。
学科担当 藤原あきこ実証済みの最短時間で成果が手に入る術や、案外知られていない「勉強・学習」に関する豆知識などを。
良かったら取り入れて試してみてくださいね。
効率よく勉強が捗りますように。
まとめ
国家資格キャリアコンサルタントの学科試験に関して、勉強範囲の絞りこみに参考となる過去問分析とTADAJUKU学科サイトの有効な使い方をご紹介しました。
理論のパートで取り上げた、「同ジャンルまとめ解き」は各論点で使える勉強法です。
なかなか覚えれない部分はこの方法も取り入れてくださいね。
最後に、合格するためには絞り込んだ範囲を確実に勉強して覚えることが大切です。
誤った方法で、時間をかけて勉強しても合格は見えてきません。
ぜひ、TADAJUKU学科サイトを徹底的に使って、時短で成果を手に入れてくださいね。
応援しています。
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