国家資格キャリアコンサルタント集団が斬る仕事論

【20代30代女性営業職キャリア】結婚、出産、転勤…転機を乗り越えるための考え方

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2006年大手食品メーカー入社。営業6年半、人事採用担当1年、営業マネージャー歴6年半。営業では主に外食業界の法人営業に従事。 入社当初は会社も仕事も斜めから見る“やさぐれ営業マン”だったが、読書やセミナーを通して仕事の向き合い方を改めると5年目から成績が急上昇、6年目に社内表彰される。 男性社会の営業現場でキャリアについて悩んだ経験やチームメンバーのキャリアを真剣に考えたいと思い、国家資格キャリアコンサルタント、2級キャリアコンサルティング技能士資格を取得。一般社団法人営業部女子課の会ではソリューションプランナー(営業部女子課に参加する皆さまの課題や悩みの解決をサポートするメンバー)として勉強会の企画運営や情報発信を行っている。プライベートでは一児の母。

仕事には慣れてきた。お客様との商談も楽しい。

でも私はこの会社でずーっと営業として働き続けるのだろうか。独身の友人が一人また一人と結婚が決まった。

営業職の女性先輩社員は数えるほど。

結婚しても働き続けられるのかな、、、出産しても営業職は続けられるのかな、、、もしかしたら、一生独身かもしれない。

特に女性営業が少ない業界で働いていると、身近なモデルケースが少ないので漠然とした不安に襲われる時ってありますよね。

キャリアを積み重ねながらライフも充実させたいからこそ、湧き上がる不安。

将来に対して漠然とした不安を抱えている営業女子のあなたに。

現役営業マネージャー&国家資格キャリアコンサルタント@あおきしずかが転機を乗り越え、変化を受け入れ、前向きに、キャリアもライフも楽しむためのポイントをお伝えいたします。

漠然とした不安の理由

女性のライフには男性より選択肢がある

結婚する・しない、専業主婦、主婦業以外の仕事をする、出産する・しない等一般的に女性には男性より人生の選択肢が多くあります。

例えば、結婚に伴って相手の勤務地に転勤する場合もあれば、退職しないと共同生活ができない場合も。

どの道を選んだらよいのか、そのタイミングはいつがよいのか、その道を選ぶと自分にはどんな影響降りかかってくるのか

不安になって悩んだり考えたりする機会が多いですよね。

他の人と比較し、自分を否定してしまう

自分より早く結婚した友人をうらやましく思ったり、出産を機に仕事を辞めた同期に対して焦りを感じたりすることはありませんか?

女性の生き方は多様性があるからこそ、他の人と比較し、「○○していればよかったのに、、、」と選択しなかった人生を羨み、自分に対して否定的な言葉をかけてしまうようです。

「世の中に取り残されそう」(専業主婦型ー出産)
「夫と子どものためにがんばってきたのに」(専業主婦型ー中断再就職型)
「仕事も家事も育児も完璧にやってあたりまえ:スーパーウーマン幻想」(両立型ーDEWKS)
「トータルな生き方では両立型にかなわない」(非婚型ー結婚延期型)
「子どものいない人生で本当によかったのか」(非婚型ー結婚延期型)

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他人と比較せず、自分が選んだ道を少しでも自信をもって歩めるように不安を解消していきましょう。

転機とそれぞれの不安解消ポイント

結婚を考えるとき

そもそも仕事を続けたいですか?続けたくないですか?

自分の意思を確認してみてくださいね。

続けるときのポイント
  • 結婚後、仕事を続ける上で障害になりそうなことは何か(通勤時間の変化、転勤・異動の可能性、残業、接待等)
  • 夫は自分の仕事について理解をしてくれそうか、家事の分担はどうするか
  • 障害になりそうなことについて、上司や夫に相談できそうか
  • 結婚後も働いている先輩に体験を聞くことはできそうか
続けない(られない)ときのポイント
  • 仕事を続けない(続けられない)場合、収入面はどうするか
  • やりたいこと、関わりたいコト・人を書き出して整理してみる
  • 転職情報について調べてみる

転職情報についてはこちらを参考にしてみてください

結婚しないという選択肢もある

2015年厚生労働省の統計によると、女性の生涯未婚率は14.7%。7人に1人は未婚です。

結婚しなくても、自分らしいキャリアを歩み、活躍している女性も多数います。

実際、シングルライフの岡本祐子氏は『女性のためのライフサイクル心理学』においてこのように述べています。

シングルライフで生きることを決めてからは、随分楽になった。
一種の開き直りだが、少数派になったことで多数派の見解や社会通念による束縛感が薄れ、世の中や人を冷静に見られるようになり、自由の清々しさを満喫している

あなたはどのようなライフキャリアを送りたいと思っているか、自問自答してみましょう。

出産を考えるとき

ポイント
  • 出産する営業女性に対する会社の制度はどうなっているか
  • 出産、復職後障害になりそうなことは何か(保育園の送迎、子どもの事情による急な休み、異動・転勤、勤務時間外の顧客対応等)
  • 障害になりそうなことについて、上司や夫に相談できそうか
  • 出産後も働いている先輩に体験を聞くことはできそうか。社内に先輩がいなければ社外で出産後も働いている人に体験を聞くことはできそうか

社外で情報収集が必要な場合は「営業部女子課」という団体があり、営業ママも活躍しています。

妊娠中又は出産後の女性労働者の母性を守る目的で、会社に対して義務付けられている法律があります。

こちらも参考にしてみてくださいね。

“子どもは授かりもの”

第一子の平均出産年齢は30.7歳(厚生労働省 平成30年人口動態統計月報年計より)です。

不妊に関する治療方法はありますが、35歳を過ぎると、妊娠や出産に様々なリスクが生じます。

【医師監修】高齢出産は何歳から何歳まで可能?40代での妊娠リスクと対策法 |ママデビュー編集部

子どもを希望する場合は、出産年齢も考慮してライフキャリアプランを考えましょう。

転勤・異動

希望の勤務地でない、知り合いがいない地域に転勤になることもありますし、営業からマーケティング部や企画部、営業事務等職種変更になることもあるでしょう

ポイント
  • 現部署では得られない体験、経験ができることにフォーカスする
  • 分からないことや不安なことを転勤先、異動先もしくは経験者に相談してみる
  • 今、何を優先したいか、優先順位を書き出してみる
  • 10年スパンで考えてみる

今すぐに同時に、すべて―出世も、お金も、モテも、結婚も、子育ても、おしゃれも、自分の時間も―を手に入れようとするから、無理が生じる。
―中略-
10年スパンで考えれば、案外、あれもこれも結果として手に入れることができていたりする。

これを読んだときは、まさに目からウロコ。

若いときは、どうしても見えている時間軸が短く、視野が狭くなってしまいがちです。

10年スパンで考えると、今も未来も大事に生きられそうだなと感じました。

人生は“予期せぬ出来事”の連続

どんなに不安を解消しても解消しきれないこともあると思います。

なぜならば、人生は予期せぬ出来事の連続だからです。だれも予想できません。

ただ、“予期せぬ出来事は”はマイナスなことなのでしょうか?

予期せぬ出来事80%

計画された偶発性理論(Planned Happenstance Theory)

「予期せぬ出来事が個人のキャリアのチャンスを生む」

スタンフォード大学キャリア心理学者のジョン・D・クランボルツ教授が提案したキャリア論に関する考え方です。

計画された偶発性理論の要点

①個人のキャリアの8割は予想しない偶発的な出来事によって決定される

②その偶発的な出会いや出来事を積極的につくり出し、最大限に活用しキャリア形成の力にする

偶然の出来事や出会いはつくり出すことができる、それをチャンスと捉えれば自分のキャリア形成に活かすことができる、というわけです。

クランボルツ氏は、計画された偶発性を起こすには、5つのスキルが必要だと説いています。

5つのスキル

好奇心:新しい学習機会を模索し続ける

持続性:すぐに上手くいかなくても諦めずに粘り強く努力する

楽観性:新しい機会を「実現可能」と捉える、ポジティブな側面を拾う

柔軟性:状況の変化に応じて信念、概念、態度、行動を変える

リスク・テイキング:結果が不確実でも、新しく得られる何かにかけて行動してみる

結婚、離婚、再婚を経験して

筆者の今までの人生の中で、“予期せぬ出来事”の最大ダメージは“離婚”です。

『3人に1人が離婚する時代』とは言われていますが、まさか自分がそうなるとは夢にも思いませんでした。

好きな相手と結婚したはずなのに、2年半で卒業。

ほとんど会話がない毎日。でも離婚したら一生独身かもしれない。不安が募る毎日でした。

あまりにも苦しくて、ある人に相談したところ下記のことを言われました。

不安で苦痛な毎日を送る5年後と、別れたら今は苦しいかもしれないけれど、新しい出会いと楽しい毎日が送れる可能性があるとしたらどちらを選びますか?

別れたとしても、新しい出会いと楽しい毎日が送れるかどうかは、あなた次第です。

筆者はお別れすることを選択しました。「リスク・テイキング」です。

そして離婚後一年たって、交際し始めた方と再婚しました。

結婚相談所や合コン、お見合いパーティー、趣味コン等参加した中で出会った、まさに“計画された偶発性”による出会いです。

まとめ

いかがでしたか?

女性のキャリアもライフも人それぞれ。

働き続けられる選択肢が増えた分、結婚や出産というライフイベントで悩んだり迷ったりすることも増えます。

そして、予期せぬ出来事も起こります。

どんなことが起こってもそれを自分の糧にできるかどうかはあなた次第。

あなたがあなたらしく、ライフもキャリアも楽しめますように。

あおきしずかはあなたを応援しています☆彡

青木静のプロフィールはこちら☟☟☟

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2006年大手食品メーカー入社。営業6年半、人事採用担当1年、営業マネージャー歴6年半。営業では主に外食業界の法人営業に従事。 入社当初は会社も仕事も斜めから見る“やさぐれ営業マン”だったが、読書やセミナーを通して仕事の向き合い方を改めると5年目から成績が急上昇、6年目に社内表彰される。 男性社会の営業現場でキャリアについて悩んだ経験やチームメンバーのキャリアを真剣に考えたいと思い、国家資格キャリアコンサルタント、2級キャリアコンサルティング技能士資格を取得。一般社団法人営業部女子課の会ではソリューションプランナー(営業部女子課に参加する皆さまの課題や悩みの解決をサポートするメンバー)として勉強会の企画運営や情報発信を行っている。プライベートでは一児の母。










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