国家資格キャリアコンサルタント集団が斬る仕事論

仕事ができる人とは?仕事センスのある人の特徴は?

坪根 克朗
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坪根 克朗
国家資格キャリアコンサルタント。問題社員解決キャリアコンサルタント。ソフトウェア開発、システムエンジニアを経て、人事部(労務管理・人材育成・キャリア相談)業務に従事。長年、問題社員(ローパフォーマー社員含む)の再生・戦力化を目的とした問題社員解決の専門として活動中。高知県出身、広島県在住。【好き】広島カープ、WoWoW海外ドラマ、坂本龍馬、広島風お好み焼きなど

会社で働いていると、仕事ができるようになりたい。そのための能力を付けたい。

意欲のある人であれば必ずそう思うでしょう。

しかし、現実として仕事のできる人は少ないです。

試しに皆さんの周囲を見回してみてください。「ああ、この人は確かに仕事ができるなと思わせる人」はそうはいないですよね。

私自身の30数年の会社員生活を通しても数人しか名前が出てきません。

私も仕事ができる人にあこがれ、なりたいと思い、彼らの日頃からの「考え方」「仕事への取組み」「行動」「成果(アウトプット)」を勉強し、観察してきました。

そして、今ごろになって、仕事ができる人の秘訣(共通項)を見つけ、思い当たり、表現できるようになりました。秘訣とは、「仕事センスがある」ということなのです。

そして、特に、仕事センスを磨くことこそが、キャリア形成の醍醐味ということに気がつきました。

そこで、キャリアコンサルタントの坪根 克朗が、仕事ができる人になるために「仕事センスとは」「仕事センスの磨き方」についてお話していきます。

仕事ができる人とは

仕事とは

そもそも、仕事とは、趣味ではないものです。

趣味は、自分に向けて、自分のためにやることですが、仕事は、「自分以外の誰かのためにやること」になります。

釣りは趣味になりますが、漁師は仕事です。

そして、お客さんに役立って始めて仕事になると考えています。

仕事ができる人とは

仕事ができる人とは、仕事の「成果」をだすのはもちろんのこと、人から「頼りになる」「安心して任せられる」「この人じゃないとだめだ」と思わせる人ではないかと思っています。

「この人じゃないとだめ」と思わせるものとは

会社の中には、「問題解決スキル「マネジメントスキル」「プレゼンテーションスキル」等の多種多様なスキルをもっている方はたくさんいます。

しかし、皆が「この人でないとだめ」とお客様から言われません。お客さんや会社からみて「この人じゃないとだめ」と思わせる人は、何が違うのでしょうか。

違いを生み出している正体は、「あれができる・これができる」といったスキルを超えた「仕事センス」ではないかと思っています。

仕事でのセンスとは

センスとは

そもそもセンスとは、「数値化できない事象の良し悪しを判断し、最適化する能力」と言われます。

例えば

「経営センスが良い」というのは、売上が良い/悪い、業績が良い/悪いということなのでしょうか。従業員や取引先を悲しい目にあわせて、利益さえ出していたら、経営センスがいいとは言えませんよね。逆に業績が悪くとも、いい人材を育成し、社会貢献できている会社なら経営センスは良いかもしれません。

このように業績や売上は、数値化できますが、経営センスは一例ですが、センスは単純に数字では測れないものなのです。

センスの特徴

センスの特徴は、一般的に以下のような特徴があります。

  • 特別な人に備わった才能ではない
  • センスとは誰にでもある資質だし、個性である
  • センスにはフィードバックがきかない。

仕事センスとは

センスとは正直よくわからないですね。

しかし、30年の会社員生活から、仕事センスのある人、無い人は必ずいました。

そして、私なりに仕事センスを意味つけると以下になります。

仕事センスとは、「顧客や組織からこの人じゃだめと思ってもらうために、自分がもっている知識をフル活動させて、自分で判断・予測して、顧客や組織からの要望を最適化する総合的な力」だと思います。

仕事センスのある人の行動や思考

私が仕事センスあるなと感じた行動や思考は以下のようなものです。

アクションアイテムにストーリーをつけている

何を成し遂げようと思った時、アクションアイテムを箇条書きで並べ、優先順位を付けますよね。

しかし、凄いと思った方は、やることの順番つけ、AとBとCが箇条書きにならないのです。

「AがあってこそB」「BができてCがでてくる」といった成果を出すためにどういう順番でやるかというストーリーを作れてしまっているのです。

誰もが気づかない矛盾を直視している

何かしらその業界の人たちが見て見ぬふりをしてきた矛盾に気が付くのもセンスの最たるものかと思います。

中古車の買取専門で成功した(株)ガリバーインターナショナル(現IDOM)社長の羽鳥兼市氏も1人です。

例えば

中古車業という商売は、「安く仕入れて」「高く売る」が原則ですよね。羽鳥社長もずっと30年やってきて、販売センターを7つ持つくらい成功していました。毎朝見る会社の販促用の幟には、「高価買取!」「激安販売!」といった商売とは真逆のこと書いてあることに気づき、「なんか間違っている」「悪い商売かな」と思いながら、そのまま商売していたのですが、ある時結論を見つけるのです。「個人に販売しなければいいのだ!」つて。これが、「買取専門」という戦略の起点にあったという話です。

どんな業界に思い込みがあって、本当は矛盾しているのに「うちの業界はこんなもんだ」とみて見ぬふりをしてしまいがちです。

それを直視することから、新しいビジネスが出てきたのだと思います。

「意思決定が速い・ぶれない」理由

仕事のできる人は「意思決定が速い・ぶれない」とよく言われていますが、ビジネスではその人にとって未知の新しい現象が毎日でているはずです。

ところが、それを自分なりの論理という抽象化している人にとって、「どこかでみた風景」「どこかで経験した」になっているため、他の人からみれば新しい現象でも核心をもって判断しているのです。

そのため、まわりからみているとブラックボックスでしかないから、「センス」とかしかいいようがないのです。そのような方は、以下の行為を瞬時で行っているのです。

過去の経験や事例を「抽象化」したパターンとして蓄積している

過去の経験や事例、知識諸々をそのままストックしておくと、「もの知り」でしかありませんが、得られた経験や知識を「抽象化」してパターンとして蓄積しているのです。

(注)抽象化とは「具体の集合の中から規則性を探す行為」を言っています。

新しい事象に対応した「抽象化したパターン」を引き出している

知識に基づく予測もしている

仕事センスのある方は、同時に時代の一歩先を読む能力(予測)も持たれています。

「先々の事業拡大にため、このベンチャー企業を買収した」理由を聞くと、長年の勘と答えている経営者は、市場において膨大な知識と経験をもっていて、それに基づいて自分なりの予測を生み出して、経営判断されているのです。

仕事センスの磨き方

仕事センスを磨く方法としては、「知識の集積」「仕事センスのある人の行動や思考を学ぶ」の2つが必要になります。

知識の集積

仕事センスのポイントは、自分が持っている知識をフル稼働させて、自分で判断・予測しながら、お客様や組織からの要望を最適化しなければいけません。

そのためには、多種多様な知識を集積する必要があるのです。

【仕事センスを磨く知識①】仕事をする上での知識

例えば

「あいうえお」しか知らない人間と、「あ」から「ん」まで50音を知っている人間では、どちらが「わかりやすい文章をかけるでしょうか」、またどちらが「人を喜ばせる文章がかけるでしょうか」自明ですよね。

おなじように、センスがいい文章を書くには、言葉をたくさん知っていたほうが圧倒的に有利です。

また、イラストレーターならデザインの知識、プログラマーなら、言語の知識とか知る必要がありますよね。

仕事おいても同じで、知識があればあるだけその可能性を広げることができるのです。

【仕事センスを磨く知識②】仕事の意味・価値を知る知識

コンビニで働く人は、「便利さ」という価値を与える仕事についているわけですから、便利とはどういうことか知っていなければいけません。

便利さということはどのくらい価値があることなのか。どういうことをするとその価値がキープできるのか、そうした知識がなければマニュアルとおりに動くしかなくなります。

また、PPTを使ってプレゼンする資料を作る時「目的」「対象者」を明確にしたうえで、「どういうフォントを使えばわかり易い」「やさしい印象を与える色の使い方」「見やすいレイアウト」などの知識がないとセンスのあるアウトプットは作れません。

【仕事センスを磨く知識③】王道の知識

王道の知識とは、「定番のもの」「一番いいとされているもの」「ロングセラーになっているもの」ということになります。

例えば、仕事を効率化させるソフトいえば、WordやEXCELのようなマイクロソフトの製品になりますよね。

それらは、すべて地位を確立するまでに、改良されて、洗練されて「その新しさ」が磨かれています。言い換えれば、王道のものはすでに「最適化されている」と言えます。

王道を知ることで、関連するジャンルの製品を最適化する指標ができるのです。

【仕事センスを磨く知識④】流行しているものを知る

王道と逆の流行を抑えることで、知識の幅が広がります。

流行を抑える上で活用したいのが雑誌を読むことです。ネットでも情報はたくさんありますが、どちらかと言うと速報性が重視され情報に深みがありません。

雑誌は出版過程で情報が網羅的かつ深化されているので、雑誌で現在の流行を抑えていくことは効率的です。

【仕事センスを磨く知識⑤】「共通項」や「一定のルール」を探す

王道と流行を抑えたあと、その他の情報を得てそれらにはある「共通項」や「一定のルール」を自分で分析することです。

例えば、入りやすいお店の共通項や、レイアウトの一定のルールなどを分析解釈することで、インテリアショップらしさをより自分のなかに蓄えることが出来ます。

仕事センスのある人の行動や思考を学ぶ

仕事センスを鍛える方法としては、仕事センスがあるなと思う人の行動や思考を真似ることも大事だと思います。

【先人の行動や思考①】やるべきことを順序で考える

目的に向けて、やるべきことを洗い出すだけだけではなく、「AがあってこそのBがあり、Bができて始めてCを実施する意味がある」などの時間軸をいれたストーリーにすることによって成果が出やすくなると思います。

【先人の行動や思考②】客観的になること

誰もが見て見ぬふりをしてきた矛盾を直視するのは、客観的になる必要があります。

仕事センスの敵は、思い込みであり、主観性です。

ビジネスにおけるプランや企画において、主観性の枠にとらわれている間は自由になれません。

なかなか自由になれないからこそ、意識して思い込みを外さなければいけません。

思い込みを外す方法は、以下のような「いつもと違うことをしてみる」ことを勧めます。

  • いつもは手に取らない雑誌を読んでみる
  • いつもは見ないテレビ番組を見る
  • いつもはしゃべらない会社の部下か、上司と話してみる

自分という枠組みを決めているのは、自分自身です。

自分を作っている要素はまわりの環境です。

そこで周りの環境を変えてみると自分の枠組みも変わります。

ここからセンスの多様性が育っていくと思います。

【先人の行動や思考③】具体と抽象の往復運動

仕事ができる人の話として、「意思決定が速い・ぶれない理由」を説明しましたが、これは日頃から以下のような「具体化」と「抽象化」行き来させて、往復運動(1→2→3→1)を繰り返しているのです。

  1. 具体化:具体的な事例を集める
  2. 抽象化:具体例を構造的に捉えることによって抽象化する
  3. 適用:抽象化された方法論を自社に当てはめる

(注)抽象化とは「具体の集合の中から規則性を探す行為」を言っています。

【先人の行動や思考④】知識集積には知的好奇心

経営に限らず、ごく身近なところにおいても知識に基づく予測が必要な場合が出てきます。

例えば

「部屋から富士山が見えるからこのマンションを買ったのに、目の前に高いビルができて見えなくなった」こういう人は、知識による予測をしておらず、センスに欠けていますよね。知識がなくても、調べたり、人に聞いたりすればわかることなのに、その手間を惜しんで失敗してしまう話ってありますよね。

知識を吸収し、自分のものにしていく必要がありますそのためには、何事に対しても知的好奇心(感受性+知識)が必要になってきます。

まとめ

仕事センスとは、先天的なものと思われていますが、実際は、自分の経験や事例などの抽象化された知識のほかに、幅広い多様な知識によって、事後的に試行錯誤の中で時間をかけて練り上げていくものだと思います。

人は働くことによって、自分のセンスというものを後生大事に育て、磨きかけていくのが、キャリア形成の醍醐味になると思っています。

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国家資格キャリアコンサルタント。問題社員解決キャリアコンサルタント。ソフトウェア開発、システムエンジニアを経て、人事部(労務管理・人材育成・キャリア相談)業務に従事。長年、問題社員(ローパフォーマー社員含む)の再生・戦力化を目的とした問題社員解決の専門として活動中。高知県出身、広島県在住。【好き】広島カープ、WoWoW海外ドラマ、坂本龍馬、広島風お好み焼きなど










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