国家資格キャリアコンサルタント集団が斬る仕事論

50歳以降の働き方!失敗しないセカンドキャリアの準備、必要なスキルを伝授

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国家資格キャリアコンサルタント。中高年危機脱出キャリアコンサルタント。ソフトウェア開発、システムエンジニアを経て、人事部(労務管理・人材育成・キャリア相談)業務に従事。企業における職場環境・人間関係・セカンドキャリアに関するコンサルティングの他、中高年の危機を乗り越える支援の専門家として活動中。高知県出身、広島県在住。【好き】広島カープ、WoWoW海外ドラマ、坂本龍馬、広島風お好み焼きなど

シニア世代の方!今、イキイキ楽しく働けていますか?

終身雇用や年功序列は過去のものとなり、AI技術の発展によっていままでの仕事がドンドン自動化されていく中、会社からは、「君はこの先、会社にどのように貢献するつもり?」などと詰め寄られ・・・・

50歳、役職定年、定年など節目を迎えると、セカンドキャリアについて考えてしまいますよね。

会社には定年という期限(法律では65歳)ある以上、期限を超えて働き続ける(例えば80歳)には、セカンドキャリア、サードキャリアを考えるのは当然のことになります。

2019年12/21(土曜日)、11時から1時間、「50歳以上でセカンドキャリアについて、不安や悩みを抱えている方やキャリア相談にのっている方」向けに、ネットを使ったオンライン講座(ZOOM利用)を開催しました。

今回のオンライン講座、27名の方に参加していただき終わった後、以下のようなコメントをいただきました。

  • 今後のキャリアを考える上で、とても参考になりました。
  • 米国キャリアトレンドから今後日本への予測と、備えておくべきスキルを明確に
    示して頂き、勉強になりました。
  • 私が意識していなかった気づきを頂きました。
  • 自分をどう定義づけして、自己研鑽するか、長い会社員生活で疎かにしていたことに取り掛からなければならないと思いました。
  • 自己紹介後に実績や経験を話したうえでの講座だったので、信頼性や権威性があり良かったです。

そこで、シニア向けのキャリア相談にのっているキャリアコンサルタントの坪根 克朗が、ZOOM講座で使用したスライド(パワーポイント)に補足説明を加えながら「50歳以降の働き方」「失敗しないセカンドキャリアの準備」「必要なスキル」について、お話していきます。

私がキャリアで悩んだ時

30数年の会社員生活において、私自身がキャリアについて悩んだのは、「30歳」「50歳」「56歳」「62歳」と4回あり、その結果として今は、個人事業主として活動しています。

日本型雇用(終身雇用、年功序列)を止める背景

つい先日の12/18 読売新聞で、経団連の春闘方針が発表され、組合に「日本型雇用(終身雇用、年功序列)の見直し」をしていく提案をするという記事が出ていました。

きっかけは、今年の6月世界一の利益を出し、日本のトップ企業であるトヨタ自動車が「自動運転」「電気自動車」といったイノベーション(経済的な価値を生み出す新しいもの事)からくる危機感から、雇用環境の見直しを唱えだしたことにあります。

そもそも、日本型雇用が広がったのは、1960年代の高度成長期以降であらゆる職種で人手不足が起き、働き手を確保したい経営者と生活を安定させたい労働者の利害が一致して始まった制度です。

なぜ会社は、日本型雇用(終身雇用、年功序列)を止めようとするのでしょうか。

理由は、以下の3つが考えられます。

近未来の日本の姿(会社、仕事、働き方)を考える背景

アメリカでは20世紀中盤まで、HP(ヒューレットパッカード)社に代表されるようにノンレイオフポリシー(終身雇用)や年功序列を採用している企業がたくさんありました。

それが、日本、中国等の成長によって、20世紀の終わりまでには完全に崩壊してしまったのです。

そして、以下に示す3つの要因も加わり、アメリカの姿(会社、仕事、働き方)は大きく変貌してしまいました。

近未来の日本の姿(会社、仕事、働き方)を考える背景としてアメリカの有りようは非常に参考になります。

近未来の日本の姿(会社、仕事、働き方)とは

アメリカの会社、仕事、働き方が変貌した背景は、遠からず日本にも同じ影響を及ぼしてきます。そして、その結果、近未来の日本の姿(会社、働き方、仕事)はアメリカの今の姿(会社、仕事、働き方)に近い形になると思います。

近未来の会社とは

これからのビジネスは、スピードが命です。そのため、社内の人材を育成しているのでは間に合いません。

その結果、会社は、少数精鋭で、専門スキルをもった適任人材をジャスト・イン・タイムで招聘するプロジェクトの集合体になってくるでしょう。

ただ、会社自体、管理職そして経理、会計、総務、庶務といったバックオフィスワーカーは残ります。

しかし、誰もが安泰というわけにはいかないのです。

近未来の仕事(ギグエコノミー)とは

次にギグエコノミーについて、もう少し詳しくお話します。

特に重要な特徴として、今までは、「〇〇会社、▲▲会社」といった会社の名前で仕事をしていたことが、ギグエコノミーの世界では「〇〇さん、△△さん」といった個人の名前、すなわち個人の評判で仕事を進めていくようになっていきます。

近未来の働き方(ギグワーカー)とは

近日本の働き方(ギグワーカー)は、以下のようになりますが、ここで注目してほしいことは「ギグワーカーになる理由」です。

この理由、あなたはどう思いますか。

シニアのセカンドキャリアとは

それでは、シニアの方々がセカンドキャリアを考える時、働く場所(会社とギグエコノミー)によってどんな違いが出てくるのでしょうか。

作家の橘玲氏が、働く場所の違いを、「伽藍」「バザール」に例えて、説明してくれています。

会社とギグエコノミーの違いわかりましたか。

今シニアの方々が、80歳くらいまで働くには、会社では期限(定年)がある以上、遠からずギグエコノミー(バザール)で働く必要が出てきます。

ギグエコノミーでは、「ポジティブゲーム」の社会になりますから、今からセカンドキャリアに向けた準備が必要になってくるのです。

失敗しないためのセカンドキャリアの準備

ギグエコノミーで失敗しないためには、5つの準備(思考、行動)が必要になります。

パーソナルブランドの作り方

準備の中で特に重要なことは、パーソナルブランドを作ることです。自分のパーソナル、特に自分の「強み」を見つけるアセスメントが必要です。

パーソナルのアセスメント方法の紹介

私が勧めるのは、ストレングス・ファインダー2.0です。

アメリカの世論調査と組織コンサルティングのギャラップ社が200万人へのインタビュー結果から人の「強み」を34種類にパターン化したものから作られた診断テストになります。

Webサイト上で177個の質問に答えていく(30分)ことで、自分の「強み」をランキング形式で、ベスト5まで教えてくれます。

この本により、「強み」の他に、「自分の強みがどんな場面で生かされて、どんな行動をとればいいか」まで教えてくれます。

専門領域の作り方

パーソナルブランドを確立していくためには、お金を稼げる専門領域、スペシャリストと言われる領域が重要になります。

ただ、いまさら、専門領域と言われてとも・・・・言われる方が、多いと思います。

そういう場合、今の仕事が「定年後も同じ仕事を続けられるか」どうかで判断してみてください。

もし続けられるなら、その仕事については、あなたはスペシャリストで専門領域と言っていいと思います。

ただ、無い、または思いつかない場合は、以下の方法を試してみてください。

パソーナルブランドの作り方(行動)

専門領域が決まったら、パーソナルブランドを確立していくための行動の流れ(ステップ)をお話していきます。

AI共存時代に必要なスキルとは

AI共存時代に必要なスキルとは、AIにできない能力、スキルを身につければいいのです。

以下のようなものがあります。

汎化とは

汎化とは、「様々な事柄に対して共通点をみつけ、より広い概念として捉えなおすこと」をいいます。

タクシーやバスをまとめて「自動車」、フェリーやクルーザをまとめて「船」、それらを広い概念(範囲)でまとめると「乗り物」になります。

ノウハウの横展開とは

ノウハウの横展開を具体例でいうと、「ある車が故障して、修理工場に運ばれてきました。調べた結果、エンジンの〇〇部品が原因とわかりました。それでハイ終わりにするのではなく、他の車種で同じような故障が起こらないか調査したり、直したことによって他の部品に影響を及ぼさないか調査する」といったことになります。

社会的知性の向上方法

社会的知性を向上させるには、まず重要なことは、「生来の自分らしく、誰とでも好意的に寛大に、心身共にリラックスし、協調的な人間関係を作りたいという気持ちを日頃からもつ」ことになります。

創造力

創造力と聞いて、私には「無理」なんて思っていませんか。

確かに「創造力」といえば「生まれつきの才能がある」「センスがある」といった一部の人たちだけの特殊能力というイメージが根強いですよね。

しかし仕事で求められる「創造力」は「誰でも使えて、繰り返すことができる必要があるものなのです。

定義としては、難しそうですよね。しかし、いくつかの考えや手順を踏んでいけば、創造力は鍛えることができるのです。

創造力を高めるマインドをもつ

  • 「できる、できないといった結果」より「自分でコントロールできる行動」に目を向ける。
  • 「誰かから与えられた正解」を鵜呑みにしない。
  • 「数々の失敗の延長線上に成功がある」という捉え方をする。

創造力を働かせる「対象」を理解する

ビジネスにおける創造力の定義は「常識にとらわれない発想や工夫で、新しい価値を生み出し続ける力」であり、その発揮対象は必ずしも商品やサービス、ビジネスモデルだけとは限らないのです。

例えば、以下の項目も、常識にとらわれない発想や工夫を取り入れ「新しい価値を生み出す」対象となりえるのです。

  • 問題発見の新しさ:まだ誰も気付いていない「問題」や「課題」を発見する。
  • 問題の解釈の新しさ:新しい視点や枠組みで問題を捉え直す。
  • 解決策の新しさ:常識や固定観念を捨てて、これまでとは異なる解決策を描く。

物事を多面的に捉える習慣をもつ

物事に対して、「視点の高さ」「視点の角度」など多様な視点を置くことによって、他の人とは異なる概念や切り口を見出せるようになります。

考えやすい環境に置く

「多様性」「寛容性」を心掛けることによって、いろいろな方々から自分とは異なる意見や考えを取り入れることができるようになります。

高く稼ぐ能力・スキルとは

高く稼げるスキルとは、社会で一番必要とされ、あまり人がもっていないスキル、それは、ずばり「構想力」になります。

構想力とは、3つの力(主観力、想像力、実践力)を使って「存在しないものを存在させる力」、すなわち「あるべき姿を見つける力」と言ったほうがわかり易いかもしれません。

構想力について、「構想力が社会で必要とされる理由」「必要な資質」「鍛え方」「構想力の例」等、私のブログに詳しく書いていますので読んでみてください。

まとめ

今後も働きたいと思っている人は、働く環境(会社、仕事)が変わることに不安を覚えますよね。

ただ、今後どのような「働く環境」になるのか知って、「失敗しないセカンドキャリアを作る準備」や「必要なスキル」がわかれば少しは安心できます。

ただ、準備やスキルを身に着けるには時間がかかります。そのために早めにセカンドキャリアについて考え、後は行動するだけです。

そして、セカンドキャリアが違うと思ったら、働き方や仕事の内容を変えていけばいいのです。

自分のセカンドキャリアについて相談したい方は、坪根キャリアコンサルティングOfficeまでご連絡ください。

坪根克朗のプロフィール詳細はこちら>>

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国家資格キャリアコンサルタント。中高年危機脱出キャリアコンサルタント。ソフトウェア開発、システムエンジニアを経て、人事部(労務管理・人材育成・キャリア相談)業務に従事。企業における職場環境・人間関係・セカンドキャリアに関するコンサルティングの他、中高年の危機を乗り越える支援の専門家として活動中。高知県出身、広島県在住。【好き】広島カープ、WoWoW海外ドラマ、坂本龍馬、広島風お好み焼きなど










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