【仕事でミス】失敗して心が折れた時の立ち直り方3つのポイント
「1億円、計上漏れしてる!」
仕事で大きなミス。心が折れました。
年末年始の休み明け、正月気分が一気に覚めた大失敗。入社して間もない頃の話ですが、いまだに忘れられません。
月末の締めに間に合わせるため、上司や同僚に迷惑をかけて皆遅くまで手伝ってくれて何とかなったのですが、当時は食事ものどを通らず、数日はどうしようもなく凹んでいました。
誰だって傷つきたくない、ストレスは避けたいでしょうが、そんな気持ちとはおかまいなしに、運命はどんどん私達にプレッシャーを与えてきます。
でも大丈夫。逆境やストレスにうまく対処できるようになる方法があります。
スマイル戦隊ネガティブバスターズとともに、心が折れても立ち直る方法をご紹介します!
漫画:スマイル戦隊ネガティブバスターズ (作成中)
仕事でミス・・・「心折れそう」って思った事ないですか
キャリア人生には必ず心が折れそうな時がくる
社会人になってリタイアするまで少なくとも40年は何らかの役割で働く必要があります。
会社員でも、フリーランスでも、子育てでも、何のストレスもプレッシャーも受けずに過ごす事はできません。
特に、キャリアの節目、例えば転職や転勤、昇格などもそうですが、周りの環境が変わることでストレスやプレッシャーを感じ、知らず知らずのうちに心が疲弊してしまって折れそうになる事があります。
ストレス過多で変化の多い時代でも、身体の健康と心の健康を維持することができる人だけが、生き生きと働く事ができるのです。
長い仕事人生、打たれ強くしぶとく生きる強さが必要になってきます。
心が折れやすい人とは
心が折れやすい人とは、一言でいうと、「心が硬い人」です。
身体が硬いとケガをしやすいように、心も硬いと折れやすいものです。
心が硬いってどういうことでしょうか。3つのタイプを挙げています。
完璧主義
任せられた仕事は、完璧にやらないと我慢できない完璧主義のタイプの人。
正解が一つしかないから、自分が思った通りに物事が進まないと精神的に不安になります。
失敗が許されないのでずっと張りつめた緊張感が続きます。
自分が完璧なので人にも完璧を求めがち。自分で自分を追い込み、心が折れやすくなってしまいます。
今まで大きな挫折を味わった事がない人
今まで大きな挫折を経験せずに社会に出た人は、いざ大きな挫折するような出来事が発生した時に対処できずに心が折れてしまう場合が多いです。
可愛い子供には旅をさせろといいますが、何度も人生の大きなハードルを越えてきた人とそうでない人とでは心の脆さにも差が出ます。
私の職場に引っ込み思案な新人がいますが、人前で発表する事を極力避けようとする様子を見ると、新人の時にしか失敗はできないのだから、ガンガンいけばいいのにと思います。
自分のテリトリーから出ようとしない人は、違う世界を受け入れにくくなってしまうのです。
何事も自分で内に抱えてしまう人
仕事でも、全部自分でやろうとする人。
頼まれた仕事を断れずに自分で受けてしまって、1人で残業している人。
言いたいことも言えずにずっと胸の中に秘めて我慢をしてしまう人。
ギリギリになってもなお自分でがんばってしまう人は、もうだめだと思った瞬間立ち直れなくなってしまいます。
心が折れても立ち直る、レジリエンスを鍛えよう
レジリエンスとは
レジリエンスとは、日本語に訳すと「復元力」となります。
米国心理学会では、逆境やトラブル、強いストレスに直面したとき、その状況に適応できる精神力と心理的プロセス と定義しています。
このレジリエンスは、元々私達の誰もが持っている力です。
ところが、ストレスや失敗体験などが原因で、レジリエンスが消耗してしまう事があります。
運動しないと筋肉が弱るように、レジリエンスが弱ってしまうといざという時に力を発揮できません。
レジリエンスは、いわば心の筋肉です。普段から鍛えておくことが、心の健康につながるのです。
レジリエンスに必要なのは回復力・弾力性・適応力
レジリエンスが高い人は回復力・弾力性・適応力が高いという特徴があります。
「回復力」・・困難に直面しても元の状態に戻す事ができる心のしなやかさです。
「弾力性」・・ショックやストレスに耐える精神です。
「適応力」・・予期せぬ変化も受け入れて合理的に対応できる力です。
これらを鍛えていくことで、多少の逆境にも負けない、折れにくい心、折れても回復する力を身に着ける事ができます。
実践!心が折れた時も立ち直るポイント3つ
1.ネガティブな気持ちを制御する
誰でも起こる、嫌な気持ち。不安や怒り、恐れや孤独感など、一つ気になりだすとどんどん浸食されるような経験、ありますよね。
そういう時、どうやってそれをコントロールするか。予防策、対処策を挙げてみます。
予防策:良く寝る、良く食べる
健康な心は健康な身体からです。
規則正しい生活をして、ご飯をおいしくしっかり食べて、夜はぐっすり寝ましょう。
こういう事も毎日の積み重ねです。
よく寝る方法については、別でブログを書いています。よろしければ、ぜひご参考にしてくださいね。
良い睡眠はストレス解消に効果あるの?よく眠れる方法やおすすめの習慣7選
予防策:マインドフルネス呼吸法を取り入れる
最近「鬼滅の刃」にハマっています。呼吸を駆使してすごい技を繰り出し、鬼達を退治しています。
でも鬼殺隊にだけでなく、普通の人にも呼吸は大事です。
注意散漫、無気力、イライラなどは心が疲れているサインです。こういう時、マインドフルネス呼吸法が有効です。
気持ちがあちこちにいっている時は、意識がつねに過去や未来ばかりに向かい「いまこの瞬間」に意識がない時です。
マインドフルネス呼吸法は、このような意識を、現在に向けるトレーニングです。
ストレス軽減、感情のコントロールに効果があります。
マインドフルネス呼吸法をやってみましょう。
- リラックスをして座る
- 目を閉じる(方がやりやすい)開ける場合は2メートルぐらい先をぼんやり見る感じで
- 鼻から吸って鼻から吐く。自然に呼吸をする ※この時、呼吸している鼻、動く胸、吸い込む空気の温度、匂いなど、呼吸で感じる事に注意を向けます。
- 3分ほど続ける
1日1回でもOK!たった1分でも続けると違ってきます。ぜひやってみましょう。
対処策:感情を出す
良くない感情が湧いてきたら、その感情を吐き出す事が大切です。
誰かに聞いてもらってすっきりするのも一つの方法ですが、言いにくい事もありますよね。
自分がこんなに嫌な事を考えているって他人に思われたくない・・とか。
そんな時、心理学における有効な手段のひとつとして、紙に書き出して捨てるという手法があります。
日記をつける、思った事を紙に書いて感情をぶつける事を続けた人は、ポジティブな気分が高まった、自分の感情をうまくコントロールできるようになり、困難な状況に対処できたという研究結果が出ています。
自分が抱えている嫌な気分を紙に書き出す事で気分が落ち着くのです。案外簡単に気持ちが切り替わり、心が楽になります。
日記ってめんどくさいですが、悶々と嫌なことを考えている時間に費やす時間の方が勿体ないです。
対処策:物事の受け止め方をコントロールする(認知行動療法)
認知とは、出来事や状況・刺激に対して、人それぞれの「ものごとの捉え方」「考え方」「解釈の仕方」です。
気分を決めるのは状況ではなく、ものごとの受け止め方(認知)です。
その受け止め方をコントロールし、行動を変えていく方法が認知行動療法です。
例えば、仕事でミスをして上司にひどく怒られたとします。その時、あなたはどう思いますか。
「上司は私を嫌っているに違いない」と感じる人は、上司に対して怒ったり、落ち込んでしまったり、上司といつものように話ができなくなったりしますね。
一方で「上司は期待しているから厳しく指導が入ったんだ」と感じた人は、反省して次はどうすればよいのかを考えるでしょう。
後者のような受け止め方ができるようになりましょう。ここではコラム法というトレーニングを紹介します。
Step1嫌だと感じた時の事柄を書き出す。(上司に厳しく怒られた)
Step2その時の感情とその感情を数値化してみる。(悔しい70・上司が私を嫌っているのかも120)
Step3なぜその気持ちになったのか考えてみる。(ミスは私だけのせいではない。いつも頑張ってるのに、ほめてもらえない)
Step4立ち止まって考える。でも、それって本当にそうなのか?(上司は誰に対してもほめないし厳しい人だ。重要な部分を私に任せてくれていた)
Step5改めてその出来事について、感情がどう動いたか、数値化してみる(悔しい40)
何度か書き出して振り返ると、自分の物事に対する受け止め方の癖がわかってきます。
ネガティブな受け止め方をしているなと思ったら、立ち止まって考え直していきましょう。
修正することで、気持ちを早く切り替えられるようになったり、感情が安定してきます。
より興味がある方は、こちらの記事もご参考になさってくださいね。
2.自分の価値観を一旦横に置いてみる
「~でなければ」や「こうあるべき」は捨てる
先ほど、完璧主義な人は心が折れやすいとお話しましたが、そういう人は視野が狭くなっています。
今までの様々な体験の中で価値観を作り上げてきた私達は、何か起きた時に自分の価値観や基準で物事を考えます。
しかしあまり固執し過ぎると、上手くいかない場合は自己否定し、他者へは怒りや憤りを抱きやすくなります。
正解は一つじゃないかもしれない。自分がまだ知らない答えがあるかもしれない。
視野を広く広く、最初は無理にでも「~しなければ」より、「~してもよい」と考えるようにしてみましょう。
ひとりでがんばらない
「皆忙しいのだから、これくらい自分一人で片付けなければ」
「ダメな部下だと思われたくないから、がんばらなければ」
こんな事を考え始めたら、心が折れる第一歩です。
「助けを求められても迷惑に感じるのではないか」と感じる人もいるでしょう。
しかし、たいていの場合、相手は頼りにされることで頑張れるものだったりします。
自分が倒れてしまったら余計に周りに迷惑がかかるのですから、チームのためでもあります。
本当に無理そうな時は、勇気をもってSOSと言う勇気をもちましょう。
助けを求められるよう、日頃から信頼関係を築く
とはいえ、人間関係が良くないと助けてとは言いにくいものです。
そのためには、日頃から信頼関係を作っておくことが大事です。
職場の信頼関係を築くために、必要なポイントは2つあります。
- まずは自分から誠実さを示すこと
- 相手に対する信頼を言葉と行動で示すこと
誠実さを示す具体的な行動として、私は、自分から先に相手のために行動する、見返りは求めない、相手の話をきちんと聞く の3点を心がけています。
人間関係は鏡です。自分が嫌いと思ったら相手も嫌いになるし、興味をもって接すれば、相手も興味を返してくれます。
日頃から助け合いができる関係を作っておきましょう。
3.自信を持つ
自己効力感を高める
自己効力感とは、自分にはできると強く信じる事ができる力です。
難しい課題に直面したときに、自分なら期待通りの結果が出せる!という自信の事です。
「私は能力のない人間だ」「私には無理だ」と思っている人は能力も発揮できないし、挑戦しようとしません。
しかし、「私はできる」「私にはその能力がある」と思っている人は、果敢にチャレンジができますね。
自己効力感を高めるためには、4つの方法があります。
- 自分でチャレンジして達成し、成功体験を積み重ねること
- 「お手本(憧れ・目標)」をみつけ、見よう見まねで学ぶこと
- 誰かから励ましてもらうこと、褒めてもらうこと、認めてもらうこと
- 心身の状態が前向きでいること
実体験を元に自己効力感を上げる方法を紹介しています。よろしければご参考に!
前向きな言葉を浴びる、言う アファメーション
自分に自信をつけるために、前向きな言葉を浴びる、自分で言う 「アファメーション」という方法があります。
「私はできる」「私は能力がある」と毎日唱えたり書いたりすることで、行動がかわっていき、目の前のハードルにトライする気持ちを起こさせるのです。
私は自分の手帳に書いたり、良く目につくところにいつでも見えるように壁に貼ったりしています。
アファメーションについて、詳細は別のブログで書いていますので、こちらもどうぞご覧ください!
アファメーションは効果ない?ネガティブを退治して夢を叶える方法【言葉の力】
最後に 逆境は「勝ちへの途中!」
バガボンドという漫画のセリフに、「負けじゃねえ。勝ちへの途中!」というセリフがあります。主人公の宮本武蔵がぼこぼこに負けた時に、言ったセリフですが、私はこの言葉が好きです。
今負けているとしても、将来に負けているかどうかはわからない。成功か失敗かを決められるのは、他の誰でもなく、あなただけです。
自分が諦めない限り、誰もあなたの復活を止める事はできません。
コロナで世界中が大変な逆境に見舞われていますが、誰もがみんな諦めないで戦っている、まさに「勝ちへの途中」です。
私も勝ちにいきたいと思います。
皆様が笑顔で過ごす日々が一日でも増えますように。
スマイル戦隊ネガティブバスターズは、今日もどこかで「モヤーゴ」と戦います!